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赤い電車は白い線

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2009年 03月 03日

スルッとKANSAI漫遊紀行・大私鉄王国関西への誘惑 (最終日・後編)

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近鉄四日市から、いよいよ762mm軌間乗車となります。
下津井は…中学生くらいだったでしょうか。あんな遠方に行くお金もなく、憧れのクレパス号を目にすることは叶いませんでした。




私自身のナローゲージ(ここでは1067mmよりも狭い軌間を指します)乗車体験といえば、あの黒部峡谷鉄道でしょうか。
ただこの鉄道は地勢的な理由から冬季全面運休とはいえ、やはり観光鉄道という印象が強いです。
今回訪れた近鉄の内部・八王子線は近鉄の手を離れた北勢線と共に、我が国に残る最後の「生活路線」のナローゲージといえるでしょう。
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近鉄四日市の改札を出て案内通りに内部・八王子線ホームに向かいます。連絡通路を介してはいますが、その立地は全く別のものでした。
ホームには…なんとも珍妙な色合いの電車!北勢線の「奴」ほどの愛嬌は感じませんが、さしずめ「ナナメ奴」といったとこでしょうか。
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M-T-T編成の真ん中に挟まるウインドシル・ヘッダー付きのクラシカルな車両は、サ122。
三重交通時代からの生え抜きのモニ220形を改造したものだとか…荷物室の扉を埋めたため、その見付が非対称であるのがお判りいただけるでしょう。
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車内は、中央に立って手を伸ばせば両側面に届きそうな勢い!ナローゲージをまざまざと体感させられました。
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反対側の先頭車は黄色です。広告電車になっていますね。採算の厳しい線区では、あらゆる手段で増収を図らねばなりません。
内部・八王子線車両の珍妙な塗色も、その努力手段の一つでしょう。いたずらに「色が…」などと言うべきではないと思いました。
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そうしているうちに反対側に別の編成が入線。なんとバス窓のクルマが!サ130形改造のク114です。
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いよいよ発車です。…にしてもよく揺れます!曲線なぞ「ガッ!ガッ!」と身体が側面に叩きつけられんばかりです。
ストレート区間でもまるでトランポリンのような…それでも地元の人にとっては日常の足なのですよね。
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日永駅に到着です。内部・八王子線は、近鉄四日市から内部までを結ぶ内部線と、ここ日永から分岐し西日野に至る八王子線との総称です。
画像の右にカーブしてゆくのが八王子線です。丁度、近鉄四日市行の電車が交換待ちをしています。
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そして終点、内部着。ドン突きを横切るのは天下の国道1号線です。
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駅舎を出てすぐ右側に車庫の建屋があります。線路に対してスロープ状になっているのは、重要検査の際の車両搬出の便を考えてのことで、
ここからトラックで電車を陸送していくようです。
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駅周辺を散策…乗車してきた電車が入れ換えで車庫へと入ります。
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小さな鉄橋、小さな路…。
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電車の時刻が近づき、三々五々お客さんが集まってきました。
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構内にはク115が…これもサ130形改造のバス窓車です。
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パステルカラーの小さな軽便電車は、不釣合いな大きなパンタをかざしながら、これまた不釣合いな広い構内に姿を現しました。
久し振りの快晴の土曜日、胸弾ませ街へと遊びに行く沢山のお客さんの期待を一身に浴びながら…。
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中間に挟まるサ124もサ130形の改造車、これらが内部・八王子線に在するバス窓車の全てです。
しかし…まさにピンクの電話ならぬピンクの電車ですね(笑
帰途は先頭のM車(モ)に乗車しましたが、勿論吊り掛けでした。ほんとうに稀少な存在となりましたね。
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近鉄四日市からは撮り鉄の真似事を途中駅でしたりしながら…。
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名古屋に到着。
ここから大須の黄色いお店に寄り、名鉄で豊橋へ出てあとは横浜(の最寄り駅)まで鈍行で帰途につきました…。
最後は尻切れ感がありますが、今回の関西行についての総括は、後日記事を改めたいと思います。

by ar-2 | 2009-03-03 21:20 | 外出・旅行


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