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赤い電車は白い線

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2012年 11月 05日

東信のそよ風の如く!カトーC56(9ミリ)・・・しかし

先月末に発売されたカトーC56形蒸気機関車「小海線」(9ミリ)。コアレスモーターの新規開発により、カトーの蒸機におけるエンジンドライブモデルとしては異例の「ほぼ1/150」を実現。老舗ならではの手堅くカッチリと纏まったビジュアルはもとより、プラインジェクションならではの緻密なディテールを誇りつつも、その手頃な売価も相俟ってセンセーションを巻き起こしています。

そんな同モデルを私も先月30日の発売日に2機購入(某スレなどでは複数個買いがデフォとかw)、翌日に自宅でオーバルを敷いて性能確認を行いました。ところがそこでちょっとした不具合が出てきまして・・・以下はその顛末です。



東信のそよ風の如く!カトーC56(9ミリ)・・・しかし_c0155803_14372835.jpg

まずその線路条件ですが、トミーの茶色道床を用いた小判形の単純オーバルでRは317・・・ポイントの類はありません。店頭での走行チェックではスローもよく利き、2機のうち1機は車体が少し揺れるかな?と感じつつも納得したのですが、いざオーバルを走行させてみるとその1機が推進走行の際に先輪がバウンドする現象が発生。当初はカーブにおいてのみであったのが次第に直線でも収まらなくなり、脱輪こそしないもののこれはマズいと判断。購入店舗に電話相談したところ、パーツ類未取り付けという事から店頭で在庫分との交換対応となったのです。

果たして翌日の退勤後に購入店舗へと立ち寄り対応してもらいましたが、この時にチェックした在庫分のうち1機目は車体の揺れが極端に大きく、2機目はスロットルを捻り少し動いたかと思えば動かなくなり、よく見れば手前側のロッドが盛大に分解しており(!)、で、3機目で漸くマトモな個体が出てきた始末w これらは全てメーカーの完成検査でOKが出ている筈なのですが、近年のモデルはパーツ自体の精密化が進んでいる反面、故に輸送中の衝撃などで狂いが生じ何等かの瑕疵が発生するリスクがある・・・とは店舗スタッフの弁であり、且つそれはメーカーも認めるところなのだとか。その購入店舗においても今回のC56は、走行チェック段階で何らかの不具合が認められる個体が感覚的に1/3程度とも聞きますから、少々穏やかではない気もします。

これで一件落着・・・のはずが、もう1機の無事であった個体にも異変が生じ始めました。こちらは車体の揺れや先輪のバウンドが皆無であるにも関わらず、やはり推進走行時で且つ「左カーブ」通過時においてのみ、「カチ、カチ、カチ・・・」という異音を発すのです。これは同じ推進走行でも右カーブ通過時、そしては当然のように正向き走行では異音が聞かれないのですから全く解せません。
東信のそよ風の如く!カトーC56(9ミリ)・・・しかし_c0155803_14273091.jpg

このC56、第三動輪のみが駆動軸で他は遊んでいるのですが、第一動輪にサスペンションが仕込まれ、先輪はバネで押さえられバランスをとっています。ただ先輪のバネが強い個体ですと画像のように尻餅気味の状態となり、且つ第二動輪が浮いてしまいますw この浮いた第二動輪が振れて異音を発しているのかとも考えたのですが発生条件が限られ過ぎですし、仮にそうであったとしたならばもはや精度の問題でしょう。ならばいっそ推進走行をオミットすれば・・・などというのは煌々と灯るテンダーライトの存在意義、そしてそのテンダー形状が特性を雄弁に語るC56のアイデンティティ自体を削ぐに等しく、「有り得ない」ことと私は思います。

まさかの「2機ともハズレ」ですが、店舗購入時にこれが見抜けなかったのは動作チェックのコースが直線限定であった事、そして少々の走行では見切れない部分が出てきてしまったのであって止むを得ない事です。ユーザーサイドにあっては購入後に手を加える前に、ある程度の条件で走り込ませて再チェックする等の自衛も求められるのかも知れません(そんな製品ばかりでも困るのですが)。

で、今回はナンバーも付けてしまっていますし、店舗での修理対応となると問屋経由となるので2~3か月を要すのでメリットが無く、素直に西落合の総本山に電話相談しました。すると担当氏は恐縮した様子であり、何と同じ症例の相談が散発して寄せられているとの事。まさかとは思ったのですが、某スレにおけるマンセー的なレスばかりの空気とは対照的な「現実」を知り、ちょっと安心?したのです。兎に角どのような扱いになるかは不明ですが、足労を厭わなければ預かりのうえ修理対応させていただく・・・という事なので、近日中に西落合の総本山を詣でてきます。

と・・・いうわけで、これが先日に某所で話させていただいた「個体差の激しさ」です。
何か、それって扱うユーザーの差なんじゃないの?とかエラそうな事を口走っていた御仁が居たような・・・まあ気のせいでしょうwww

※その顛末はこちら→その1 →その2

by ar-2 | 2012-11-05 14:54 | 鉄道模型(国鉄制式蒸機)


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