2013年 02月 13日
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(1日目・みちのくの夜を駆って) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その1・アイスバーンの轍と共に) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その2・岩手の地に神奈中ブルーリボン登場!) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その3・市内散歩と盛岡冷麺) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その4・昭和の香りの盛岡バスセンター) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その5・松川温泉への路) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その6・松楓荘の表情) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その7・松楓荘の夜) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(3日目その1・松楓荘を後にして) 行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(3日目その2・岩手県北バス八幡平営業所を訪ねて) 八幡平営業所11:25発の盛岡バスセンター行は、途中自然渋滞に巻き込まれながらも40分弱で厨川駅前に到着しました。 厨川駅前で下車したのは他でもなく、ここに岩手県北バスの盛岡営業所があるからです。ここにはブルーリボンのスクーールバスが居るとかで、それが友人のお目当てだったのですが・・・営業所入口から遠望する限りでは「・・・居ないねぇ~」「居なそうだねぇ~」となり、許可を得ての立ち入りは見合わせました。 そんなわけでここでのミッションは数十秒で終了し、傍らのIGR(いわて銀河鉄道)厨川駅へ。国鉄東北本線時代からと思しき駅舎が好ましいですね。 次なる目的地は盛岡から2つ東京寄の岩手飯岡です。12:21発の盛岡行はお馴染み「田舎プレハブ」の701系・・・これっぽっちも興味が沸きませんw 盛岡が隣駅だと思うのはアタマが旧いようで、今は「青山」という駅がこの間に設けられています。盛岡ではJRと改札自体も分離されていて、何と昔の山田線ホームがIGRホームになっていました。あの薄暗いホームです。そして改札を出場し、JRへ乗継の場合はJR改札から入場するわけですが、予め買っておいた通しの乗車券を見てふと疑問。IGRの厨川→盛岡は¥280、JRの盛岡→岩手飯岡は¥180で計¥460となるはずですが、その額面¥410にビックリ!¥50も割引きされています。恐らく、IGRがJRであった頃の運賃額に近いのではと思ったのですが、このような設定が全国の3セクに当て嵌まろうはずもなく、かなり特殊なケースなのではと考えられます。 因みに友人は「盛岡でどうせ別改札だから」と盛岡までしか乗車券を購入せず、後にこの事実を知り¥50損したと大騒ぎw 挙句に先程の盛岡営業所でお目当てだった車両が営業所敷地のかなり奥に居たことが発覚(通過車内から見えるのです)w かといって今更引き返す事も出来ず、盛岡からはJRで岩手飯岡を目指します。画像は在来線ホーム東京方の跨線橋ですが・・・見えますか?封鎖されています。階段に並んだエスカレータも撤去されていてがらんどうと、かつての東北本線における主要駅の風格はありません。そしてそれに輪をかけているのは 在来線改札内に売店類一切無し という現実でしょう。コンビニ、売店、駅弁屋、立ち食い蕎麦、な~んにもありません。昼行特急はとうに死滅し需要もかつてとは比較にならず、完全ローカル化した在来線ホームでは採算が合わないのかも知れませんが、極端な気もします。翻って新幹線改札内はこれでもかと言わんばかりに溢れる売店、コンビニ、供食設備・・・。アタマではそういう事業者だと判っていますが、ますます私のJR東日本アレルギーが酷くなりそうです。 盛岡からも田舎プレハブで仙北町を経て漸く岩手飯岡着。車窓からも間近に見える岩手県北バス盛岡南営業所までは駅から徒歩10分程度でしょうか。1993(平5)年3月に盛岡営業所盛岡南車庫として開設され、1999(平11)年4月に盛岡南営業所として独立し現在に至っています。早速立ち入り許可を求めますと、慣れて?いるのか笑顔で応対いただき好印象です。 「岩手200か14-58」は「106急行」の愛称板を掲げていますね。「106急行」は1978(昭53)年11月にR106が2車線道路として全面改修成ったのを機に運行を開始し、本数も少なく所要時分もかかる国鉄山田線に依存するのみであった盛岡~宮古間の輸送需要の救世主として迎えられ、運賃、所要時分、サービス、運行本数の全ての面で優位に立ち、現在は盛岡~宮古間17往復/日(1時間ヘッド)、所要約2時間を誇る岩手県北バスの屋台骨に成長しています。「106急行」専用車は画像の車両のような薄緑帯を巻いており、アクセントになっています。 こちらの「岩手200か2-07」は「あすなろ号」の愛称版を掲示。「あすなろ号」は盛岡~小坂~黒石~青森間に弘南バスとの共同運行で4往復が設定されていて、うち2往復が岩手県北バスの担当となっています。 見た目には同じの「岩手200か1-38」は「久慈こはく号」の愛称板。「久慈こはく号」は盛岡~九戸インター~久慈間に2往復および週末便が1往復設定され、久慈発午前、盛岡発夕刻の設定は沿岸部からのビジネス/レジャーライクの性格とされています。路線バス(高速バス含む)も車両単位ですとマニアックすぎてついて行けないと感じる部分もありますが、路線単位であればそれがなくとっつきやすく、かつ実際に乗車して地域地域の空気に触れて知見を広められる・・・と信じて止みません。それもこれも中学生ぐらいまではバス酔いにつき大の苦手であったのが、バスファン化によりそれが克服された事あってこそなのです。 盛岡南営業所でも実はお目当ての車両があったのですが、敷地内に姿が見えない・・・。予備車なので稼動は考えらず、職員さんに尋ねてみましたところやはり廃車済でした。無いものはしょうがないので今あるものをせいぜい記録し、お礼を言って所を辞し盛岡まで移動します。この時、岩手飯岡のホームで誰かが購入間もない乗車券を落としたようで、待合室内に居る私たちや他の旅客一人ひとりに丁寧に尋ねて落とし主を探す中年男性が・・・直ぐに落とし主は見つかったようですが、これが東北の人柄なのでしょう。首都圏では絶対考えられない事です(メディアや媒体がその因子と考えますが、論点がずれるのでここでは触れません)。 盛岡へと戻った私たちは最後のミッションとも言うべき昼食を摂ります。そのお店は昨日の「ぴょんぴょん舎」さん訪問で目星を付けていた「HOT JaJa」さんです。というかグループ店舗のようですねw とはいえ店内の雰囲気は別物で、およそカフェやイタリアンと言っても違和感のなさそうな小洒落た落ち着いたムード。オーダーしたのはメインのじゃじゃ麺(大)と、盛岡における新たなBグルという「じゃじゃ味噌丼」のセットです。「じゃじゃ味噌丼」とは味噌で煮込んだモツ肉に納豆、モヤシ、青梗菜?を和えて白飯と組み合わせたもので、お味としては普通に美味しいのですが、インパクトは正直それほどといった印象です。私的にはやはり三大麺のイメージが強いのかも知れませんが、これからどのように展開するのか注目されます。 片や主役のじゃじゃ麺(大)ですが、味噌の濃ゆさを胡瓜で中和しつつ、太麺の軟らかさと胡瓜のシャキシャキ感が楽しめる、見た目以上に多面性?を有した一皿です。友人は〆のチータンタンも堪能していましたが、感想は・・・聞き漏らしましたw これで盛岡三大麺のうち2つは食したわけですが、冷麺もじゃじゃ麺も店舗によって少なからぬ個性があるようで、今回見送ったわんこそばを含めて盛岡再訪の可能性を繋げたいと思います。 西日に染まる東北の空、東京までの2時間はそれはそれはアッという間で・・・悲しくも現実世界へと引き戻されてしまったのです。でもその現実があるからこその「非現実」の旅なのだとも思い直し、いつとも知れぬ次なる旅路に大いなる想いを馳せたのです。最後に苦言を申すようですが、JR東日本が数多のトクトクきっぷを廃止し続け(今度の改正でも都区内フリーきっぷが廃止)、鉄道利用の需要を削ぐという蛮行に走っている現状は懸念の極みです(別で儲かっているんでしょうね)。しかし、それを差し引いても東北には沢山の見どころがあると信じ、此度8年の封印を解いて訪れた実感はそれが間違いではなかったという確信に至ったのです。 情報化社会の昨今にあっては、それこそ弊ブログの記事の如く現地を訪れずとも数多の情報を仕入れる事は大抵可能です。しかしそれを体感する事は「別」です。モニターに向かい合って鎮座している状態で、あの鼻腔をつく硫黄とともに全身に染み入る天然温泉のエクスタシーを味わう事は、絶対に絶対に出来ません。旅は人生そのものです。周りの小さな社会の殻を破るために、私はこれからも旅を続けて行くことでしょう。 (おわり・・・からの~ おまけ: 後ろ髪を引かれる思いで盛岡を離れて約2時間後、殺伐とした首都圏に放り出された私は早速アルコールによる治癒魔法を求めて新橋へと急行。ここで予め 特に最近「やら(ry は流し読みという某氏・・・イイ買い物でしたね!この時代の「白ピク」に限らず私鉄特集は大抵アタリですが・・・私が興奮してスミマセンでした(汗 それと、松楓荘に着いて程なくのメール画像で唖然とさせてくれた某氏・・・続編楽しみにしていますw (おしまい)
by ar-2
| 2013-02-13 14:45
| 外出・旅行
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弊ブログは移転しています。外部リンクから「赤い電車は臼い線」へどうぞ。コメントは承認制で受けていますが、非管理状態につき反映されないと思われますので悪しからず。 by ar-2 カレンダー
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