2011年 10月 15日

湖国大観(終章の3日目・曼珠沙華の咲く頃に~北部落穂拾い)

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明けて9月30日、これまでの近江行では前例の無い3日目を迎えました。ホテルを出て空を見上げれば曇天・・・旅程も
大詰めとなった本日は、どちらかというとこれまでの近江行のトレス的な色合いが強い内容になっています。



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本日の使用乗車券は当然のように「ウォーキングハイキングフリーきっぷ」となるわけですが、やはり今更感はあれど
「9時~」という購入時間の制約に対する消化不良の感がいよいよ出てきてしまったような気がします。というのもこれまでの
近江行の積み重ねによって悲しくも「見たい場所」が飛躍的に増加した実情を満足させるには、やはり時間の有効な活用が
ある程度は必要になってくるわけで、確かにラッシュ時を避ける意味では「9時~」という利用開始時間の設定は理解
に値するものの、自ずと行動やコース取りのワンパターン化によるマンネリが発生してしまいがちでもあるのです。

これまでは豊郷行に際しての混雑を懸念して殆どの近江行で「平日設定」としてきましたが、そろそろその考えを改めて
土休日の訪問も視野に入れる時期なのかも知れません。土休日であれば利用開始時間は7時~なので2時間もの前倒しによる
「幅」がとれるわけですし、沿線における観光施設の見学チャンスにも色んな意味で恵まれる可能性もあるでしょう。
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そんな事を思い描きながら発売開始時間までを橋上通路からの観察で時間を潰しましたが、まず8:22発の八日市行で
224が下って行ったのを確認。更に8:32発米原行(始発)には222が充当され、折り返して来るも再び9:04発
米原行へとシャトル便よろしくスイッチしました。そこへ9:01頃彦根止まりの上りが到着して米原行へと接続しますが
これが226でした。車庫に留置されている225や221も合わせれば、この短時間で総6両中5両のモハ220形を
目にしてしまったわけで・・・これも近江行の大きな大きな醍醐味です。
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そして9時台に入って直ぐの下りはというと・・・9:18発の貴生川行ですね。807Fでした。
これに合わせるようにJRの上り列車が到着し、そこからの乗り換え客でホームが埋まります・・・って、これってもしや
2010年7月2日の米原からと、2011年2月2日の彦根からと同じ列車ですね。やっぱりか(笑
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ということは、本列車の殆どの乗客は高宮から多賀線の線内折り返し列車へと乗り換えるのでしょう。座席の埋まった
807Fは彦根を発ちやがて交換駅の彦根口着。やって来た対向列車は車番こそ見えなかったもののモハ220形でして、
これまでの流れで223である事が容易に判断できます。これで6両全車をチェックですね。やはり朝ラッシュ時は
単車とはいえそれなりの稼動チャンスがあるのでしょうかね。てっきり閑散帯向きと思っていましたが・・・。
そして高宮で待っていた多賀大社前行は700系701F「あかね号」でした。何だかんだでよく遭いますよね、701F。
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そして私はというと807Fでの乗車を継続するでもなく、701Fへと乗り換えるでもなく下車します。
時間帯もあるのでしょうが、何と高宮で「下車」したのは私1人だけでした。駅員サンも、えっ降りるの?みたいな(笑
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人影の無い駅前に出て向かう先は・・・そう、あの「カミソリガード」ですね。チタ区下の「行灯殺し」に比べれば
インパクトは薄いですが、私にとってはもう高宮名物みたいなものです。そのカミソリガードも曼珠沙華に彩られて
ちょっぴりオメカシです。
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コスモスに揺れる高宮駅、湖国近江の確かな秋に接せられる静かなるひととき・・・。
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鈴鹿山系の方角を見やれば一条の白き帯が超高速で駆ける!言わずもがなの新幹線ではありますが、その手前には
美事なまでの曼珠沙華の鮮烈な赤が一条の帯となって続いています。近江鉄道沿線に限らず湖東一帯は穀倉地帯であり、
水際を好む曼珠沙華にとっては格好の繁殖の場となっています。このような彩りは田圃の至るところのみならず
線路の両側にも見られ、あたかも曼珠沙華に囲まれながら列車の走って行く様を目にする事が出来ます。
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やがて遠くから断続的に響くタイフォンの音。四種踏切の多い近江鉄道ならではですが、やがて809Fの高宮止まりが
曼珠沙華やコスモスに彩られた線路脇をかすめながら、ゆっくりと眼前を過ぎ去って行きました。思えば、こういった
「花と鉄道」のショットを狙う時間も設けたかったですね。近江行に関してはその機会の度にどんどん欲張りになっている
感は常に意識の中にありますが、それがあるからこそ次が続くのやも知れません。
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駅へと戻って折り返し待機中の809Fを観察したりして過ごし、少々のインターバルでやってきた多賀大社前行の805Fに
揺られて多賀大社前に到着。定石通りの多賀大社参拝へと臨みます。私にとっては3度目の参拝ですが、いつ来ても
多賀大社前の駅頭は閑散としていて、客待ちのタクシーが1~2台居る程度。湖国バスの路線も乗り入れてはいますが、
何とはなしに見た停留所のダイヤ改正のお知らせによれば10月から土休日は全廃に等しい状態になってしまうようです。

新春の初詣シーズンを別とすれば、おしなべて多賀大社参拝の主たる足は近江鉄道ではなくマイカーや観光バスというのが
実情のようで、名神高速の彦根ICからR306で少々下ればアクセス容易という立地も輪をかけているのでしょう。
駅前の鳥居を抜けてほどなく、太田川を越える左手前に古そうなJAの建物が・・・って、あれぇ!無くなってる!
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2010年10月9日がその建物を初めて目にした機会ですが、その後の2011年2月2日(画像)の時点では
隣接していた建物が撤去されていました。思えばこの時点でもう取り壊しの動きに取り掛かっていたのでしょう。
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でもって新しくなったJAがこちら・・・スペースも一気に拡充されて、まるでどこかの和風ファミレスみたいです。
間違って入店する人が出てこないか心配ですが(マテ
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全く意に関していなかった建築物の入れ替わりに驚かされつつ、やはり気になったものは「目に見えての重要性」がそれほど
無くても、可能な範囲で積極的に記録していくことが有用にして大事であるということを思い知らされた次第です。
そして人影の殆ど見えないいつもの佇まいの絵馬通りを抜けて達したるは多賀大社。ひとしきり参拝を済ませておみくじを引けば
「末吉」・・・って、前回と同じです(汗 ただ記されている御言葉は随分と感じが異なっていましたが。
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それから駅へと戻り、11:01発の高宮止まりの701F「あかね号」で多賀大社前を後にします。高宮からの上りは
820系の822F・・・今回の近江行では、同じ車番との複数の遭遇が多かったような印象があります。
822Fでは終着の米原まで乗り通し、混雑する時間帯にかからぬよう早々に新幹線で帰浜します。

えっ、3日目はこれだけ?と自分でも思ってしまうのですが、やはり行程に色々詰め込んだのと日頃の運動不足が大いに
威力?を発揮したというのがあるでしょう。今回に限らず反省点ばかりなのはいつもの仕様ですが、やはり今後の近江行の
愉しみ方としてはもっとポイント(スポット)を絞り、ジックリと腰を据える・・・というのも選択肢として考えるべき
かなとも思いました。他方、沿線のスポットのみならず近江鉄道自体の魅力も当然見過ごす事は出来ず、後は努力事項で
訪問機会を増やすしかないのかも知れません。私にとっての近江はもう「豊郷ありき」ではありません。もっともっと
湖国を訪れ、知り、目に焼き付けたい!その意欲のある限り、私はきっと通い続けるのでしょう。


(おわり)
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by ar-2 | 2011-10-15 20:27 | 外出・旅行 | Comments(0)


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