赤い電車は白い線

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2013年 02月 12日

行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その7・松楓荘の夜)

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行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(1日目・みちのくの夜を駆って)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その1・アイスバーンの轍と共に)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その2・岩手の地に神奈中ブルーリボン登場!)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その3・市内散歩と盛岡冷麺)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その4・昭和の香りの盛岡バスセンター)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その5・松川温泉への路)
行くぜ東北!邂逅の岩手のバスと秘湯・松川温泉の旅(2日目その6・その6・松楓荘の表情)

開湯と創業をシンクロさせ、時に270年を刻み続けてきた松川温泉松楓荘。その「売り」たる元湯の魅力に迫ります。



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1階中央階段からのエントランスを抜け、吊り橋と桟橋を経て辿り着いたのは野趣満点の岩風呂です。「洞窟風呂」という表現もありますが、実体としては大岩の一部を穿ったものなのでやはり岩風呂と称したほうが適当でしょうか。そのロケーションは少し変わっていて、桟橋から階段を伝って降りるというもの。なので岩風呂内から松川渓谷の景観はま~ったく見えませんw それでも加水の蛇口が備わっていない「完全源泉かけ流し」の当風呂の人気はそれなりのようで、一応混浴との事ですが女性専用時間帯(17:00~19:00、10:00~12:00)が設けられているほどです。

私達が宿に着いたのが16:00過ぎですので、夕食(18:00~)前に体感しておこうと相成った次第。チェックインの際に若女将から「今日は天気が荒れているから(岩風呂を)早めに仕舞うかも」という助言のあったせいもありますが、この岩風呂は立地故に気温が上昇して雪崩の恐れのある場合などは入浴不可となる場合があります。それもオンタイムで決まるものですから運次第・・・盛岡市内から2時間かけてきても、です。肝心の岩風呂のスペックですが、僅かばかりの脱衣スペースにスノコと湯桶、それに脱衣籠が備わる他は無く、シャワーもカランも石鹸もシャンプーも当然のようにありません。体洗いは禁止されています。まさに湯治のための湯なのです。私達が入湯した折には適温で、湯船の中で湯の花が散って砕けて舞う様に、心癒されたのです。
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そもそも湯治というのは一泊程度で成せるものではなく、一か月程度は要す・・・とも言われますが、本当のローストビーフソースが即席で造れるものではないというのと同じで(謎 雰囲気です、雰囲気。そんな洞窟風呂を堪能し、吊り橋の上から上流側を眺めれば絶景かな!いやぁ・・・積雪量がハンパじゃないです。
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同じく吊り橋から中央階段の収まっている棟を望みますが、何かもう色々と凄いですね。建物の古さとか(オイ どこまでが地表でどこからが崖かとか・・・松楓荘が松川渓谷にへり付くように建っているのは間違い無いのですが(汗
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その後、夕食まではTVも付けずにスチーム暖房で温とい客室でマッタリ・・・。やがて夕食の頃合いを迎え1階食堂へ。如何にも田舎らしいというか味付けの「濃ゆい」系のメニューが並んでいて地方色豊か。ニジマスの刺身やイワナの焼き物など、それも美味しく頂きました。友人はかなりの偏食家のようであまり箸が進んでいませんでしたが(汗 蛇足ながら幼少期に染みついた偏食は大人になってから簡単には改められません。私も苦手な食材はありますが、決して口に出来ないという事はありません。偏食家はそれすらも受け付けませんから、幼少期の食事が全てを決めます。その意味では私はちゃんと育てられたのだなと、今更ながら両親への深甚の念に駆られる思いがするのです。
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夕食を済ませ、多少のインターバルの後に今度は混浴露天へと入湯を試みます。脱衣所は別に設けられていますが、女性専用時間帯はありません。それは女性専用の露天風呂があるからに他なりませんが、そちらの眺望は今一つとか。そしてここ混浴露天は松川渓谷に面したロケーションであり

月下の露天風呂、至極の雪見


となるはず・・・という青写真を描いていたのですが、星は見えども月が隠れているのは兎も角、お湯の状態が大変な事に!恐らく体感で50°を越えているのではないかと思われるほどで、湯船に浸かれど特に足回りがビリビリと痛く我慢なりません。熱湯コマーシャルもこんな感じだったのかと思う間も無くアッという間に入湯終了・・・。源泉かけ流しの難しいところですね(この時点では加水蛇口の存在に気付いていないw)。
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そんなわけで続いて入湯したのは内湯。ここは松楓荘において唯一体を洗う事が許される場、無論石鹸も備わっています。肝心の湯の按配は体感45°前後といったところで少々熱めですが、苦になるほどではありません。ここで暫し湯船に浸かり、身を清められる想いに耽ったのです。嗚呼、至福の瞬間・・・。
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湯上り後にロビーへ向かう途上の廊下も、片側をスチーム管が這っています。いわば宿全体が地熱に包まれているような感覚です。
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松楓荘には看板ニャンコが居ます。ナカナカお顔を見せてくれないシャイ・キャットのようでw 丁度廊下の段差でスチーム管が這っている直上で丸くなっています。暖かいのを知っているんでしょうね。
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部屋に戻れば窓外の岩風呂へのアプローチが良いムードに。仄かに灯る行灯は電燈ではなくローソク?のようで、夜半には殆ど消えかけていました。その後、部屋でダラダラ過ごしているうちに自然就寝の流れ・・・贅沢ですね。消灯し静かなる山峡の佇まいに身を投じました。


・・・・・・
ところが消灯が恐らく21時過ぎと早かったお陰で、私は1時過ぎに目が覚めてしまう始末・・・なのでここぞとばかりに闇夜の元湯に浸かりたいと思います。因みにここの湯は特別な場合を除き24時間入湯可能となっていますので、それ故の芸当です。
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まずは岩風呂・・・誰も見えなかったので全体像を俯瞰します。こうして見ますと如何にも狭そうですが、湯船自体は10名に届かないぐらいは入れそうかと。ただ脱衣スペースは確かに狭いですw そして肝心の湯の按配ですがこれが熱い!先程の混浴露天の状態と同じで、まともに浸かっていられません。夕食前の入湯では適温だったのですが、これこそが偽りの無い「その時々によって温度や色が変わる元湯」たる証でもあるわけです。
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次いで懲りずに混浴露天へ移動。先程はアウトでしたが今度は・・・おっ、イケる?かと思いきや、湯船傍らの加水蛇口から水がドバドバ出ていて、ヌルくなっています!そんなぁ~。失意ながらも浸かれば、やはり心地悪さは拭えず早々に混浴露天を後にします。そして最後に内湯に浸かりましたが、こちらも絶賛加水中であるものの先程と変わらず適温なのだから面白いです。

そんなわけで闇夜のミッションを1勝2敗?で収め、部屋へ戻ろうとすれば・・・やあ、またキミか。夜行性のニャンコ警備員はこうして放牧?されていて、夜中だろうが構わず鳴きながら松楓荘内を1階/2階問わずくまなく巡回しています。宿全体が肩の力の抜けたような「ユルさ」に満ちているので、私的にはとても居心地がイイです。でも、これが恐らく評価を分かつところなんでしょうね。
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深夜1:30過ぎ、ニャンコ警備員と距離を置きつつも東階段で暫しまどろむ。
松楓荘の夜はこうして更けて行ったのです

3日目その1に続く)
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by ar-2 | 2013-02-12 21:18 | 外出・旅行


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