赤い電車は白い線

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2013年 02月 19日

オハネフ13(マイクロエース・ナハネフ11改造)のレストア(その1)※全面改稿済

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先日のEF62前期形中古購入にリンクして、或るヒントを頂き過去に仕立てた1両を思い出しました。それが画像のクルマで・・・瞬時にオハネフ13と見切った向きは相当な客車好きでしょうw

このオハネフ13は、マイクロエースが1999(平11)年に発売した「九州観光号セット」に含まれるナハネフ11ベースに、実車よろしく冷房化により仕立てたものです。私はそのナハネフ11を恐らく中古模型店あたりでバラで入手したものと思われますが、いかんせん工作水準が今日よりも稚拙(実際大した差ではないですが・・・)であり、随所に仕上げ漏れや工作そのものの「雑」さ加減が見れます。今回はそのオハネフ13をレストアし、少しは見れるようにしょうという目論みなわけです。

国鉄10系寝台客車において最も両数の少ないグループは、オロネ10に尾灯/車掌弁/ハンドブレーキを追加した改造形式のオロネフ10(総6両)ですが、種車(オロネ10)と比して外観上の差異に乏しい上にそれほど目立った?活躍も見られず、少数派としては事実上、中央出入台のビジュアル故に有名な合造寝台車ナロハネ10(総9両、冷房化でオロハネ10)が相当するものと、趣味的には解釈してしまって良いような気もします。そしてオハネフ13はというと実はそれに続く少数派で総16両、1962(昭37)年度製造分として生まれた観光団体輸送用のナハネフ11が原形式で、これを冷房化したものがオハネフ13というわけです。
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ナハネフ11は言わばナハネフ10(冷房化でオハネフ12)の改良版であり、給仕室の間取り及び寝台ピッチを拡大して設計され、寝台は9区画で定員54名としています。対するナハネフ10は原形式であるナハネ10の寝台10区画のうち、1区画を車掌室へと改造して生まれた形式であり、ナハネフ11のような新製緩急車ではないので、結果的に同じ9区画でありながら寝台ピッチがやや窮屈になっていて、それが側面見付にもハッキリ顕れています。画像の同じマイクロエース製オハネフ12(上)とナハヘフ11改オハネフ13とを見比べれば、それは瞭然なものとなっています。

オハネフ13は最終的に、1982(昭57)年11月の東北新幹線盛岡開業/上越新幹線開業/田沢湖線電化などを伴う白紙大改正まで上野口における夜行急行群で活躍し、「津軽」「越前」「妙高」などに組み込まれ最後の栄華を放っていたのです。ところが9ミリ界においてはその少数派故にかオハネフ12の陰に隠れてしまっているようで、これまでキット/完成品の如何を問わず製品化実績が全くありません(非冷房のナハネフ11は有り?)。カトーが先に発売した「妙高」セットでの製品化を他ならぬ私を含めて期待していたユーザも多かったようですが、結果は・・・ですね(涙>※マイクロエース「天の川」セットで製品化済です
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とは言え、昨今の時勢ではいつ発売されても不思議はありませんから、そうと決まったらレストアを進める事とします。まずは瑕疵部分をチェック・・・大きなキズの埋め忘れは塗装後に気付いているはずですが、やり直すという発想は当時は無かったようです。クーラーパーツのバリ取り・整形も丁寧さを欠いています。
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躊躇う事無く分解・・・
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ご入浴・・・
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完成品の塗膜は得てして杏子強固であり、この個体もその例に漏れないようで・・・。なので程々にし、九州観光号の特徴である白帯の段差を消すのに意を払うに留めました。
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キズを埋めたりペーパーがけし・・・
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クーラーは手許のジャンクパーツからGMの10系寝台用を充当しました。このクーラー、背丈が何だかペチャンコなのがウイークポイントですが、サイドパーティでも見当たらないようなので(非冷房車用のファンデリア(客室送風機)カバーは出ているんですけどねぇ→後に、キングスが発売しているのが発覚w))、GM製で我慢します。カトーやマイクロエースの完成品におけるクーラーは屋根一体成型なので、これらの転用も難しいです。
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クーラー一つ一つをシッカリ、丁寧に整形して接着。
半乾きの内にスケールを当てがったり、目視で確認し真っ直ぐに整列させます。
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後は塗装ですが、屋根色については普遍的な銀色とせず、灰色あたりにしようかと思います。末期の実車の記録を見ますと、かなりくすんで錆色になったり黒ずんでいたりと様々ですので、アクセント付けの意味を込めてです。最後に、実車末期の配置表を参考に夜行急行群へのオハネフ13の組成頻度についても触れておきます。データはいずれも1980(昭55)年4月時点のものです。


★「越前」・・・金フイ持ち
(オハネフ12)・・・2041、2052
(オハナフ13)・・・2606、2607、2608
オハネフ12との共通運用で上下共2両ずつ使用、計4両使用で1両予備。オハネフ13が1両のみとは言え数で勝っている。そうでなくとも、必ず上下どちらか(あるいは両方)に組み込まれていた事になる。カトーが「越前」セットをやるとしたら、そのタイミングで製品化の公算大かw

★「津軽1・2・3・4号」★「妙高9・10号」・・・北オク持ち
(オハネフ12)・・・2036、2067、2070、2073、2098
(オハネフ13)・・・2602、2610、2611、2612、2614
やはりオハネフ12との共通運用。「津軽」は各号とも1両使用、「妙高」は上下共2両ずつ使用、計8両使用で2両予備。両形式とも5両ずつ配置。当時の編成記録を見ると「妙高」の2両がオハネフ13オンリーといったケースも当然のようにあった。

・・・といったように、オハネフ12に伍して(あるいはそれ以上?)上野口夜行急行群において活躍していたオハネフ13は、拘る向きには欠かせない形式と言えましょう。

オハネフ13(マイクロエース・ナハネフ11改造)のレストア(その2)に続く
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by ar-2 | 2013-02-19 22:46 | 鉄道模型(国鉄形客車)


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