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赤い電車は白い線

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2011年 06月 07日

遂に終焉!さようなら京葉201・青22号の鼓動よ永遠に

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このところ続いている早朝出勤。陽の長い季節故、夜明けとともに目覚めてしまう事もあり悩ましいです(汗 そんな近況ですが、昨日の出勤時には久し振りに201の姿を57ダイヤで現認!本日もあわよくば・・・とタイミングを窺いましたが、そう上手くゆくはずもなくE233のお出ましで空振りとなりました。そして潔く舞浜へと向かうと・・・



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ホームに入り停止寸前、対向には青22号がっ!
って泡を喰う前に東京方の先頭部に「あるモノ」を認め刹那に全身の毛穴はそそけ立ち、開扉はまだかっ!?と大いに狼狽したのです。結局対向の201の姿をマトモに捉える事は出来ず、遠ざかって行く後部を唖然として見送るのが精一杯だったわけですが、その「あるモノ」は字面こそ判別できぬものの、まず間違いなく201の引退に関わる重大な意味を有すであろう事は想像に難くなかったのです。

まず今は何をすべきか?ということで、本能的に運番は確認しているので駅窓口備え付けの時刻表で本日の行路を確認します。早朝出勤が幸いし退勤後の陽の明るい内の補足が容易である事が判り、その記録を心に決め職務への途をとったわけです。ところが色々あって勤務が長引き、涙目寸前になりながら時計ばかりを無意識にチラチラ見やる羽目となってしまい、当初の思惑の如き記録の段取りが不能となってしまったのです。それでも何とか退勤を迎え、この時刻なら下りが迎撃できるかっ?という事で駅まで急ぎ、東京方のホーム端に辿り着いたわけです。既に学校帰りの若年層を中心に十名程の先客がありまして、データイムとはいえ情報の速さを実感させられます。とりあえずこれで長時間待ちのロスは無くなった・・・と安堵して程なく、1594Aデは姿を見せました。
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時間に余裕さえあらば葛西で構えたかったところですが・・・舞浜はワンパターンですし、線形が好きではありませんが背に腹は替えられません。京葉最後の201であり、首都圏における最後の「鋼製車体・全塗装国電」でもあるK4/54は、やはりというか当然のように惜別のステッカーを掲げ颯爽と舞浜に滑り込んできました。私は「撮り」については隠遁生活の身でありますが、このような場面に遭遇すると昔日を思い出し、隣接する同業者がモードラの小気味良い音をたてればその「イントロ」に心地よい酔いを覚え、思わず鼓舞せずにはいられません。

嗚呼、青22号。私が生まれ育った根岸線・本郷台にはかつて私が小4の頃まで横浜線電車は乗り入れて来ず、ずっと青22号の103オンリーを「電車」として捉える時間が続きました。それ故か、私が幼稚園児の折に支給されたスケッチブックは最初の項から最後の項までの殆どが「青22号の103系」で埋め尽くされ、頂部に球面の突出した「妙にリアルなグロベン」の描画ともども、私の海馬に深く刻まれているのです。

そして私の通っていた幼稚園、即ち「新大船幼稚園」についても触れておきたいと思います。同園は根岸線本郷台~港南台間の鍛冶ヶ谷隧道直上の丘陵地帯に在していましたが、その所在からして何故に「新大船」なる妙なネーミングかと思うフシもありました。しかしそれは後年になって氷解し、かつて根岸線が桜木町~大船間に因むものとして「桜大線(おうだいせん)」の仮称で扱かわれていたのと同じくして、本郷台駅の仮称がまさに「新大船駅」であった事がその起源であると判明したのです。
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私にとって青22号は103ともども、紛う事なきカラダの一部そのものでした。そして色んな偶然が重って私はその通勤経路に青22号を迎え、かつて想像だに出来なかった終局に立ち会えたわけであり、その浅からぬ縁(えにし)には今更ながら驚愕させられる想いです。そして今回の惜別ステッカーの貼付ですが事前に公とされていたようで、自身の情弱振りをも再認識させられた次第でもあり・・・(汗 しかし、その貼付開始日は前倒しされているようで・・・今後はどうなるのでしょうか。

かつて、京葉線のパイオニアである103の引退時ですらステッカーを含めて目に見えるカタチでの装飾のなされなかったのと比べれば、K4/54への京葉車両センターの手になる心づくしの手向けはまさに意外性に満ち、その反面何とも救われる思いがします。

さようなら、青22号!2段のサッシ窓を彩ったカラフルな「国電」を、私は決して忘れません。

by ar-2 | 2011-06-07 20:32 | ベイシティライン・京葉


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