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赤い電車は白い線

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2014年 10月 06日

D51・北海道仕様(その4)

D51・北海道仕様(その1)
D51・北海道仕様(その2)
D51・北海道仕様(その3)
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次なるは公式側速度検知器の設置です。速度検知器はやえもんのY-056(アイテム名は「速度検出装置」)を充当しますが、そのキャブ下台座設置に際して一計を案じます。先ずは画像の通り、モターホルダーの公式側の張り出しをカット。画像手前に見えるのはそのカットした部分の端材です。
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その端材よりやや一回り小さいぐらいのサイズにプラ板を切り出して、キャブ内側下部に接着。要は張り出しの部分をモータ側ではなくキャブ側としたわけです。
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そして速度検知器の台座を植え込んで接着。これでメンテに際してのボディと足回りの分離に支障は来さなくなるわけです。コンプレッサ側にも台座を植え込み、ロッドは0.4線で介しました。それと既設の暖房管(テンダーの水槽保温管)ですが、色々と支障するので更に短くなりました(汗
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しかし良い事ばかり?ではありません。やえもんの分配弁ブロックを仮接着し、改めて曲線通過を検討した結果、C243はおろかC280ですら従台車が支障します。C280ですら通過できないのでは何処でも走らせられません。ブロックを従台車側に接着しても片方向の曲線は曲がれませんし、ブロックの高さ方向を詰めるのもロスト製の高価なパーツ故、はばかられます。なのでこの部分の処遇については先送り・・・。
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C280でこれだけ従台車が張り出します。縮尺の小さい9ミリモデルにつきまとう永遠の命題は、走行性と鑑賞性という相反するニーズの追求でしょう。限られたスペースでも長編成の走行が嗜めるのは9ミリの特権そのものですが、他方、成型技術の進化によって精密度や部品精度は大きく向上し、それまでには求められなかったようなニーズも生まれたのです。

運転室のシースルー化はウェイトの減量に繋がり牽引力は低下、部品点数の増大は価格の高騰及び構造それの堅牢さの喪失を招き、9ミリ元来の姿である「走らせるゲージ」という本分とのパラドックスに陥りました。走行性と鑑賞性のそれぞれに特化した展開を二極化して進めたところでパイの小さな9ミリ市場では成立し得ず、右往左往するメイ(迷)カーと喚き立てるユーザとの絶妙なる駆け引きによって、これまで同様市場は推移して行くのでしょう。
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だからこそ「最強」と思うのは、自分自身で納得しうるモノを造り上げるという事。簡単な事・・・とまでは申しませんが、やってみなければ判らないというのだけは確かです。富くじだって買わなきゃ当たらないでしょ?閑話休題。非公式側の速度検知器はへろへろ加減が特徴なので、ロッドは曲げ易さを慮って0.3線を充当。給水ポンプ下には0.4孔で配管押さえ(割ピン)を植え込み、0.3線のロッドを通しました。今回はここまでです。

その5に続く)

by ar-2 | 2014-10-06 20:51 | 鉄道模型(国鉄制式蒸機)


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