2014年 03月 21日

関西珍妙譚(2日目その2・古豪からLRTまで~阪堺電車満喫!)

関西珍妙譚(前夜~1日目その1・近鉄特急で奈良へ)
関西珍妙譚(1日目その2・奈良から大阪)
関西珍妙譚(2日目その1・ミナミの朝はスカイブルーに始まる)

天王寺で青22号成分をたっぷり吸収しますが、人間の欲と言うのは果てないもの?で、次なるは路面電車成分を吸収すべく阪堺電気軌道(以下、阪堺電車と称す)へと足を運びます。その阪堺電車への過去の訪問歴は以下の通りです。
★2009年2月乗車時
★2011年4月訪問時(その1)(その2)(その3)
★2012年2月訪問時

阪堺電車へのアプローチとしては、ほぼダイレクトとなる天王寺駅前の電停が便利。ところがこの電停、地下からしか乗場というかホームに繋がっておらず、一旦ペストリアンデッキに出てしまい右往左往。そうしているうちに向こうから姿を見せた電車は・・・ニュータイプ!?
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※画像は住吉で撮影

大急ぎで地下街から阪堺電車の乗場を目指し、アテが無いものの取り敢えず一日乗車券(¥600)を入手して乗車!なんとこれが見ての通り、俗に言うLRT族の「堺トラム」でした。「堺トラム」は昨2013年8月より阪堺電車内の堺市エリアで営業運転を開始し、今年2014年3月1日の改正から大阪市内にまで乗入れるようになりました。この時3月9日はまだ大阪市内に乗り入れて1週間少々という事もあってか、沿線では同業者はもとより地元の人々(特に高齢者)の関心度合いが高いようで、沿線の先々でカメラを向けられます
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車両は3車体構造で、真ん中の車体がロングシートで両端の車体がクロスシートです。クロスシートは立ち席面積は増えますが、着席定員は減ります。どちらが良いか匙加減の難しさもありますが、街乗りの路面電車が必要以上にクロスシートを採り入れる必要性は無いと思います(構造上やむを得ない部分は兎も角)。
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インテリアは色々と趣向を凝らしてあるようですが、ブランドが竹?を用いた簾のような意匠でとってもオシャレ!斬新だと思います。この「堺トラム」は現在2編成があり、指定時刻での運用(例外あり)です。充当便はその旨が時刻表に記載されており、見たところ意識的に「堺トラム」を選んで乗車する向きもあるようで・・・初物効果でしょうか。因みに今回も当然のように下調べは一切していません。いつもの「引き」ですw
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とりあえずお約束のように「堺トラム」を住吉で降り、ジャンクションの風情を確かめます。名物の木造待合室も健在です。
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ここ住吉は阪堺電車が4方向に分かれるジャンクション。画像手前が天王寺駅前で、奥が住吉公園。道路上の右手が恵美須町で左手が我孫子道・浜寺駅前となっています。天王寺駅前からですと、住吉公園及び我孫子道・浜寺駅前それぞれへとスルーできますが、「堺トラム」の大阪市内乗り入れが期された3月1日の改正から、天王寺駅前~住吉公園の系統については朝の7・8時台以外を天王寺駅前~我孫子道系統へと振り替え、住吉公園へは朝の小一時間だけしか列車が姿を見せなくなったのです。
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その時刻表がこれ。天王寺駅前系統の住吉(下り)電停のものです。住吉公園は隣の電停であり、我孫子道・浜寺駅前方向の隣電停である住吉鳥居前とは目鼻の位置関係にあります。なので実態として大きな不便が無いのでしょう(始発便でなくなったというのはありましょうが)。
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ここで暫く電車観察ですが・・・やって来ました!阪堺電車のヌシであるモ161形です。画像のモ170は以前は鉄道喫茶の広告で、南海の濃淡グリーンを纏っていましたが何時の間にやら衣替えしています。但しスポンサードは同じようです。濃淡グリーン、好きだったんだけどな~。このモ161形は現在10両が在籍、1928(昭3)年製から1931(昭6)年製までの古強者揃いで、うちモ167が休車中、モ161が昭和40年代の装いに復原され貸切専用車、あとの8両が通常運用へと供されます。
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但しこのモ161形、見ての通り冷房も備わっていない大変なアンティックトラムですから、夏場(5月~10月頃)は平日の朝ラッシュ時以外は原則運用されません。なので秋から春先にかけてがその巡り合う機会となるわけです。前述の「堺トラム」入線でいよいよ置き替えられるというハナシもありますが、一挙にというわけでもなさそうですので、まだ暫くはその姿に接せられましょう。とりわけ、全在籍車両がほぼ出払うという住吉大社の初詣輸送時期が、地元の在でもない限りの堅実な記録のチャンスなのかも知れません(来年あたりいい加減行っておきたいですが・・・)。
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こちらはモ501形・モ504の「あべのハルカス」広告です。因みにハルカスですが、この時の前々日(3月7日)にオープンしたばかりで、天王寺駅界隈でも「(展望室への)当日券売りはありません」という、如何にもスカイツリーチックな告示がなされていました。モ501形は1957(昭34)年、エアサスにカルダンの高規格車として5両が生まれ、今尚車齢57年目にして全車健在です。
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そして次なるモ161形は、レアカラーと称される「雲塗装」のブルーが鮮やかな復原車モ168!同じパターン「雲塗装」車として他にグリーンのモ166も居ます。このモ168は1928(昭3)年川崎車両製、既に車齢86年・・・想像を絶します。これはモ161形が高速電車と路面電車の折衷、即ちインターバン的な路線に適うよう、一般的な路面電車のそれよりも堅牢な造られているが故にの長命とも言われています。尤も、手入れあっての部分も大きいでしょう。
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天王寺駅前から折り返して来た先程のモ170が姿を見せました。これに乗って我孫子道まで移動します。そしてモ170が発車した刹那、我孫子道から折り返して来たモ168と並んだああああああああああ!(泣 車内からなので画像はありませんが、モ170乗車を見送って粘ってればモ161形同士の並びが・・・。画像は住吉の電停から見た天王寺駅前方向ですが、ここだけ見るとやはり路面電車というよりは郊外電車チックですね。
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我孫子道は検車区や乗務区が併設された、阪堺電車の中枢です。その検車区を沿道から少々見学・・・まずはモ165ですが、やはりモ170と同様に鉄道喫茶のスポンサードである事は不変ながら、塗色は南海の濃淡グリーンから衣替えしています。
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こちらはモ161形・モ161の昭和40年代復原車です。車内は塗り潰しを解かれ木目が活かされ、屋根板も鉛丹色とされています。原則貸切専用車ですから、今や簡単に乗車できないモ161形の1両と言えましょう。
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現在車籍は無いものの、構内で入れ替え役や資機材置き場と化して?いる電動貨車モ11も残存しています。復原車モ161とのツーショットがシブいですね。
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もう1編成の「堺トラム」が庫に見えます。
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我孫子道では折り返し便も多数設定されていて、先の3月1日改正により天王寺駅前~住吉公園の系統の殆どが我孫子道系統へと振り替えられた事により本数は激増しました。画像は電停から検車区および浜寺駅前方向を望んだものですが、我孫子道止りの列車は赤色罫線のコース取りで、本線上でのスイッチバックを伴いながら折り返す様式となっています。丁度その折返し列車が、罫線上に停車していますね。
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その折返しに際して待機する箇所が、以前であれば日中は1列車のみであったところ、前述の住吉公園からの系統振替で日中でも2列車の押込みとなり、スシ詰め感がありますw
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車両接触限界票からは超えていないようでw もともと2列車分の設計なのでしょう。
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兎に角阪堺電車は楽しい!のですが、相変わらずの慌ただしい道中でして、後ろ髪をひかれる思いで我孫子道を後にします。締めくくりは当然やはりこれ。この時3月9日の午前中運用のモ161形のもう1両であるモ168です。いざ乗車し動き出してみれば、モ170とは異なり逞しい吊り掛け駆動のハスキーサウンド!吊り掛け電車って、これがあるから本当に面白いですね。普段の9ミリでは最近は専ら蒸機・客車派ですが、実物は昔から変わらず断然「電車派」です!私にとって模型と実物は完全に「別物」ですから・・・。
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住吉で降りたモ168の姿が小さくなるまで見送り、次に会えるのはいつの事になるだろうかと感傷が過ります。住吉からは南海本線へとスイッチしますが、最寄の住吉大社駅までは徒歩圏内。住吉鳥居前で降りても良かったのですが、住吉で降りたのは今や朝の小一時間しか列車が来なくなった住吉公園構内を見たかったため。現状となってから1週間ばかりしか経っていませんから、目に見えての変化はなさそうです(駅舎自体は時間外閉鎖されているでしょうが)。これから施設的に変化があるのか、興味深いところです。

2日目その3に続く)
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by ar-2 | 2014-03-21 12:17 | 外出・旅行 | Comments(0)


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