2013年 08月 16日
木曽路はすべて山のなか~準急「きそ」の製作(序) 木曽路はすべて山のなか~準急「きそ」の製作(ナロハネ10編その1) 木曽路はすべて山のなか~準急「きそ」の製作(ナロハネ10編その2) 木曽路はすべて山のなか~準急「きそ」の製作(ナロハネ10編その3) 木曽路はすべて山のなか~準急「きそ」の製作(ナロハネ10編その4) モリタの寝台が終了した前回ですが、その折に触れた旧マイクロエースの10系客車から当該寝台を摘出します。そのドナーに選ばれたのが、画像のナハネ11茶色です。 なんの事は無い10系ハネですが、仔細に見ますと所属電略標記と車番の二段書きが古めかしいですね。 2・3エンド側面には、寝台定員と三角形のマーク(画像青枠)が見えますが、この三角形のマークは「一斉電燈点滅装置」装備を示すものです。現代は乗務員室から編成単位で一斉操作するのが当たり前ですが、古の頃は各車両毎に乗務員が電燈スイッチの入切をしていたわけであり、この一斉電燈点滅装置を装備した車両については特に区別しておく必要があったのです。10系客車においてもナハネ10やナロハネ10、そしてこのナハネ11などは登場時(ぶどう色1号時代)にこの標記がなされており、ヘンなところで旧マイクロエースは考証がしっかりしているなと感じさせられましたw 画像に見える2エンドのエンドマークですが、これもかつては側面に標記されていたので正しいです(現在は妻面に標記)。そのわりには床板が冷房車と共用だったり、ボディもコマ替えなのか洗面所窓が原型でない高窓であったりと、野暮を承知でツッコミどころを挙げればキリがありませんが、このメーカは昔からレタリングで勝負?するキャラだったのかも知れません。因みに「一斉電燈点滅装置」の標記が消えたのは、恐らく車体外部塗装がぶどう色2号へと改められ始めた1959(昭34)年頃と推測するのですが、確証を得ていません。 ハナシが大分逸れましたが、兎にも角にもナハネ11から寝台を摘出。 必要な長さに切断し加工・・・寝台モケットや床面に着色し、床板に接着します。 部分的に残した車体側の床板押さえリブを避けるべく、欠き取っておきます。モリタの寝台は床板にベタ付けでしたから、これを施す必要は無かったわけです。 窓越しの印象は・・・これでスッキリですね。 そしてナハネ11ですが、摘出部位が部分的であったので・・・ 実用上は問題無いという妙なオチがつきましたw ウェイトはGMの短いタイプを床板裏面に接着する策を取りますが、そのウェイトの下塗りに使うプライマーがガス切れ&残量不足・・・。このところ退勤後に寄り道できなかったのが響きますが、ガスは抜けても中身がチョッとでもあるのであればここで諦めるわけにはゆかず、缶底に孔を開けそこからプライマーを抽出しました。 ウェイトの接着状況。水タンクやブレーキシリンダー等、一部干渉部位についてはカットして対応させました。 改修後の1-3位側です。 同じく2-4位側。 車体を被せてしまえば殆ど目立たなくなるのですが、一度おっ始めると止まらなくなるクセがあるというか、諦めが悪いと言うか・・・。ただ、これが10系客車だったから頑張ったようなものであり、他系列であればこうはならなかったでしょう。結局は嗜好ありき、なのです。 (その6に続く)
by ar-2
| 2013-08-16 13:39
| 鉄道模型(国鉄形客車)
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