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赤い電車は白い線

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2012年 03月 27日

或る公休日(後編)~何の因果か鉄コレ東急6000のメークアップ

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数日前からこれを弄り始めました・・・が、この鉄コレ東急6000、電車市場からの発売アナウンス時には買う気満々であったものの、種々の事情から予算が付けられず代購の打診についても断っていた経緯があるのです。ところが最近になって友人から「いいから持って行け」と体のいい押し売りwを受け、一部相殺による決済ではあったものの一度は蹴ったはずの東急6000が6連で転がり込んできたわけです。まあこのあたりは・・・大人の事情というやつです(汗

その東急6000(今は二代目もあるので厳密には初代ですか)、私は東急沿線での在でもなければ通勤/通学に供した事も無いのでその思い入れの度合いは限りなく怪しいのですが、この時代の私鉄電車は好き、みんな好きです。だから弘南鉄道で実車を目の当たりにした時は本当に感動しました。恐らくその機会はもう二度と無いであろうだけに・・・。

実車については他所でも散々触れられていますが、私見での印象は「東急ステンレスカー史の揺籃期そのもの」であるという事です。5200系と7000系の間における過度的なビジュアルデザインはもとより、高経済車化を目論んだ1台車1モーター・四軸駆動というスペックからして異端的要素を孕んだ個性派とも捉えられますが、6000系で確立された戸袋窓解消、両開き客扉、2両1ユニット、電力回生ブレーキといったスタンダードが以降の東急ステンレスカーで引き継がれて行った事は特筆に値し、そういった点で私は前述の印象を抱くわけです。
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そんなこんなでまさか?の入手となった鉄コレ東急6000ですが、買うだけ買って積むだけという「買い物依存症の典型」みたいなナリにいい加減辟易しつつあるので、お手軽でもそれなりに手を加える事としました。手許の資料として有用なのはカラーブックスの「日本の私鉄8 東急」でして、これを参考にしながらメニューを立てて行きます。まず屋根板は明るめのようなのでクレオスのNo.35明灰白色(三菱系)を吹き付け。無線アンテナ用の孔はガイドが裏面にあるのでそれを頼りに1mmで開けておきます。
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床下機器/台車枠の足回りと、画像にはありませんが積載するGMのウェイトはクレオスNo.33つや消しブラックを吹き落ち着かせます。台車枠とウェイトへは予めプライマーを吹き付け、またそれらを含めた全ての塗装対象パーツは一点ずつ脱脂洗浄を済ませておきます。台車枠裏側の軸受けは塗料による埋没を避けるため、いつも通りにマスキングしておきます。
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車輪は動力ユニットとビジュアルを揃えるべく金属化としますが、要らぬカプラーやショボいウェイトが抱き合わせされたN化パーツを買う気にもならず、かといってトミーのオーソドックスな金属車輪は生憎店頭で品切れ・・・なので手許のジャンクボックスからカトーの中空軸をギッて充当しました。本当はもっとピボットが長いと安定するのですが、もともと集電板を挟む構造ですから無理を承知の上です(汗
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鉄コレの床下機器に考証を求めるのは野暮というものですが、それはそれで直す愉しみ?もあるわけで。C-1000と思しきコンプレッサーは6000系では奇数車に備わっているのですが、鉄コレでは何故か偶数車(P車)に取り付けられているので一部配置替えをします。完全に自己満足ではありますが、それも実車への思い入れありきでしょう。
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そしてトドメの大仕事?がこちら・・・施工すべきかどうか迷ったのですが、結果正解でした。その立体感は想像以上のものです。もとより鈍るほどのウデも持ち合わせていませんが、何というかまだギラギラしたものが自身に残っていたんだなと内省させられた瞬間です。とはいえ3両が連続施工の限界のようで、目が非常にしんどかったです。このあたりは確実に衰えているのでしょうね。
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動力は手許に18M級A(京急1000非冷房のためだったもの)が在庫しているのでこれを充て、先の車輪の件にしろ実車同様エコノミカルに纏めたいところですw 残る3両への墨入れや小物パーツの取り付けは以後の施工となりますが、流石にこればかりは仕掛かり品になる心配をせずに済む・・・はずです(汗

by ar-2 | 2012-03-27 22:44 | 鉄道模型(その他の民鉄)


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