赤い電車は白い線

khkar2.exblog.jp
ブログトップ
2012年 10月 14日

さらばキハ30!房総半島内燃動車満喫ツアー(その5)

c0155803_1371159.jpg

「その4」に続く「その5」です。
大原からはいすみ鉄道へとスライド。某氏2名は既に乗車済との事ですが、私はというと国鉄~JR時代を含めてお初ですので、生憎の曇り空の下ながら期待が高まります。その接続列車は10分ほどの待ち合わせで上総中野行がありますが、これには乗らず小一時間後の「急行4号」まで待ちます。言わずもがなのキハ52による観光列車であり、本ツアーの目玉の一つでもあります。



c0155803_1316537.jpg

「急行4号」までのインターバルは各々自由散策といったところ。画像は駅前に佇立するタクシー営業所ですが、妻の露出?した梁にご注目。何とも凝ったデザインです。手書きの屋号看板も味わい深い限り。
c0155803_13192473.jpg

駅前ストリートに面した商家・・・でしょうか。仕舞屋の雰囲気が漂いますが、注目すべきは2階部分の外壁を覆う銅板?のようなもので、クラシカルにして洗練されています。
c0155803_13212552.jpg

これはまた何とも珍奇?なご当地アイテム!やはり「ウホッ」な方々が求めるのでしょうか。
いやはや、凄い需要です(何
c0155803_132227100.jpg

無人駅で無人駅を・・・って、赤字路線に恥も外聞もありませんw 完全にネタに走っていますね。
集客はどうだったのでしょうか。記念乗車券はまだ在庫タップリのようですが(汗
c0155803_13243054.jpg

ハナシが前後しますが大原到着後にまず求めたのは「急行4号」の座席指定券。1列車あたり4BOXのみの発売で、三連休の中日という事から混雑を懸念しての購入でしたが・・・全然ガラガラでしたw やはり天気がイマイチだったのか時間帯によるものか、はたまた紅葉シーズンでもないのでこんなものなのか、何にせよいすみ鉄道へのお布施と記念にはなったようです。

片や乗車券はというと「房総横断記念乗車券」(¥1600)を求めました。これはいすみ鉄道~小湊鉄道間を通しで利用できる「片道乗車券」でして、逆戻りは出来ませんが途中下車は各々の全駅で可能というものです。通常の運賃ですといすみ鉄道の大原~上総中野間が¥700、小湊鉄道の上総中野~五井間が¥1370で通算計¥2070ですから、両線を横断する向きには若干ですがおトクな額面とされています。
c0155803_13324672.jpg

やがて14:24に「急行3号」が姿を見せましたが・・・曼珠沙華の咲く側の線には入らず(涙
c0155803_13341829.jpg

その大原方を飾るのは房総タイプの気動車愛称板。「フラミンゴ」なるネームに思わず「ネタか?」と思ってしまったのですが、何と臨時ながら確かに過去の房総急行において存在したようです。フリークエントサービスの拡充が図られた国鉄末期以降を別とすれば、それまでの時期に国鉄線上に存在したカタカナの愛称は限られたもので、その中でも極めつけの珍奇と思われるのは、1964(昭39)年からヨン・サン・トウまで水郡線経由で水戸~福島間を結んだ「スカイライン」でしょう。そのネームの由来は当時開業間もない有料道路「磐梯・吾妻スカイライン」に因んだもので、何と「道路」のネームが列車名に充てられたのです。他例はあるのでしょうか?
c0155803_13484276.jpg

「急行3」号はそのまま折り返して「急行4号」へと仕立てられ、大多喜到着後に入庫してキハ52の本日の運用は終了します。このキハ52-125、もはや説明不要なくらい今や知られた存在であり、2010(平22)年を以ってJR線最後のキハ20系としての歴史に終止符を打った後、ここいすみ鉄道へとお輿入れし観光列車として活躍している次第。車内はJR時代の運賃表やステッカー類、シートモケットもオレンジのまま存置され「JR時代も偲べるように」と配慮されていたようですが、今回の乗車で判明したるはシートモケットが濃紺色のオリジナルへと回帰している事!薄緑色の化粧板ともども、本当に目に沁みます。
c0155803_13542826.jpg

やがて「急行4号」は我々を含めて10名に満たない旅客を載せ、DMH17のカラカラカラ・・・というアイドル音から懐かしいエンジンスタートをかまし、線路際の草を「ブワァーッ」となびかせて行きます。かつてのDMH17サウンドのそれではありますが、何か大人しめじゃない?と思えば、エンジンを1機おろしていたんですねw 道理で・・・。「急行4号」の車内では車掌サンというかアテンダントサンが沿線案内や車内販売にと大忙し。私もヘッドマークのキーホルダーを求め、せいぜい貢献しておきました。
c0155803_142313.jpg

上総東では少々停車・・・上り列車と交換します。
c0155803_1425416.jpg

やがて国吉(風そよぐ谷国吉)に到着。ここでは交換列車が無いにも関わらず約10分も停車します。尤もこれはフツーに走ってしまうと大多喜に直ぐ着いてしまうので、少しでも長くキハ52の旅を楽しんでもらおうという配慮と、併せて駅舎併設のグッズショップで買い物をしてもらおうという魂胆のようですw 駅は無人駅にも関わらずグッズショップだけが気を吐いているのはその顕れでもありますが、こういう姿勢は大いに結構です。列車に限らず、例えばレジャー施設で楽しい想い出が築けても、〆のお土産がろくすっぽ無くてガッカリ・・・では残念ですよね。舞浜駅前の某園で、お土産を買うのに不自由をした人は居ないはず・・・という事を考えれば、いすみ鉄道の施策は貪欲というよりはむしろ当然の事なのです。

ここでの10分停車の過ごし方は様々ですが、鉄ヲタ的にはやはり自然?に車両観察とシャレ込みたいところ。キハ20系のダブルエンジン車というばかりでなく、21M級のロングボディーが特徴的にしてスマートなキハ52。大糸線時代からのスノープロウもそのままに、端正にしてバランスのとれた顔立ちはまさに国鉄型気動車の王道中の王道。こうして眺めてみますと、改めてカトーのキハ20モデルの造形の優れている事を確認させられます。それは103系低運転台、153系などについても全く同様の事が言えますが、どれも3次元CADなぞ無かった時代の設計、にも関わらず21世紀の今日の後発モデルが造形では勝っているとは思えないのは何故でしょうか。トミーやカトーの最近のライトを別体化した近郊型モデルを目にするにつけ、つくづくそう感じます。

キハ52に装着する房総タイプの羽をデザインした愛称板は、平時ですと「夷隅」若しくは「そと房」がデフォとの事ですが、雨天の日は今回のような「フラミンゴ」と「そとうみ」のように何が掲示されるか判らない「サプライズ」としているのだとか。雨というマイナスイメージの強いタイミングでの乗車でも、ちょっとした楽しみを感じてもらおうという(喜ぶのは鉄ヲタぐらいですがw)細やかなアイデアが素敵ですね。
c0155803_14301266.jpg

国吉の駅前にはこれまた年季の入ったトタン外板のタクシー営業所が・・。上部にはカスれてほとんど判読出来ない短冊広告が並んでいまして、目を凝らしてみれば鮮魚店、医院、自転車店、食料品店、写真館、自動車工場、理容所、時計店・・・。かつての夷隅町役場を近傍に擁した国吉にも、賑わえる時代のあった名残りなのでしょう。
c0155803_14371821.jpg

国吉を後にすればもう一息、短くも見どころ一杯のキハ52の旅は大多喜到着で幕・・・ですが、いすみ鉄道の旅はまだ続きます。

「その6」に続きます)
[PR]

by ar-2 | 2012-10-14 14:38 | 外出・旅行 | Comments(2)
Commented by youroumania at 2012-10-14 15:57
こんにちは
キハ52125は細かく観察すると面白いですね。片エンドの片方だけ原型タイプのテールライトだったりトイレ窓も原型だったり・・・
クーラーは載っているみたいに見えますがキセのみらしいです。
てかおいらは気動車は蒐集の範囲外ですので・・・なんで詳しいんだろ(謎)
そういえば先日キハ28も購入されて搬入されたんですね。これで集客力Upですかね。
二連での運行も楽しみです。

いすみ鉄道のお土産・・・是非16番のキハ52125の特製かn(ry
Commented by ar-2 at 2012-10-14 19:12
youroumania さん、こんばんは。
>キセのみ
それはまた何とも・・・外してしまったほうがスッキリしそうですが、余計な出費は抑えたいのでしょうかね。キハ28も楽しみですが、夏場にはビール列車なんてのもあるらしいですから、そちらも気になりますね。

>お土産
多分、ハンドメイドなので数も少ないはずで・・・どこにも見かけませんでした(謎 
非売品の鉄コレのレールバスなら置いてありましたがw


<< 最近の・・・と、世迷い言      劇場版「魔法少女まどか☆マギカ... >>