2013年 10月 01日
渡島有情(1日目・「あけぼの」に見るブルートレイン象) 渡島有情(2日目その1・回遊!函館市電) 渡島有情(2日目その2・満喫!函館市電) 渡島有情(2日目その3・七飯への途と藤城線余話) 渡島有情(3日目その1・松前半島外周~江差の街へ) 渡島有情(3日目その2・松前半島外周~123D代行バスは江差を後にして) 渡島有情(3日目その3・松前半島外周~消えた鉄路を追いながら) 渡島有情(3日目その4・松前半島外周~消えゆく知内駅逍遙) 渡島有情(3日目その5・松前半島外周~鉄分落穂拾いは一日の締めくくり) 渡道後2度目の朝・・・2013(平25)年9月15日(日)です。いよいよ本日は帰還ということになるわけですが、折からの台風18号による列島縦断の被害状況を報道するテレビ画面に映った泥流に呑みこまれんとする渡月橋に、私達の目は釘づけになりました。その帰還はあたかも台風18号と離合するかのようなタイミングであり、ならば能う限り早めの移動が盤石であると急遽衆議一決。予定していた乗車列車の前倒しを図り指定券の変更や買い改めをすべく、最寄りの七飯駅まで(クルマで)ひとっ走りと相成りました。 幸いにして、乗車予定列車の前倒しは事を成し、気象状況への不安は拭えないものの、根拠のない「何とかなるだろう」という安堵感に包まれました。そのようなわけで余裕?も生まれたので、近所の藤城線で撮影でも・・・と雨中のロケハンを敢行し、背高の高架線を仰ぐポイントで列車を待ちます。程なく姿を見せたのは、7連の5001D「スーパー北斗1号」。車両のデザインとそのロケーションが相俟って、大仰に言えば日本離れした一瞬を見せてくれました。 続いて仁山回り線へと移動し、踏切の傍らでアテも無くとりあえず待ってみます。時刻表も携行せず下調べもしていない、しかも雨・・・。このお気楽さもクルマ移動だからでしょうかね。そのうち遠目に2連のキハ40が見え、上り5882Dは霞む渡島の山を背景に、淡々と駆け抜けて行きました。 雨にはスッカリ慣れ?たのか、それをも厭わぬ朝練?でそこそこの成果を上げ、ご実家へと戻ればイクラの醤油漬けをメインとした朝食をいただきました。 この2日間を過ごした道内での時間の名残りは尽きませんが、七飯駅までご尊父に送っていただき、2840Dで函館まで移動します。これもまたキハ40ですが、そういえば函館界隈での一般型気動車はキハ40の独壇場のようですね。 その証拠、というほどではありませんが、2840D到着後に函館駅ホームで目に飛び込んで来たのは、キハ40の3並びでした。 改札を一旦出て土産物やらを物色しますが、その傍らではみどりの窓口からハミ出した長蛇の列!指定券の変更諸々を七飯駅で予め済ませておいたのは、大正解でした。 函館からは「スーパー白鳥26号」で本土へと戻りますが、ホームから見えた気になる車両が2両!手前は「函館運輸所 救援車」の白文字が見えるとび色のワキ5000ですが、同形式自体の残存個体が少なく貴重品。奥の如何にも50系51形然とした青一色の車両は「防災代用車両」とあり、車番はオハフ51 5004と確認できました。「防災代用車両」の意味するところは不明ですが、何あれこれもまた50系51形の貴重な残存個体です。 「スーパー白鳥26号」の指定席は完売、無論私達は手際よくこれを押さえて快適な身上ではありましたが、青函トンネルを抜けて暫く走ったあたりから、新油川(車掌アナウンスによる)まで雨による35km/hの速度制限がかかり、私達は「念を入れて」一本後の「臨時はやて」を押さえていたのですが、この「スーパー白鳥26号」に接続する直近の「はやて」は待たずに発車してしまい、当該指定券を有す旅客は後発の「臨時はやて」への立席乗車を余儀なくされていました。新幹線にまで在来線ダイヤの余波を与えたくないという思惑は理解できますが、既にこの時点で新幹線自体でのダイヤ乱れは不可避な情勢であり、あまつさえ、「スーパー白鳥」という列車の性格を考えれば接続を図らなかった事は「狂気の沙汰」でありましょう。 特に「臨時はやて」については、「接続しなかった「はやて」の代行列車」と勘違いする旅客が多発し(座席にありつけるという望みから一転、絶望する)、それを誘発した不案内さは感心できず、新青森駅ノーラッチ状態の混乱振りなど後味の悪さばかりが残るエピローグに嫌気がさし、私は早々に酒に溺れて座席に沈んだのです。間断的な記憶を刻みながら、果たして「臨時はやて」は台風18号とスライドするように上京、恨めしいほどの光彩を放つ西日に染まる東京の街並みへと躯体を潜り込ませて行ったのです。画像は「スーパー白鳥26号」車内から青森到着前に目にした疎開車両群。651系のほかに211系など大量でした。3年前にはここに209系0番台が溢れていたのを思い出します。 そんなこんなで車中一泊、現地二泊に及ぶ渡島有情は無事帰還の途にありつけ、江差線完乗成らずという想定外の事態はあったものの、それはとても楽しい鉄分三昧の道中でした。今回ご実家にお招きいただいた会長様はもとより、筆舌尽くしがたいほどにお世話になりました会長様のご両親、そして同行いただいたのび鉄氏には、末筆ながら改めて御礼申し上げる次第です。画像のドリンクは今回不可欠であった1本(正確には2本)であり、この点で見ても3年前との歳月を感じるのです(汗 それにしても江差線・・・どうしますかね?(疑惑 (おわり)
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| 2013-10-01 22:48
| 外出・旅行
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