カテゴリ:キットコレクター( 5 )


2010年 04月 21日

納戸の奥底深くから・・・(その5・最終回)

(←その4
たった5回の連載で最終回というのも何ですが納戸の在庫もいよいよ尽き、最後の一角ともいうべき「京急編」の紹介です。
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・GM 301 京急1000系先頭車2両
・GM 302 京急1000系中間車2両

「小型車のバリエーションを創る」という触れこみの品番300番台、カスタムキットシリーズのファーストアイテムです。小型車という言い回しが今となっては違和感を覚えますが、要は17m・18m級電車のシリーズを言います。このキットが世に出たのは1981(昭和56)年、実車の1000形は356両全てが健在のまさに全盛期・・・あれから29年を経た今日、いよいよ公式サイドでも「まもなく引退する・・・」とXデーの近いことがアナウンスされ、月日は百代の過客にしての想いを一層強くします。

この301・302も以前はもう少しあったのですが、組んでしまったので未開封はコレだけです。その組み上げたのも何故か1000形としてではなく400形(460)という有様(笑 昔のキットらしく?「合い」がイマイチのようではありますが、何だかんだでモノになると思います(私はこのキットで苦しんだ記憶がありません。むしろ同シリーズで言えば東急7000のほうが組み辛かったです)。それとこの301・302は、GM製品において初めて「プラ製床下機器」を採用したまさに記念碑的アイテムであることは特筆され、これ以降の全ての新製品はもとより、既存品についても順次プラ製床下機器へとマイナーチェンジされていっったのです。
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その301・302の帯紙です。クリックしますと大きくなるので、その「カスタム」を存分に楽しめそうな予感のするビジュアルを、隅から隅までご堪能ください。
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・GM 423 京浜急行1000形4両編成 ポジ箱(左
・GM 423 京浜急行1000形4両編成 現行共通箱(右

こちらはその301・302を4両に纏めた言わずもがなのエコノミーシリーズ。画像の2品はステッカーなどを除けば値段も中身も一緒ですが、やっぱり以前の「ポジ箱」のほうがプラモデルのパッケージらしいなと思います。そしていよいよGMからは1000形キットの最終発展形、塗装済キットがリリースされます。そのモデルタイプはいわゆる新製冷房車グループでして、エコノミーキットの冷改車とは別モノというところからしても、今後も棲み分けがなされて行くものと思われます。
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・GM 408 京浜急行600系4両編成 (左、ミニ箱
・GM 408 京浜急行(旧)600形4両編成 (右、現行共通箱 ×3

どの箱も中身は全く一緒であるにも関わらずあえて別記しているのは、異なる商品名それぞれが時代時代を物語るからであります。左のミニ箱はその箱写真のカッコよさにシビれますが、商品名に(旧)が冠されていないのは実車が発売当時現役であった証拠。というよりはその後に600形(Ⅲ)が登場するに及び、現行のロットで(旧)を冠するようになっただけのことなのです。

京急の形式は「四直」の都合もあってか数字の使い回しが多く、700形、800形、1000形のいずれも初代と二代目があり、更には昭和40年の大改番もあってまさに複雑怪奇・・・600形に至っては現行形式が実に三代目となります。ということで画像の品は600形(Ⅱ)となるわけですが、実車はボロボロになりながらも逗子にファーストナンバーの601が現存。そして「別人」のお顔になってはしまったものの、側面にその面影をタップリ残す四国は琴電の1070形として6両が今も現役です。

その600形(Ⅱ)は時期毎の編成替えによって2、4、6、8の各固定編成が一通り存在しました。ですからこのエコノミーキットを複数組み合わせれば、一応はムダが無く?組成ができます。ランナパーツの大形前照灯や別キットの大形モニター等を用いて700形(Ⅰ)とするのも一興でありましょう。私もそのような誇大妄想を描いていたせいか、トータルで4箱という使い道に困らない在庫を有します。あとはハコになるのを待つだけですね(汗
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・GM 436A 京急2000系基本4連 (初代パッケージ、左 ×2
・GM 436A 京急2000系基本4連 (二代目パッケージ 真ん中
・GM 436B 京急200系8連化用中間車4両 (二代目パッケージ 右

「京急といえば2000形」というファンも多いかと思います。横引きカーテンにカバー付き蛍光灯は、運賃だけで乗れる電車としてはJR(国鉄)と比べたらまさに雲泥の差でした。実車の登場は1982(昭和57)年の暮れ・・・その斬新なスタイルと京急におけるクロスシート車としては約30年ぶりの新車ということもあって人気を博し、京急史上唯一のブルーリボン賞に輝いています。

キットのほうはというと、まず地味に二代目まであるパッケージデザイン。初代の中間車パッケージも何度か店頭で見かけたのですが、ご覧の在庫ですので購入には至りませんでしたが、今となってはネタ的に揃えておいたほうがよかったかも知れませんね。そして納戸の在庫で先頭車込みの基本4連が多いのは、あの4+4(更には4+4+4)を再現したいという野心があったからに他なりません。まあ、野心が「あった」というだけで現状はご覧の有様なわけですが(笑
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・CP 10106 京浜急行2000形3扉改造車4両編成基本

後任ロマンスカー2100形の登場によって3扉化された2000形、現在は4連は普通車を中心に羽田空港分併編成としても活躍。8連はトンネルに入れない故に専ら朝夕のみに稼動、昼間はかつての「健脚」をそっと休めています。GMではレギュラーのキットとしてではなくクロポブランドでの展開となった3扉車。有井から完成品が世に出た今は影が薄くなった気もしますが、個人的には有井の「ツライチHゴム」の側面が理解できず、造形では未だにGMに軍配が上がります。ディテールは強めのほうが映えるのです。

この3扉車で忘れられないのは、朝ラッシュ時の上り東海道乗車時に新子安付近で並走したB快特、その編成はデビューしたてのN1000形4連と3扉化された2000形8連から成るもの。姿態は変われど往年のスターがルーキーと手を組んで疾走する様にそれまでに無いほどのアツい感動を覚え、早速模型に再現したいと思いました。当時は未塗装と塗装済がラインナップされていまして、私としては未塗装を所望したもののオンラインストアや各店頭では在庫切れ。止む無く多少値段は張ったものの、オンラインストアで塗装済の8連を入手しました。そしてその後あの宮沢ブランドの「N1000形タイプ」を見よう見まねで4連の1400に仕立て、あこがれの12連をようやく再現することが出来たのです。

今となっては塗装済の板キット自体が出来はチープなものですし、仕上がりも噴飯モノの限りです。しかし私はこれを有井の完成品に置き替えようなどと思ったこともありません。そこには造り手にしかわからない、あらん限りの「愛着」と、込められた「想い」が然と存在するのです。
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・LJ 503-1 京急230系(琴電30形)未塗装板状キット (下 ×2
・LJ 503-2 京急230系(クハ3扉車+デハ)未塗装板状キット (上

現在も継続的に板キット(名鉄ばかりですが)をリリースし続けるリトルジャパンの意欲作。発売前から色々と話題になりましたが、吹き寄せの寸法など色々突っ込み所はあるようです。ただ私は現役の実車を知らない強み?もあってかその辺は頓着しませんが・・・。ただ一つだけ挙げるとすれば、後発の3扉キット(503-2)とでは何と床板の台車センター間の距離がまるで違うというもの。恐らく後発のほうが正しいのでしょうが、床板だけの入手も出来ず(ランナーが全て一体なので)、ここは各自工夫となるようです。それ以外は230の雰囲気をよく出していると思いますし、添付ステッカーの内容も素晴らしいものだと思います。
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・LJ 501 京急700系1次車未塗装板状キット (左
・LJ 502 京急700系2次車キット4両 (右

700形(Ⅱ)も実車の引退と前後して製品化に恵まれた印象があります。その先鞭はクロポの一体成型モデルですが、その後にリトルジャパンが板キットの強みを活かしたサービスパーツ附属や、床下機器を2バリエーション同梱するという意欲作を発売。そして再びクロポが金型改修による再販と併せて塗装済も仕掛けてきますが、やはり同じ未塗装であればリトルジャパンのほうが楽しめると思います。

先に販売された1次車キットには500形用の湘南顔が付録していますが、側面客窓の形状からすればこのパーツは2次車と合わせるのが正解。正解といっても、車体の全長とか台枠の厚みとか客扉の幅とかが全然異なるので、あくまでも雰囲気重視の割り切りが必要です。特に500形は先頭車も中間車も全長は同一(700形は先頭車が1m長い)なので、気になる向きは気になるでしょうね。あとは各自工夫。キットの内容は前述の通りメーカー毎で異なる床下機器がセットされ、TH700台車もカプラー込みの台車枠が4両分同梱。側板裏面の保護棒取り付け用の欠き取りもニクい限りで、懇切丁寧な説明書(というか冊子)とも相俟って、まさに拘りの一品と言えます。
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・CP 10179 京急2100形ブルースカイトレイン基本4両 (右
・CP 10180 京急2100形ブルースカイトレイン増結用中間車4両 (左

同ブランドの6061はとっくに組み上げているのに、こちらはずっと手付かずのままです。完成品として有井とGMからラインナップされるほどのネタであるのも有名ですが、どちらもやたら高いだけで造形に関して言えば本キットと大差ありません(というかキット自体の出来が秀逸)。私はというと勿論そのどちらにも手を出すことなく本キット用に台車や動力も揃え、挙句にトレジャーさんのン千円もするホワイトメタルの床下機器セット(8両分)まで仕入れるなど気合い十分だったわけですが、まあ・・・ご覧の有様です(苦笑
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・遊々 京急400(シルあり)正面3枚窓先頭 (上左
・遊々 京急400(シルあり)正面3枚窓中間 (上右
・遊々 京急400(シル無し)正面3枚窓先頭 (中
・遊々 京急400(更新前)先頭2両 (下左
・遊々 京急400(更新前)中間2両 (下右

GMキットのプラ製パーツ(屋根・床板・妻板など)と合わせる真鍮製のコンバージョンキット。モノは1個あたり¥5000もするのが祟ってか、あまり売れている感じはしませんでした。それ故か皮肉にも本品は数年前の松屋ショウ会場外の特価品コーナで1個¥1000で叩き売られていました。画像の品もその折の入手。それまで京急400のいわゆる「ハコ形」はGM東急3700の塗り替えで済ませてきましたが、本品を見て真鍮ならではのシャープさに目を瞠りました。窓間の柱も細くスッキリ繊細、まさに京急400の特徴を見事に捉えています。これを見てしまうと正直東急3700塗り替えには戻れない気もしますが、モノ自体が絶版ですからそうも言ってられないかも知れません。ま、それは本来なら組み上げてから言うべきセリフなのでしょうが(汗

「更新前」はGMの600形(Ⅱ)に附属している「なまずみたいな」お面と合わせる仕様。独特のRの付いた側窓も美しく抜かれていて、完成後の姿を想像するとワクワクします。でもそのためには手を動かさないと始まりませんね。キットを眺めるだけで妄想全開に耽ってしまうのはキットコレクターの悪いクセです(笑
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・シバサキ 京急230形

コンバージョンキット黎明期に名を馳せた今はなきシバサキ模型の品。昔のTMS(88年8月号)でコレをビシッと造り上げた記事がありますが、今のように鉄コレ動力の無い時代、日車Dを短縮して16m級とするような工作記事を今後商業誌で目にすることはあるでしょうか。妻板を車体幅に合うように丸めて行くという過程はまさに「綱渡り」ですが、これぞ工作の醍醐味とも言わんばかりです。この品は倶楽部の某氏から頂いたものですが、リトルの品ともども私にとっては大切な京急キットの一つです。いつかきっと、あのTMS記事のように「工作の過程を楽しみながら」230をモノにしたいと、これからも念じていくことでしょう。

5回という僅かなものでしたが、本連載は如何だったでしょうか。一連の記事を見て背筋の凍った方、あまりにも呆れて電源を落とした方、失笑の際にウーロンハイを吹いた方、色々だと思います。今回は私自身へのハッパがけこそが連載の目的でしたが、ひょっとしたら私のほうはウンともスンとも言わず、ご覧になった方の製作意欲を向上させてしまうかも知れません。

ただ一つ言いたいことは、どんなに完成品が世に出ようとも、一度入手したキットを手放さない「勇気」を持つことは有用であると思います。そしてそれが何年か越しにでも竣工すれば、きっと完成品のことなぞ忘れてしまうことでしょう。お金を出せば労せず何でも入手できる現実を決して否定しませんが、それ以上の「造る楽しみ」と「愛着」をプライスレスで得られるキットに、私はこれからも惹き付けられていくことでしょう。

(おわり)
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by ar-2 | 2010-04-21 23:35 | キットコレクター | Comments(2)
2010年 04月 13日

納戸の奥底深くから・・・(その4)

(←その3
「その4」は私鉄編です。
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・GM 418 東急8500系4両編成 (左
・GM 409 京成3500系4両編成 (右

どちらもエコノミーキット草創期、私は「ミニ箱」と呼称しているパッケージです。箱を開けて見ればをなぜか3両分しか入っておらず、中間の1両は知人にあげてしまったようです。長電でもつくる気があったのでしょうか。鉄コレが間もなく出ますが、それが売り切れれば製作意義はまだあります(笑 サービスパーツの京急2000形前面が有名で、阪急2800の側板と組み合わせるよう指南されていました。クーラーは画像のロットからバリが酷く、これは四半世紀経た現在も変わりません。タイプ違いとはいえ塗装済完成品にまで昇華した同モデルですが、エコノミーキットとはそもそもの存在意義が異なりますので、これからも仲良く並存していって欲しいと思います。

京成3500も息の長いモデルです。台車がS型ミンデンということで、エンドウ製の床板と専用の「ハイカスタム台車」が指定パーツでした。ハイカスタムといっても要はエンドウ完成品の下回りそのままでして、それ故にボルスタが他のGM製品と異なり台車も専用品となっているわけです。現行のロットでもこの床板は生き延びてるものの、さすがにボルスタ部は改良されていてますが画像のロットは当然ハイカスタム仕様。地方の模型店を巡ると結構「ハイカスタム台車」が残っているのですが、それらを掻き集めないとこのままでは組めません(笑 ま、フツーにバルクで床板を交換してしまえば済むわけですが・・・。
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・GM 440 一畑電鉄2100系2両編成 (左 ※一部パーツ使用
・GM 412 阪神ジェットカー4両編成 ※ストア日本橋オリジナル (右

440はかつて富◎急行の塗装済キットもラインナップされていましたが、色々と大人の事情があったようで未塗装版のみ残存。それも先の鉄コレ発売でいよいよ影が薄くなりましたが、鉄コレはどの弾でも基本的に「売り切り」ですから、再び日の目を見ることもあるかも知れません。

412は言うまでも無く阪神通勤車キットなのですが、先頭と中間2両ずつの構成では「オール先頭」のジェットカー(いわゆる青銅)が楽しめません。それに先頭車のみの分売というのもありませんから、大阪日本橋の黄色いお店では先頭車のみをアソートした画像のセットを販売しました。価格も通常のエコノミーと同額に揃えるという配慮と地域性を強く出した商品構成。それが出来るのはやはり専門店だからこそと思います。
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・GM 417 京王6000系4両編成 (右 初代ポジ箱
・GM 417 京王6000系4両編成 (左 二代目ポジ箱

エコノミーキットとしては既に消滅した京王6000系。製品化当初はミニ箱で、その後画像の如き「ポジ箱」へと移行していきました。現在は新塗装の塗装済板キットのみ(かつては旧塗装版もあった)のラインナップですが、今もエコノミーを求めるユーザーは多いようで、ヤ◎オクなどではその需要を垣間見ることが出来ます。パッケージデザインのクリームに臙脂帯はまさに京王の王道カラーそのものでして、実物でも2連がリバイバル塗装を纏っていますが、この旧塗装が「一旦」消滅したのは2002年ですからそう昔のことではありません。それでも「懐かしい」と感じてしまうのは、やはりデザインのそれが優れているのと、そのイメージが定着していた期間が永かったからなのでしょう。

キットの構成はオーソドックスな4連ですが、京王ファン、私鉄ファンならやはり5+3ということになるのではないでしょうか。それを目論んでかの2箱在庫、更には塗装済キットから新規製作された「先頭パンタ車」の屋根板バルクをちゃっかり揃えているあたり、いよいよ確信犯的?なものがあったと思われます。スクエアな外観にそれを惹き立たせるストライプ1本という出で立ちは他の関東大手民鉄にはない独特の空気を感じ、私の中で「京王=6000系」という図式を確かなものにしていきました。
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・LJ 名鉄3800系未塗装キット2両 (上
・GM 307 名鉄5500系Mc+Mc´2両 (下 ×2

名鉄のキットといえば某氏そのものですが、この3800系はLJ社にとってクモハ40に続く板キット、即ち同社の名鉄キットの先鞭だったはずです。私もそれ故に注目し購入したのでしょうが、恐らくきっと赤や緑に塗るのを意図してはいなかったと思います。となれば・・・ですね。やっぱり一つのキットから色々造れるのは楽しいです。サービスパーツがあれば尚の事でしょう。

5500はこれも赤く塗るためではありません。というかモニターが欲しかっただけ(京急460初期に転用)というのが購入動機!今にして思えば何故バルクにしなかったのか理解不能ですが、ある意味これが一番のお荷物在庫な気がします。今更5500とか長野とか・・・14760なんて到底無理だし(汗 
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・GM 439 西武新2000系4両 (右 ×2
・GM 439-1 西武新2000系(中間車)2両 (左 ×2、真ん中

セミパノラミックウインドウに貫通扉を突き合わせたスタイルは2000系からの継承ですが、それでいて側面に戸袋窓を復活させたという西武では一番私好みの車両です。模型のほうはというと前面の飾り帯が何故か凹モールドになっているのが最高の泣き所。某メーカーからは曲げ済みの飾り帯パーツも出ていましたが、曲げの角度や幅がオカシくて使い物になりません。ここがやはりユーザー最大の腕の見せ所のようでして、帯板から飾り帯を造り、フロントをビシッと決める某氏の腕には何時もながら脱帽させられます。

私はというとやはりここがどうにもネックになって手が付かず、前述の曲げ済み飾り帯パーツも有しているので何とかしたいところ。基本はもう1箱あったのですが別の某氏にガス代として手放しました。それぐらい在庫を揃えたのですから一度くらいはやはり組まないととも思います。増結の中間車2両は現行ロットでは袋入りですが、かつては画像左のように立派な箱のパッケージでした。
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・GM 429 西武451系4両編成

西武多摩川線新小金井駅で撮影された571系がパッケージデザイン。商品名が451系なのに571系というのがミソですが、勿論本キットから製作可能。現行のパッケージデザインは各地方譲渡車ですが、やはり初代のデザインのほうが「味」があります。多摩川線といえば今も101系初期型が最後の活躍をすることで有名でして、京急でいえば大師線のポジションです(笑 西武の「赤電」は平成の御世まで残った351系を別とすれば、大形車は1988年に引退していますから既に20年以上が経っています。それでも今尚「西武といえば赤電」というファン層は根強く、趣味誌上で時折発表される作品群がそれを物語っているでしょう。

肝心のキットは4両全ての側板が先頭車のものですが、切り継ぎパーツから中間車を仕立てるという経済仕様。屋根、床板、床下機器は全て旧国モハ72系のもので、屋根に至ってはその全長が側板と比しても足らず、挙句に妻板と側板の突き合わせ部の「ノリシロ」が殆ど無い云々、「合い」の悪さには「愛」をもって制せよ・・・というGMキットのチャンピオン?的存在です。

次回はいよいよ(その5)で最終回ですが、感の鋭い方はもうお気付きでしょうか。
残るカテゴリはあと一つ・・・「京急編」です。

→その5
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by ar-2 | 2010-04-13 00:00 | キットコレクター | Comments(4)
2010年 04月 11日

納戸の奥底深くから・・・(その3)

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その2
なんだかんだで本連載も折返し点です(早!

今回は保有キットの中でも少数派の国鉄・JRモデルの紹介です。
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・GM 432 国電(JR)101系4両編成 (左
・CP 10104 JR103系仙石線4両編成 (右

432は製品化が国鉄末期の1986(昭和61)年でありますが、パッケージデザインの総武緩行線101系さよなら列車や商品名からも判る通りJR化後のロットです。ちなみに初代のパッケージデザインは都心部を行く橙色の特別快速です。我が国の鉄道史上にその名を残す国電101系も、永らく9ミリではGMキットが唯一の存在でした。その後、ウイン、カトー、更には鉄コレによって商品化がなされたものの、それらと比しても私は未だにGMキットが実物に近い造形であると感じます。それほど、競合メーカーの手による造形が個性的であるということなのでしょう。何あれ、ユーザーに選択肢のあることは良い事とも思います。

10104は432にメタル製の「縦桟1本窓」の前面とクーラー、デカールをプラスしただけであとは一緒。ですから気分次第では101系を・・・って、あえてこれを購入した意味がありませんね(笑 当の私はというとガレキメーカのロゴインレタも仕入れていたようで、二代目仙石線色を造る意気込みがあった筈ですが今はどこへやら・・・。もしこのキットに再び手をつけるとしても、多分101系にしちゃうんでしょうね(←やっぱり
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・GM 434A 国電155系基本4連 (左
・GM 434B 国電155系増結4連 (右

これは中古(といっても内袋未開封)でかなり安く出ていたモノ。急行形でも「国電」と言ってしまうのには違和感が無くは無いですが、国鉄の電車なのだから「国電」である・・・と言われてしまえばそれまでですね(笑 でもやっぱ、485系とかを国電とは言わないよなぁ。イキナリ話が逸れましたが、急行形が大好きとは言えど実車の「影も形も」知らないのにご丁寧に基本と増結を揃えているあたり、購入当時の私は今以上に「末期」だったんだなと思います(汗 とはいっても改めて箱を眺めてみれば、ちょっと組んでみたくなるものですね。
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・GM 491 JR119系5000番台2両 (左
・GM 184 飯田線119系電車Mc+Tc2両 (右

かつてコロタン文庫のシリーズ中に飯田線色の製作記事があって、何度も何度も読み返したものです。同じ刊では京阪小形車(600形)の製作記事もあり、あの頃の「夢」が「いま」への原動力にきっとなったのだろうと思います。この119系もGMキットが永らく唯一でしたが、突如の「東◎堂」による製品化発表には大いに驚かされましたね。尤もこのメーカーについては今更説明する必要もないでしょうが、119系や他の数多のモデルの製品化は実現せずメーカーも消滅してしまいました。

現在は当のGMと有井が完成品を世に出ていますが、カラーバリエーションなどから見てもGMのほうが充実していますね。。今でも黄色いお店に行くと491のキットが並んでいることがあり、完成品を出しつつ選択肢を残すという配慮は嬉しく思います。
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・GM 902 マニ44ユーロライナー塗装2両 (上 ×2
・GM 185 クモハ123形2両 (下左 ×2
・GM 179 サロ111 2両 (下右

大した購入動機が無さそうなビジュアルです(笑 それもそのはずユーロマニは半額セールでの購入でして、連結相手の客車も機関車もありません。ただ言い訳をするとこの違和感十分の「青すぎるグレー」がその展開を阻んでいるのも事実。有井のユーロピアがこれに近いとは言われるものの、どうにもこうにも腑に落ちないアイテムです。発売当時に聞いた話では「中の人」が相当の拘りを持ってこの色調にしたのだとか。でもでも、実物(勿論マニ44)を見た側からするとここまで「青く」はなかったと思うのですが・・・そこでA君とB君の小田急線・・・ってか?(笑 まあ最終的には色を落として「紺色」に・・・では勿体無いですね。絶対再生産なんて無いでしょうし。

クモハ123は手軽に纏まるといった理由での購入でしょうが、いざ2袋も出てくると頭を抱えます。このアイテムも親切設計の「塗り分け線モールド」がありますが、近年CPで発売されたJR東海色のクモハ123、あれは塗り分け線モールドはそのままだったのでしょうか。それとも金型改修?ちょっと気になりました。サロ111のこのタイプは、平成1ケタの頃までスカ線なんかでも見れましたから使い道はまだまだあります。屋根の突起とかを頑張って加工すれば非冷房にも出来そうですね。ブリスターパッケージも懐かしいアイテムです。
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・GM 419 身延線低屋根国電4連・パートⅡ
・GM 151 国鉄クハ55形制御車
・GM 154 国鉄クモハ51形制御電動車(半流)
・GM 163 国鉄クモユニ81(クモニ83100)形郵便荷物電動車
・GM 169 国鉄クハ85100形制御車
・GM 175 73系 クモハ73・クハ79(全金車)
・ストアオリジナル GM サハ78単品

旧国、旧客といえばかつてはGMの独占的テリトリーと言っても過言ではありませんでした。90年代以降のガレキ隆盛期にはGM以外からも無数のアイテムが生まれましたが、それもGMの板キットがあってのことでしょう。今でも1両単位から気軽に組める上に、「合い」等にGMらしさを感じることも出来るのでキットの入門にはうってつけです。ただ、このカテゴリに新たに興味を示すユーザーも限られるでしょう。以前あるお店で、キット組は初めてというユーザーが某私鉄キットを組みたいのだが初心者に向いているか・・・と店員さんに尋ねていました。その返事は予想通りのものでしたが難しいですよね。最初のキットで挫折するか発展するかまでは店員さんも読めませんし、かといって組みたいものを組むなとも言えないですし・・・。

ちなみに私の場合はというと、ナカセイのスハ32で挫折して以降は全くキットに関わりませんでした。それから数年して京阪小形車のキットを見つけてしまい、小学生の頃の夢忘れがたく遂に「禁断の世界」へと踏み込んだのです。今でも決して「上手」と言えたものではありませんが、たとえ失敗しても最後まで組み上げ愛着を持ち、どこが悪かったのかを見詰めて次作へ次作へと繋げていけばよいのではないでしょうか。「筆」は選ばず、場数を踏むことです。

(→その4
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by ar-2 | 2010-04-11 21:27 | キットコレクター | Comments(2)
2010年 04月 09日

納戸の奥底深くから・・・(その2)

その1)の続きです。本連載は不定期と宣ってはみたものの「夕食ばんざい」の収録よろしく纏めて画像を撮ってしまったため、
気が向けばマメにupしていこうかと思います。今回は「小型車輛」を紹介しますがその前に・・・

東武電車を一件忘れていました(笑 
まずはそちらから・・・。
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・CP 10149 東武7820系先頭車2両編成 (左
・CP 10150 東武7820系中間車2両編成 (右

対人に限らず「一目惚れ」するというのはよくある話ですが、私と東武78形についてもそれが言えます。それも同形に限らず、実車を目にしてではなくカラーブックス等の書物を通じての「一目惚れ」が私の常套手段のようでして、貫通幌を突き合わせた三面折妻に前パンをかざしたスタイルは美人とは言えないものの「端正な逞しさ」を存分に感じさせました。そしてセイジクリームという単色によってそのシルエットは一層映え、かつて悪名高き時代を知らない青年のハートを鷲づかみにしたのです。

この78形がCPで発売されると知った時は夢ではないかと我が身を疑い、最終的には73・78の8Rと78ツートンの2Rを仕立てるに至りました。キット自体はポンポン買える値段ではなかったので少しずつ買い込み、それでも未だにファーストロットの4Rが手付かずで残っています。あれから大分経ちましたが、あの「熱を上げていた頃」を思い出し、久し振りに手をつけたいと思わせる在庫です。

次から本題に入ります。
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・GM 601-1 箱根登山鉄道モハ1+モハ2 ボディーキット2両

私は当初このアイテムは、いわゆる動力やパンタがセットされたトータルキットの「先駆け」に相当するものと思っていましたが、どうやらそれは勘違いのようで品番にご注目。トタールキット(601)の枝番が付されています。つまり以後の派生アイテムだったようなのです。確かにトータルキットの動力はトミーのOEM(ベルニナ用)ですから、ブリル動力を用いたい向きには不経済なわけです。そういったニッチ?な需要への配慮で本アイテムが世に出たのでしょう。そういえば、キハ04でも同じようなシリーズがあったような?
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この帯紙も凝ったもので、裏面には実車の写真を用いた解説が展開しています。この写真類は1984年のカタログにおけるトータルキットの紹介ページでのミニ特集でも用いられていまして、同特集では車番ごとの形態分類にも触れられています。
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・GM 601 箱根登山モハ1+モハ2トータル (左
・GM 604 江の電1000タイプ2連トータル (右

左の601がその箱根登山のトータルキット。いわゆるバリエーションキットシリーズのファーストナンバー601を有します。このバリエーションキットシリーズのパッケージデザインも幾つかあるはずですが、604の江の電は画像の一種のみであったはずです。肝心のキットはというと、601のほうは車体が組みあがっているもののそこでストップ・・・製作者の中途半端加減が伺えます(汗 ちょっと思いついて鉄コレの15m動力を当てがってみましたら、横幅を少し削れば使えそうな感じでした。折角なので在庫のキッチンさんの「スイスBBC/川車プレートフレーム」を充て、毛色の違う編成を仕立ててみようかな・・・と、考えただけです(汗

604の江の電1000はBトレの対極を行く「窓1個分」車体の長いセミスケールアイテム。それでもMODEMOの製品化まで永らく9ミリでの唯一の同形アイテムでしたから、ベテランマニアや勇敢なユーザは切り継いでスケール通りの連接車化に挑まれたことでしょう。オマケの600形も今となっては・・・ですが、シルエットのそれはMODEMOと比べても遜色無いと思います。
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・GM 603 京阪500(600)2連トータル

本シリーズの中では最も多くの表情を楽しめるアイテムでして、時代毎の塗装やポールにパンタの違い、片開き扉に両開き扉などまさにバリエーションキットの王道に位置するものと言っても過言ではありません。かくいう私自身も大津線の小形車は随分造った(浪費したとも言う)ように記憶しているのですが、それでも漁ってみればアソート品やら半端パーツの寄せ集めがそれなりに出てくるのには我ながら呆れます。

実車にまつわる記憶としては小学生の頃の家族旅行で目にした260と最新鋭の600や、中学校の修学旅行で泊まった旅館(いろは旅館)が三条通に面していたので、上階の部屋からクルマの洪水を泳いで行くインターバンを飽きずに眺めていたことなどでしょうか。先の「びわこ」復活発表は単純に嬉しいですが、やはり大津線に甦って琵琶湖と対面できたら・・・こんなに素晴らしい事はないでしょうね。

(→その3
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by ar-2 | 2010-04-09 22:53 | キットコレクター | Comments(0)
2010年 04月 09日

納戸の奥底深くから・・・(その1)

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先日会った近所の鉄仲間(既婚者)との談話の中で、彼は「不◎がしたい!」と・・・ムフフ、まだまだ若いね~。翻って私はというと、「不◎」なんかよりも在庫のキットを生涯の内に造り切れるかどうかがとっても心配です(何 てなことを振ったら案外ウケがよくて?急遽自戒の意味を込めて在庫の棚卸しを兼ねた(不定期)連載をおっ始めます。3回と続かず途中で挫折する可能性大ですが、よろしければハッパをかけていただき、時に「こんなモデラーにはなりたくない」と肝に銘じ、健全な鉄模ライフへの他山の石としていただければと思います(笑
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・GM 403 東武8000系(更新車)4両編成
・GM 430 東武6050系4両編成

まずはお約束の東武電車から。古くからラインナップされている8000系は、エコノミーキットシリーズでも「旧顔」のセットは品番401のファーストナンバーに輝いています。本品は更新車ということからか403が割り当てられていますが、401時代の403は身延線旧形国電(低屋根、41・43系)セットが名乗っていました。更新車とはいえ旧顔パーツもちゃんと収録されてはいるものの、現塗装の塗り分け線もシッカリとモールドされた親切設計は、私のようなセイジクリーム信者にとっての泣き所となっています。

GMキット最盛期の象徴とも言えるポジフィルムをイメージさせるようなパッケージも懐かしいですが、6050系のこのデザインは実は二代目です。初代デザインは新栃木検修区?で撮影されたと思しきもので、これを数年前に◎ヶ崎の模型店で発見したのですが、さすがに8両は要らないと考え購入しませんでしたが、今となってはネタ?として揃えておいてもよかったかも知れませんね。
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6050系板キットも塗り分け線がモールドされていますが、これ以外の塗装パターンが今のところ世に出ていないのでこれはアリでしょう。しかしマスキングとなると話は別。これが壁になっていて未だに手がつきません。側面客室窓のフチの表現などは、現行の塗装済キットの嵌め込みガラスのモールドよりも車体への一体感があって秀逸。それ故に手放せないのでしょう。
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・GM 217 東武8000系先頭車2両
・GM 218 東武8000系中間車2両

沿線に本社を構えるメーカーとしては当然すぎるアイテムですが、その製品化時期は意外に遅く、1980(昭和55)年のカタログにおいても国鉄201、小田急9000、西武101の姿はあれど東武8000はまだ見えません。尤も、後発の強み?か付録のサービスパーツは気合い十分で、先頭車に附属の東武7800、中間車に附属の西武2000と京王6000などは今や伝説的存在です。
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東武7800(画像右上)は国鉄クモハ73キットとの組み合わせる指示。三段窓の二段窓化に一手間かかるものの、それさえクリアしてしまえばクロポの7820とは別物の存在感タップリのモデルを手にできます。西武2000(画像左下)は8000系の側板とそのまま組み合わせる設計で、最もお手軽なバリエーション。屋根の張り上げ位置が高くて集中クーラーのランボードが設置出来ない事さえ気にしなければ、誰の目にも映える西武2000系の誕生です。
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こちらは東武8000系の完成見本、1983(昭和58)年のカタログからです。よく見れば先頭車の運転妻側はケーディー?カプラーを奢ってあり、ちょっとした加工で見栄えと実用を向上出来るというささやかな見本。床下機器もどうやらダイキャスト一体のもののようで(在庫の1袋がそれです)すが、台車枠も同色で塗られていて見劣りがしません。
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そして本品の帯紙。クリックするとちょっと大きくなりますので、「買って楽しい、(解説を)読んで楽しい、創って楽しい、走らせて嬉しい」という、今と比べれば決して便利とは言えなかった時代でも「心と想像力は豊かに満たされていた」あの時代を、どうかこの帯紙から感じとってみて下さい。

とりあえず東武電車編は以上です(ぇ 8000系は私も特に好きですので、板キットでの8Rをと思いつつも時間ばかりが過ぎて行きます。いつか気が向く・・・のを待つしかありませんね。とは言えキットは保有しているだけでは自慢になりません。完成に持ち込んでこそでしょう。そうのうちキットの山を前に水子供養・・・だなんてシャレにもなりません(汗

→その2
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by ar-2 | 2010-04-09 00:00 | キットコレクター | Comments(6)