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赤い電車は白い線

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2014年 07月 12日

ウラ76

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・1997(平9)年5月2日 横浜にて
翌年3月の撤退まで1年を切った頃、ウラ区の現役103系は14本。その中でもウラ76には、同区最後のAU712搭載のモハユニットが組み込まれていました(サハはウラ76の他2編成にも組み込み)。画像手前からモハ102-336、モハ103-181、サハ103-217と3両連なったAU712搭載ビジュアルは圧倒的で、非冷房時代の残滓を発散し強烈な個性を見せていました。そしてこれらのAU712搭載車のうち、モハユニット(モハ102-336、モハ103-181)はウラ区から撤退後・・・
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どういうことだ、オイ・・・何でこんなとこに居やがる!!
判る人が見れば判る、福島でのまさかの「再会」でした。この時は全く無関係の旅程の途上での事でしたが、近年まで旧客が放置されていた界隈に佇み、グリーンライナーと肩を並べる青22号の4連は「場違い」そのものとして映りました。モハユニットはウラ76以外出自が考えられないので見当が付きましたが、両先頭車がウラ76か否かはこの時確認出来ませんでした(結果的には両先頭車もウラ76でした。画像ではパンが上昇しているように見えますが、これは隣線のグリーンライナーのものです)。
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ウラ76を短縮した4連の行く末は、郡山解体に向けた疎開の一環だろうかと思わせられましたが、フタを開けてみれば驚天動地!なんと仙石線というネクストステージへの旅立ちだったのです。勿論、再会に行かないわけがありません。地上駅時代の榴ヶ岡で捉えた旧・ウラ76はRT-299へと編成呼称を改め、ウラ76時代同様両端をクハ103-299・-300で固めた出で立ちとなっていました。RT-299は仙石線の103系史上初の高運転台車編成として注目を浴び、歴史を刻んで2003(平15)年に勇退したのです。

さて、何故にウラ76かというと・・・先日の京葉103の記事ではありませんが、青22号の103系で1本仕立てたいという目論みがあり、且つAU712搭載車を是非という事で、そのモデルタイプを選定しているわけです。ウラ76は幸い?にして全車が更新工事施行車ゆえ、前面窓および戸袋窓が黒Hゴム、側扉窓は金属押さえゴム式(押さえ面式ともいう)の銀窓であり、AU712についてもMG給電なのでSIV配管の表現が不要と、種々模型化の上ではハールが低く好都合なのです。ただ、これはあくまでも「背伸び」せずのステップに過ぎないわけで、ゆくゆくはAU712でもSIV給電車を再現してみたいという思いはあります。

by ar-2 | 2014-07-12 21:02 | 記憶のレール(国鉄~JR)


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