2013年 07月 19日
行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(1日目・「ビーム1」は三陸を目指して) 行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(2日目その1・朝の宮古駅前の表情とバス観察) 行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(2日目その2・重茂半島への路、大津波の傷跡と共に) 行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(2日目その3・県北バス重茂車庫を視る!) 行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(2日目その4・山田支所往還~山田町のいま) 細浦から乗車した宮古駅前行のバスは、山田町の中心部を抜けつつR45を北上します。今一度、その山田町の景に触れておきますが、国道からの街並みがなんと遠い事か・・・。そして画像真ん中の青い乗用車はひしゃげたまま放置されています。総戸数のうち半数近い3000棟以上が全半壊し、846名の犠牲者/行方不明者という山田町の被害の甚大さを、いまひしと噛みしめるのです。 バスは山田町の中心部を抜け、沿岸部から山越えのコースへとR45をトレスしますが、その山間で寄り道・・・看板を見れば「県立山田病院」とあります。同院はもともと山田町中心部の北はずれに構えていましたが、先の大津波で被災し現在はこのような高台へと引越しています。病院を名乗るものの病床がゼロという厳しい実情もあるようで、表記によっては「仮設診療所」とされる場合もあります。何あれ地域医療の拠点としての役割は言わずもがなですから、路線バスの経路として配慮されるのは当然の事と言えましょう。 バス座席への落書きは単純に器物損壊のそれですが、高齢者ばかりの旅客を目にする道中にあっては、若者の確かな息吹を感じさせる瞬間でもあります。 時折JR山田線と並走しますが、大津波被害を受けていない部分では線路が残されてはいるものの、目に見えて自然へと帰りつつある区間も・・・。 バスはR45を外れ、JR山田線津軽石駅のそばを経由します。画像の踏切は渡らず手前で右折してしまいますが、踏板はアスファルトで固め隙間を埋められています。警報機の類が撤去されていないのが、ある意味「休止中」の証でしょうか。 津軽石駅の構内が見えてきました。駅間の区間とは違って、駅構内は雑草が伸び放題とはなっていません。手が入れられているのでしょうか?駅舎は当て板が打ち付けられ、見た目に無残な姿を晒しています。しかし、管理の行き届かない無人の駅本屋への立ち入りを許してしまえば、荒廃するのは自明の理であり、苦肉の策でしょう。 再びR45へと戻りますが、JR山田線は法の脇手前あたりで線路を喪います。それは路盤を含む大規模なものであり、何も知らなければここを鉄道が走っていたとは思いもよらないでしょう。画像左側に見える、水路を道路とで挟んでカーブする轍がJR山田線の痕です。 宮古駅前には細浦から小一時間ばかりで到着し、ここからは宮古駅前から西方600Mばかりに位置する、県北バス宮古営業所を訪れます。立地としてはちょうどJR山田線(盛岡方面)と三陸鉄道北リアス線の線路が分岐する箇所ですので、車窓からも確認できるはずです。 宮古営業所の特徴は、このなが~い上屋を有す駐機スペース! 色とりどり、大小様々なバスが顔を揃える様は圧巻です。 早速立ち入り許可を求めますが、県北バスに限らず県交通であっても、営業所での接遇が本当に良いですね。不快とは無縁の境地です。それがバスファンであってもちゃんと「お客様」として捉えてくれるのは、やはり東北の人柄ありきなのでしょうか。 営業所は事務所とこの従業員寮?の2棟構成ですが、従業員寮のほうは現在閉鎖されている様子。古色蒼然とした佇まいにシビれますね。従業員寮というのは模型的に発想が無かったので、ヒントの一つになりそうです。 車両には造詣が深くないのですが、こちらは電気バスらしいです。実際に出庫シーンに遭遇したのですが、静かなモーター音を伴いながら走る様は何とも不思議な感じ。鉄道車両で言う「電気式」のシステム(ディーゼルエンジンでモーターを駆動させる)ではなく、燃料系統からしての完全な電気バスなのだそうです。そこでふと思ったのは、充電は一体どこで?営業所敷地内を見まわしたのですがそれっぽいものもなく、或いは極めてコンパクトに纏められていて見落としたのかも知れません。 こちらの「岩手22き3-09」は、排ガス規制P-代というウイングマークも眩しいブルリ!行先表示機もLEDへと換装されてはいますが、自衛官募集や選挙告示のヨダレかけが見えないのも然り、車体の傷みも目に見えて激しいので運用の機会はかなり微妙です。 回送にわざわざ「路線バス」と併記するのは?法令的な匂いもしますが、よくわかりません。 「和井内」を表示したトップドアのワンステが出庫します。県北バスにおける行先表示機のLED化は、まず盛岡地区を手始めとして次第に進捗し、宮古営業所所属車両においても昨年あたりまでは方向幕が大勢を占めていたものの、今やすっかり形勢は逆転して(恐らく)重茂車庫所属車両や観光タイプの車両を除けば、ほぼLED化を完了しているように見てとれます。 お礼を述べて営業所を辞し、再び宮古駅前へ。本日の行動計画はこれにて了し、宿泊先である「休暇村陸中宮古」さんの送迎バスを待ちます。やってきたのは大き目のワゴン車と言った感じでしたがw その送迎バスには私達のほかにもう一組の宿泊客を乗せ、R45を北上してダイレクトアクセスです。休暇村へは県北バスの路線もあるのですが、送迎バスでしたら無料ですので・・・w そんなこんなで、想定していた所要時分の半分で到着(謎 建物はとりたてての感想も無いのですが、従業員がわざわざ踏み台を用意して降車のアシストをしてくれるのは嬉しいですね。こういった「おもてなし」の姿勢一つの在り様で、利用客が抱くイメージは0にもなれば100にもなります。 宿泊プランは時期によって色々ですが、私達は2食付き1名あたり¥7500のプランで宿泊。部屋も十分広く(多分4~5名部屋)、荷物になると判っていても組み線路と車両を持っていくべきでした(何 夕食はプランによりけりですが、私達は最もエコノミーなプラン(だと思う)なので、バイキングです。居並ぶメニューは6割が地産地消を心がけたというもので、場所柄お造り(刺身)なんかも当然のようにありますから、お魚好きな私にとっては理性を保つのが難しくなる場面でもありますw 乾杯は地酒の「千両男山 上撰」をチョイス。普段は安い酒ばかり(ポン酒に限っては)ですので、舌が過剰に反応しちゃいます。いやぁ、旨かった! 私にしては珍しくデザートなんかも・・・これも勿論バイキングです。 あんまりきれいな画ではありませんが、海の幸・山の幸に舌鼓を沢山打ち、タップリ小1時間かけて堪能・・・ごちそうさまでした! (3日目その1に続く)
by ar-2
| 2013-07-19 20:08
| 外出・旅行
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