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赤い電車は白い線

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2010年 04月 09日

納戸の奥底深くから・・・(その2)

その1)の続きです。本連載は不定期と宣ってはみたものの「夕食ばんざい」の収録よろしく纏めて画像を撮ってしまったため、
気が向けばマメにupしていこうかと思います。今回は「小型車輛」を紹介しますがその前に・・・

東武電車を一件忘れていました(笑 
まずはそちらから・・・。
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・CP 10149 東武7820系先頭車2両編成 (左
・CP 10150 東武7820系中間車2両編成 (右

対人に限らず「一目惚れ」するというのはよくある話ですが、私と東武78形についてもそれが言えます。それも同形に限らず、実車を目にしてではなくカラーブックス等の書物を通じての「一目惚れ」が私の常套手段のようでして、貫通幌を突き合わせた三面折妻に前パンをかざしたスタイルは美人とは言えないものの「端正な逞しさ」を存分に感じさせました。そしてセイジクリームという単色によってそのシルエットは一層映え、かつて悪名高き時代を知らない青年のハートを鷲づかみにしたのです。

この78形がCPで発売されると知った時は夢ではないかと我が身を疑い、最終的には73・78の8Rと78ツートンの2Rを仕立てるに至りました。キット自体はポンポン買える値段ではなかったので少しずつ買い込み、それでも未だにファーストロットの4Rが手付かずで残っています。あれから大分経ちましたが、あの「熱を上げていた頃」を思い出し、久し振りに手をつけたいと思わせる在庫です。

次から本題に入ります。
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・GM 601-1 箱根登山鉄道モハ1+モハ2 ボディーキット2両

私は当初このアイテムは、いわゆる動力やパンタがセットされたトータルキットの「先駆け」に相当するものと思っていましたが、どうやらそれは勘違いのようで品番にご注目。トタールキット(601)の枝番が付されています。つまり以後の派生アイテムだったようなのです。確かにトータルキットの動力はトミーのOEM(ベルニナ用)ですから、ブリル動力を用いたい向きには不経済なわけです。そういったニッチ?な需要への配慮で本アイテムが世に出たのでしょう。そういえば、キハ04でも同じようなシリーズがあったような?
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この帯紙も凝ったもので、裏面には実車の写真を用いた解説が展開しています。この写真類は1984年のカタログにおけるトータルキットの紹介ページでのミニ特集でも用いられていまして、同特集では車番ごとの形態分類にも触れられています。
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・GM 601 箱根登山モハ1+モハ2トータル (左
・GM 604 江の電1000タイプ2連トータル (右

左の601がその箱根登山のトータルキット。いわゆるバリエーションキットシリーズのファーストナンバー601を有します。このバリエーションキットシリーズのパッケージデザインも幾つかあるはずですが、604の江の電は画像の一種のみであったはずです。肝心のキットはというと、601のほうは車体が組みあがっているもののそこでストップ・・・製作者の中途半端加減が伺えます(汗 ちょっと思いついて鉄コレの15m動力を当てがってみましたら、横幅を少し削れば使えそうな感じでした。折角なので在庫のキッチンさんの「スイスBBC/川車プレートフレーム」を充て、毛色の違う編成を仕立ててみようかな・・・と、考えただけです(汗

604の江の電1000はBトレの対極を行く「窓1個分」車体の長いセミスケールアイテム。それでもMODEMOの製品化まで永らく9ミリでの唯一の同形アイテムでしたから、ベテランマニアや勇敢なユーザは切り継いでスケール通りの連接車化に挑まれたことでしょう。オマケの600形も今となっては・・・ですが、シルエットのそれはMODEMOと比べても遜色無いと思います。
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・GM 603 京阪500(600)2連トータル

本シリーズの中では最も多くの表情を楽しめるアイテムでして、時代毎の塗装やポールにパンタの違い、片開き扉に両開き扉などまさにバリエーションキットの王道に位置するものと言っても過言ではありません。かくいう私自身も大津線の小形車は随分造った(浪費したとも言う)ように記憶しているのですが、それでも漁ってみればアソート品やら半端パーツの寄せ集めがそれなりに出てくるのには我ながら呆れます。

実車にまつわる記憶としては小学生の頃の家族旅行で目にした260と最新鋭の600や、中学校の修学旅行で泊まった旅館(いろは旅館)が三条通に面していたので、上階の部屋からクルマの洪水を泳いで行くインターバンを飽きずに眺めていたことなどでしょうか。先の「びわこ」復活発表は単純に嬉しいですが、やはり大津線に甦って琵琶湖と対面できたら・・・こんなに素晴らしい事はないでしょうね。

(→その3

by ar-2 | 2010-04-09 22:53 | キットコレクター


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