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赤い電車は白い線

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2010年 06月 03日

DIESEL RASH!(その3・うたかたのブラスシリーズ)

まずはタイトルと関連の無いネタですが・・・
これを「魔改造」と言わずして何と言う?デト17-18の大変身!いやぁ、驚きました。先日の久里浜でも出場棟?で姿を見せていたデト17-18ですが、チョッパ制御化・シングルアームパンタ化といった各種改造を受け出場しました。客車最後の抵抗制御形式である1000形の全廃が迫るなか、やはり久里浜に入場していたデト11-12も同様の改造がなされるとなると、この流れではいよいよ京急全体から抵抗制御車が完全に消滅することになります。古の「A-2」コンプレッサーも遂に過去のものとなるのでしょう。

そして本題です。今回はトミーの「ブラスシリーズ」のキハ35をちょっとだけ整備します。このブラスシリーズ、トミーが90年代後半に突如として展開したものですが、世に出たのはキハ30系の2種だけで後に続くアイテムの無かったという黒歴史的存在です。
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モノはあまりにも有名すぎて記すのも憚られるという?かつてのエンドウ完成品のコピーです。トミーに真鍮製品に関するノウハウは当然のように無く製造はタケ◎リモデルが請け負っていたようですが、発売当時その発売日が予定を超過しかなりズレ込んだことをおぼろげながら覚えています。やはり完全手作業となる真鍮モデルを全国流通させられるだけの量として市場に乗せることは大変な無理があったようで、後は前述の通りシリーズとしてはそれっきりとなり、今も大して顧みられることなく9ミリゲージ史に埋もれつつあります。
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私のところには何故か同シリーズのキハ35の気動車標準色と900番台が各1両ずつあります。まずは車体と床板を分離・・・床板は動力車と共通というエンドウ譲りの構造ですが、床下機器のモールド自体は全くの別物となっています。そして何より分離してビックリなのはウェイトがありません!いくらプラより質量があるとは言え、このプロセスには横着者の私も脱帽です(汗

画像は気動車標準色ですが、車体が歪んでいますね。これは仕様のようで床板で何とか抑えているような状態です。動力車と共通の床板ですが、ボルスタ部はトレーラー用のピースが流し込みでラフに「接着」してあります。マイク◎エースを笑えません。
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900番台の前面ガラスが車内側に歪んでいます。取り付け方がオカシいのかパーツの寸法がエラーなのか。ガラス押さえの幌枠を外してやりますと・・・
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方向幕の白や尾灯までもが一体化されたガラスパーツです。マイク◎エースどころか鉄コレ以下です(涙 結局ガラスパーツを少し切り詰めて歪みは解決。どうせならということでガラスパーツはゴム系で接着してしまいました。
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幌枠もカトーのキハ20用の渡り板をカットして充当してみました。ちょっとはマトモな顔つきに?いや、大して変わっていませんな(笑 この他床板本体を軍艦色②でコーティングし、台車もGMのDT22ロングに交換のうえカトーカプラー化しました。
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「工作」には程遠いですが、一応「整備」としての面目は整ったといったところでしょうか。
今からすれば(当時でも?)チープさの極みを尽くしたモデルですが、これでも編成に混ぜて遠目に見ればちゃんとキハ30系しています。そう考えると9ミリって摩訶不思議というか、やっぱ面白いですよね。最後は全部「実車が間違っている」で片付いちゃうんですから(笑

by ar-2 | 2010-06-03 00:33 | 鉄道模型(国鉄形気動車)


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