2013年 07月 14日
行くぜ東北!三陸の「いま」と県北バスを訪ね視て(1日目・「ビーム1」は三陸を目指して) 「ビーム1」を降りた私達の先ずの目的地は、重茂(おもえ)半島に所在する県北バスの重茂車庫ですが、バスの発車時刻まで暫しインターバルがあるので、お約束のバス観察としゃれこみます。ここまでの道中でかなり降り込んでいた雨も、やや小康状態となり好都合です。 刻にして7時過ぎの宮古駅前には首都圏のような尋常では無い通勤ラッシュの人波は見られず、各々の学校へとバスで向かう学生の姿が目立つ程度です。そのピークも8時も過ぎる頃となれば閑散とし、以後は買い物客の時間帯となるのでしょう。 JR宮古駅の「発車」時刻がこれですから、バスから吐き出された旅客が駅舎へと流れ込むといったシーンは見られるかどうか。むしろ、到着列車から吐き出された旅客(殆ど学生)がバスへと吸い込まれるのが、この駅での朝のデフォとも言うべき流れと思われます。 とは言っても、それが見られるのは恐らく7時台の1本だけ・・・8時台ですと遅刻必至でしょうからw 現在、山田線の釜石までが不通というのもありますが、ここに掲げた時刻表の全てがJR宮古駅発着定期列車の全てです。私が言う事ではないかも知れませんが、地方はホントにマイカーがないと不便そのものなのでしょう。 そのJR宮古駅の駅本屋外観。昔から継承されている本屋と見てとれますが、古びた感じを消すように所々洗練されているのは時代の顕れ。キヨスクのシャッターが閉まっていますが、この画像撮影後程なくしてオープンしたので、その画であればまた印象が違ったかも知れません。 山田線の釜石不通は運賃表にも反映され紙で目張りされていますが、同じくしての岩泉線が掲載されているのは代行バスが運行されているが故に。他方、BRT化を沿線自治体がはねつけたという山田線の釜石までについては、県北バスの既存路線が十分な運行本数を確保しているので、それを利用して下さいという事なのでしょう。 他に岩泉線代行バスの案内等、正直、心が痛むスポットが目につくJR宮古駅ですが、対照的に癒し?のスポットも・・・駅舎外に張り出して設けられている立ち食い蕎麦店です!これは想定外の事でして、喜び勇んでここで朝食を摂ります。 野菜天そば(だったかな?)と袋入りオニギリで腹を満たしますが、6:30~14:00というお店の営業時間に中途半端さを感じつつも、1シフトで収めるためかなどと無粋な事が脳裡をよぎったりもして。列車の発着本数からしても鉄道の旅客をあてこんでの営業ではなく、私が居合わせた際の利用客が殆どそうであったように、鉄道旅客「外」のニーズが主たるものとなっているようです。実際、宮古駅前で早朝から営業している供食店舗はこの立ち食い蕎麦店を除いた他は皆無に思え、街の人にとっての気軽なフードスポットでもあるのでしょう。 それより何より驚いたのがこれ。そば、うどんに加えて「そうめん」がセレクトできるとか!もちろん暖かい状態で供されるとは思いますが、通年なのでしょうか。いわゆる「三麺提供」が出来る店舗として他に思い浮かぶのは、京急鶴見改札内にある「えきめんや」(そば、うどん、きしめん)ぐらいですが、他例がもっとあるのか興味深いところです。 首都圏のようなラッシュが無いとは言え、やはりこの時間帯のバス発着本数は目に見えて多く、バス観察にはうってつけです。以下、形式やら年式も調べれば判らなくはないのですが、面倒ですし(マテ それをやっていると記事編纂が進まないので大雑把に行きます。まずは富士7Eメトロ窓のトップドアですが、前面方向幕が腰板のタイプでもしっかりLEDになっていますね。 こちらは首都圏からの移籍車らしい7M車ですが・・・出自は京王あたり? 「チョロQ」のネーミングが使われていますが、よく言ったものです。 撮影順序が前後してしまいますが、こちらは重茂半島から宮古駅前に戻ってき際に目にしたチョロQ。 ボディが富士ですが、これもやはり出自は京王っぽいです。 少しくたびれた感じはしますが、自社発注の7E大型もまだ現役です。 ブルーリボンは自社発注のほかに・・・ 明らかに移籍車臭プンプンな前後扉も! こんなクルマ、事前情報では把握していなかったのですが出自は何処? リヤから見れば、後扉脇(前寄り)に設けられていたはずの大型の経由幕は消え、新しくLEDの経由幕が前扉からやや下がった位置に設けられています。前後扉で後乗り仕様/大型経由幕となると、ほぼ関西出身と推測されますが・・・ リヤガラスのこの謎の記号?を私は見逃さなかった! 例えば富山地鉄(バス)や神奈中の場合ですと所属営業所記号が平仮名で車体に記されていますが、それらは移籍に際して塗り替えられれば消えてしまいます。他方、ガラスに張られたステッカー類(交通安全標語など)は見落としもあるのか、想定外の残り方をしていて移籍前の事業者を特定する重要な判断材料となる場合も稀にあります。そして今回のこの「丸囲みにツ」もその類ではないかと推察され、早速モバイルから探査してみたところ、なんと・・・ 大阪市営バス鶴町営業所所属車両の記号である事が判明! 県交通にはかつて淡路交通出自の移籍車も居ましたから、1000キロ以上離れた地からの移籍ケース自体は初ではありません。しかしナカナカ無いことと思いますし、すましたブルリの顔をしながら前事業者の面影をステッカーにしっかりと湛え、三陸沿岸に余生を見出したこの1台に深い感慨を覚えずにはいられません。大阪市ファンには、ぜひこの懐かしいであろう同車を撮影に三陸を訪れていただきたいものです。同車の陸運ナンバーは「岩手200か16-17」ですが、所属については宮古か山田支所か判然としません(この後の行程で、山田支所への入庫を目撃します)。 思わぬ収穫に気を良くしていると、宮古駅前では異色?な方向幕を保つブルリが姿を見せました。「宮古駅前行き」という古めかしい様式にただならぬモノを感じますが、これが先ずの目的地である重茂半島へと向かう、折返し8:30発の「石浜行き」に充当される模様です。 (2日目その2に続く)
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| 2013-07-14 15:03
| 外出・旅行
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