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赤い電車は白い線

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2014年 05月 15日

輝け!僕等の90年代~それはとっても散財だなって

数か月に一度のペースでというか、ふと思い立って訪ねたくなる模型店があります。そのお店と出会ったのはもう随分前の事ですが、店内の印象というか在庫の顔ぶれはさほど変わっていません。それでもちゃんと売れているモノは売れているわけですが・・・。本日は雨予報とされていたので躊躇しかけましたが、午前中には雨脚もほぼ途絶えたので意を決して外出します。
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そして帰宅、大散財です・・・でも大満足。というか、あのお店で私が支払った一度の会計額では過去最高ですw モノは基本定価売りですが、額面が5%税のままなうえに、端数切捨てでかなり値引いていただきました!
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まずはカトーの特別企画品、10-369「京葉臨海鉄道KD55」2両セットです。いわゆるDD13の色替えアイテムで、そのDD13の現時点での最終生産である1997(平9)年の翌年である1998(平10)年の5月に、このKD55は発売されました。特別企画品のネームも懐かしいですが、限定品との違いは「再生産の可能性を含む」位置付けにあるという事。実際、681系2000番台「スノーラビット」のような例もありますが、このKD55は現時点において一度きりの生産となっています。
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出た当初は大して売れておらず、実際新品/中古を問わずどこのお店に行っても見かけたような記憶があり、果てには叩き売りアイテムの常連と化していた印象があります。かくいう私はこの頃はまだ実車趣味やバス趣味への投資が殆どで、模型趣味への投資は殆ど無いようなもの。1998(平10)年時点では、例えば京急の模型は手許に1両もありませんでした。そんなKD55ですが、ここ数年で急速に見かけなくなってきたようなフシがあり、昔と違って今は貨物を嗜好するクラスタも大幅に増えていることから、皮肉にも入手しずらくなってきたのでしょう。カトーの限定品の類のジンクスで「発売当初は鳴かず飛ばずでも後になって暴騰する」というのがあるようで、KD55もその例に倣ってしまうのか戦々恐々といったところです。
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私もここ近年において漸く模型趣味へのウェイトが強く出来るようになったので、新品/中古を問わず機会があれば探していたのですが・・・もう昔とは状況が違っているようです。そんな事から「駆け込み寺」的にその模型店行きとなったわけで・・・期待半分不安半分でアテこんだのですが、よくもまあ残っていたものですw やっぱ定価売りっていうのが穴なのでしょう。KD55は2台セットで、画像のブルーのKD55-11とKD55-7のアソート。KD55-11は国鉄DD13の払い下げであり、ブルーの塗色は現在の京葉臨海鉄道の標準色となっているものです。
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かたやKD55-7は自社発注のDD13もどきですが、最大の特徴はトリコロールチックな派手なカラーリング!これは1990(平2)年3月のJRグループダイヤ改正に合わせて、京葉臨海鉄道線内に初のコンテナ取扱駅である「京葉久保田」が開業し、その記念とイメージアップを目論んで施されたものなのです。塗装変更直後には京葉久保田駅開業記念ヘッドーマークを掲げて運用に就きました。
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いずれも単純にDD13の色替えかと思いきや、KD55-7の台車はDD51のもの(タンクが無い)を履いていて芸が細かいです。
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ランボード側面に張る社名表記のステッカーも付属しています。購入店舗での試験走行では2台とも良好。色は違えど、これがカトーのDD13かあ・・・と感激もひとしおでした。
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続いてトミックスの機関車で、やはり色替えモデルの2台。品番2184:ED76(JR貨物カラー)と、品番:2135:EF81(JR貨物試験色)です。塗色のニュアンスが違えてありますが、要は濃淡ブルーに白線のJR貨物・九州試験塗装のそれです。塗色規定でがんじがらめであった国鉄時代と対照的に、民営化前後には斬新且つ自由な発想に基づいた、カラフルな出で立ちの車両が生まれました。「地味」そのものであった機関車とて例外ではなく、深紅の装いで直流機の概念を根底から覆したEF65 1019(レインボー機)、対し鮮やかな濃淡ブルーの装いで交流・交直流機の概念を根底から覆したED76/EF81のJR貨物・九州試験色は、その最たる象徴だと思います。
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ED76の同色は実車では1987(昭62)年の民営化初年に登場し、私の調べた限りでは6台(37、56、57、1006、1008、1019号機)に同色を施行。1990(平2)年4月には57号機が早くも一般色へ回帰したのを皮切りに、最終的に同色は消滅してしまいました。本品に付属するナンバーは「37、57、1008、1019」で実車との相違はありませんが、トミックスのED76(旧製品)は運転室側窓が引違いサッシである1015~1023号機をモデルとしているので、小うるさい事を言うと1019号機しか当てはまらないのです。

尤も、それが模型である以上必ずしも実物に忠実である必要は無いのですが・・・しかしどうしてこんな幅の狭いグループをモデルにしたんでしょうね。やはり単純に「最新形(グループ)だから」といったところでしょうか。本品は1989(平元)年に発売されましたが、1993年版カタログの時点では生産休止とされており、やがて絶版になっています。今は別物のフルリニューアルED76がトミックスから出されていますので、今後限定品的なカタチで復活する可能性もゼロとは言えないでしょう。
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EF81の同色は実車では408号機のみが施行されました。408号機はその後、装いもそのままで富山転属となり、南国九州から日本海縦貫線へとステージを移し、当時大変話題になったものです。同時に、EF81のオールラウンドプレーヤーたる一面を強く実感させられる出来事でもありました。富山では塗り替えられることなく運用に就き、数多の名シーンを残しています。果たして408号機は再び九州へと戻り、装いもローピンに戻り落ち着いています。トミックスの408号機は1992(平4)年にフルモデルチェンジされたEF81モデルの色替え品で、1998(平10)年の発売と比較的近年ながら既に絶版。現在はEF81モデル自体も前面手摺別体化・解放テコ表現仕様へとマイナーチェンジされています。
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ED76ともども、スーパーライナーのヘッドマークステッカー及び台座が付録します。408号機は400番台なので、やはり重連が似合うのか・・・と思いきや、よくよく見れば本品にはスノープロウが備わっています!九州配置時には備えていなかったので、これはまさかの富山時代仕様か?というよりは、単なる部品共用のイタズラでしょうw 故に、スカートのジャンパ栓云々やメーカースプレートの位置云々といった、400番台の特徴が再現されていないのだとか。先のED76の運転室側窓然りですが、言われなければ(言われても)気にならない向きもあれば、気になって仕方ない熱心な向きもある事でしょう。それぞれです。
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保有する試験塗装貨物機と並べて・・・輝け!僕等の90年代。還らざる20年前の記憶と模型は最高の肴・・・しかし

牽かせる車両がありません!!(激爆



by ar-2 | 2014-05-15 17:26 | 鉄道模型(総合)


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