赤い電車は白い線

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2011年 10月 06日

湖国大観(2日目その3・湖東縦走!愛知川引込線と豊郷)

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愛知川橋梁での撮影を終え五箇荘駅へ来た道を戻ります。
五箇荘からの上り列車までは少しインターバルがあったので、先程降車時に気になった物件を見に行きました。



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それがこちら、降車時にホームから撮影したものですが構内貴生川方から左方向に分かれる引込線が見えます。
一応事前に「五箇荘に引込線跡あり」の情報は得ていましたが、ここまでシッカリ残っているとは思わなかったので
少々驚きました。そんなわけで愛知川橋梁から五箇荘駅へはダイレクトに戻らず、その引込線跡の様子を窺ってきました。
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五箇荘駅の貴生川方にある車道の踏切を越えて直ぐ、本線と引込線の分岐部が見えてきます。画像左が本線で右が引込線、
奥の新幹線の高架橋の向こうに五箇荘の駅があります。引込線には線路のみならず架線柱はおろか吊架線まで残っているのが
お判りいただけましょうか。水際を好んで繁殖するという曼珠沙華の群落が目にも美しく、廃線跡にありがちな「虚空」というか
うらぶれた雰囲気がおよそここでは感じられません。
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そこから引込線に沿うカタチで車道を歩いていたのですが、ナカナカ家並みの見切れる箇所が無い上に想像以上に
延長があるので止む無く戻りました。すると引込線方へと延びる小道があるので、入ってみましたところ踏切に出ました。
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その小さな踏切は踏板こそ荒れてはいるものの姿態は留めており、この引込線に手が入らなくなったのがそれほど
大昔の事ではないというのが伝わってくるようです。踏切から引込線の終端部方向を望めば家並みの背中をヘロヘロな線路が
怪しげなカーブで視界から消えて行きます。立ち入りを制す看板や小道具の類は一切無く、本当に「廃線以上現役未満」と
いった雰囲気がプンプン漂う独特さがあります。もっと探索してみたい気にも駆られますが、そろそろ時間切れです。
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曼珠沙華に彩られた廃線跡の向こうを駆けるのは先端文明の新幹線。
その対象の妙は、湖国の一角で胸に刻まれた印象深き一シーンとして忘れ難きものです。
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これは新幹線が本線と直交する箇所の踏切で右手前が引込線ですが、枕木が括り付けられたり線路が切断される
事もなく分岐器を介して本線と今も結ばれたままです。この引込線ですが、かつては愛知川からの川砂利採集線として
機能していましたが、砂利採集終了後は業務用として残存し現在に至っているそうです。近江鉄道における貨物輸送は
1988(昭63)年に終了していますが、それ以降も引込線の使用頻度がどれほどであったかは不明です。
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愛知川引込線の探索もそこそこに次なる目的地豊郷へ14:53発の808Fで移動します。
豊郷は・・・もはや愚問ですね。今回で5度目(6日目)のカウントとなりました。
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で、気になっていた駅名板ですが・・・。
アレは一体どうなったのでしょうか。それらしきものは全く見えませんでしたね。
てか駅名版の位置自体違うし・・・単なる吊りか期間限定だったのか謎です。
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それはさておき、駅前からは「つうがくろ!」を遵守してコース取りしたのですが、最新の「つうがくろ!」は更に裏道経路が
長くなり豊郷小の現校舎脇に出るコースとなっているのですね(後で知ったんですがw)。どうやらよっぽど旧中仙道経由を
避けてほしいようです。尤も道幅も満足にありませんしクルマもかなり飛ばしているので、自衛や事故防止を鑑みれば
止むを得ないところでしょう。

早朝京都入りの1日目からほぼ休み無く?飛ばしてきたにも関わらずの豊郷小学校旧校舎群への訪問を押し込んだのは、
やはり西日に浮かび上がる校舎を見たかったからに他なりません。私が此の地をリピートするのは無論アニメーションの
描画舞台というのもありますが、それよりもやはりW・M・ウォーリズ建築の美しさに惹き付けられる部分も大きいのです。
とはいえこの時は疲れも結構キテいたので酬徳記念図書館への入館に留めました。後で思ったのですがせめて講堂へは
行っておくべきでしたね。工程をアレコレ詰め込みすぎたのも反省すべき点でしょう。
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今回の豊郷入りは旧校舎群の他に、こちら玉屋さん訪問が目的で、これまでの訪問ではタイミングが悪く水曜日(定休日)に
被ってしまっており入店は今回が初めて。場所は豊郷駅前から直進して旧中仙道を小学校とは反対方向の
左に進んで程無いところです。店構えはしっかりしていて、店内は卓・座敷と合わせて結構収容力があります。
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品書きについては数多の情報通りでして、定食の類は無く単品メインの布陣。うどん屋サンなのに「中華そば」なる
珍奇?なメニューもありましたがここはセオリー通りにうどんを食すとして、天ぷらうどんをオーダーしました。
そのお味はというと、うどんは確かにごくありふれたものですが逆に言えばクセがなく、誰でも安心して口にする事ができます。
ダシはというとこれが結構美味しく、関西における「ダシは飲み干すもの」という観念を実践?させてくれます。
それと「天ぷら」はてっきり「かきあげ」が出てくると思っていたのですが、これが海老天であったのもポイントですね。

ちょうど私が入店した時は地元の町立中学校の男子生徒による「体験学習」がなされていて、オーダー取りや配膳を
してくれました。いわば課外活動の一環なのでしょうが、片や店先では洗い場にある生ゴミ用のネットボックスの洗浄に
興じる姿が印象的で、勤労の尊さを慈しむという企図であるかどうかは別としても、こうゆうのは都会の子らにこそ
体験して欲しいものとも思いましたね。尤も実際には環境が違いすぎて無理でしょうけど・・・。
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玉屋さんを出る頃には既に日は傾きかけ、長かった湖東縦走のフィナーレを告げます。この時間帯でしたらフツーに
新幹線での帰浜も可能ですが、今回は彦根泊として1日延長のスタイルをとりました。しかし今にして思えばやはり
「あれもこれも」と欲張りが過ぎた感は否めず、次回はそのあたりを検証して再びの湖国入りを実現させたいところです。

豊郷16:02発の彦根までのファイナルランナーは、恐らく貴生川から引き返してきたであろう226でした。
本日の行程随所で接した226のスジが、恐らく現在残っている220形運用に一つでありましょうから何かの参考になれば
幸いです。車内は下校の学生で程よく埋まり、曼珠沙華に包まれた轍を軽やかに226は駆け抜けて行きました。


(つづく)
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by ar-2 | 2011-10-06 22:38 | 外出・旅行 | Comments(0)


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