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赤い電車は白い線

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2008年 10月 23日

ある情景の今昔対比

私の地元エリアのバス交通は、専ら神奈川中央交通(以下、神奈中と称す)の戸塚営業所が一手に担っています。
この戸塚営業所においては今から9年前の平成11年8月29日、市営地下鉄湘南台延伸開業に伴う大規模な時刻・路線の改定を行っています。
その内容神奈中全体で見ても稀なもので、営業所の立地自体の移転(立場→上飯田)をも伴うほどでした。

この大改定によって廃止された系統は実に22。反面、新設は6、経路一部変更3という、全体に退潮傾向は否めないものでした。
これらの内容について詳述し始めますと本当に限がなくりますが、今回は大改定で廃止された折返場にスポットを当てます。
廃止された折返場とは「東原」「中田町」「下飯田」の三箇所。本日は、その現役の頃と現在の状況を今昔対比してみたいと思います。
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・東原(1999年)
長後街道(横浜伊勢原線)の下り方向に向かって左側に三角形の折返しスペースがあり、朝ラッシュ時のみ運行の「戸54 戸塚駅~東原」と、
踊場始発戸塚駅行の臨時系統(字幕上は戸54)の回送折返しに使用されていました。停留所自体は今も健在です。
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・東原(2008年)
旧景のバス停脇に写るヘアーサロンと並びの家電店は今も健在ですが、その建物は別物になっています。
左に写る丸い屋根の建物と、バックの木立や電柱に当時の面影を見出すことができるでしょうか。
折返場自体は盤下げされ、長後街道への取り付け道路の変更経路や、駐輪場にその跡地が活用されています。
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・中田町(1999年)
「戸55 戸塚駅~中田町」が使用。長後街道の中田町中西交差点を南方に入り、数十メートルの場所に中田町停留所はありました。
ここは日中でも運行があり(但し、土休日のみだったはず、平日は朝夕?のみ)、結構な本数がありました。
画像では判りづらいのですが、バス車両の向こう側に中田小学校の校舎の一部が見えます。
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・中田町跡地(2008年)
ここは随分迷いました。奥に見える中田小学校を頼りにフレーミングを決めましたが、実際はもっと右側だったかも知れません。
当時の周辺の情景が全く記憶に無く、場所は間違いないのですがやはりピンと来ませんでした。
かつてバスが乗り入れていたということを想起させる名残は、今は微塵もありません。
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・下飯田(1999年)
「戸68 戸塚駅~下飯田」「戸69 戸塚駅←急行←下飯田」が使用。
ここを途中経過地とする「戸70 戸塚駅~湘南台駅」は大改定で廃止されましたが、総取替え後の行先字幕にも何故か装備されていました。
これは、市営地下鉄が不慮の事態により運行不能となった場合を想定してのことだったのでしょうか。
「戸69」の急行便は平日朝に3本のみの設定でしたが、慢性的な長後街道の渋滞により定時性というか速達性は…だったそうです。
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・下飯田(2008年)
ここも停留所自体は健在ですが、バスの運行本数は比較にならないほど大幅に減少。
大改定後の立場~湘南台間は一時期1時間ヘッドとなり、流石に減便しすぎとの声があったのか、後に30分ヘッドに増回され現在に至っています。
現在の折返場跡は石材店が建てられてはいるものの、左端に写る土手の擁壁は不変、バス停の位置もそのままのようです。
今回紹介した3箇所の折返場跡のなかでは、最も面影を残しているといえます。

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これらの折返場が生きていた頃の各系統を、エアロスターⅠ~Ⅲで紹介します。
画像は朝ラッシュ時の撮影でしょうか。朝の下り便はガラガラですね。無理もないですが。
戸塚駅の西口界隈も、今は40年越しの再開発工事の真っ只中。バスセンターと日立前の二箇所に分散している乗場が集約されるのか、
再び、激変の時代が訪れようとしています。

by ar-2 | 2008-10-23 18:58 | バス(BUS)


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