赤い電車は白い線

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2011年 04月 12日

春旅!西国に路面電車を追って(3日目大阪編その3 路面電車よ永遠に)

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3日目大阪編その2

大和川での撮影を終えそのまま徒歩で我孫子道の駅まで出ます。



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我孫子道から次に移動したるは住吉鳥居前。正月三が日は阪堺電車も車輌を総動員させるほどの賑わいを見せる住吉大社前です。ここで姿を見せたのはモ501形501、実は本日3度目の遭遇だったりもします(笑 
車体には入道雲がデザインされていますが、これはワンマンカー導入時にその識別の意味をも込めて施された「雲電車」塗装で、ベースカラーはオレンジ、ブルー、ライトグリーンが存在しました。この雲電車は私の「脳内私鉄図鑑」においてはポピュラーなもの、即ち一昔前の阪堺電車のイメージそのものだったのですが、20年ほど前には姿を消してしまったようです。

このモ501の雲電車は無論リバイバルとなるわけですが、イエローベースのデザインも過去の一時期に存在していたそうで、何ともマニアックな出で立ちが甦ったわけです。リバイバル雲電車としては他にモ161形166のライトグリーンデザインがありますが、先にも記した通りこの日は目にすることが出来ませんでした。残念!それでもカラフルな阪堺電車が堪能でき、大満足です。
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住吉鳥居前の電停から西に数十メートル歩けば南海本線の住吉大社に出ます。そしてその傍らに位置するのが上町線住吉公園です。同一事業者の時期があったにも関わらず駅名が別々であるのが妙ですが、結局のところ「住吉大社」という駅名を置くポイントと、本線と上町線の性格の違いからこのままが一番無難なのではないかということが、現地に立つと何となく判る気がします(笑 その上町線住吉公園には駅舎が備わっていますが、高架線で身を削がれてしまったのではと思えるビジュアルが気になリます。壁に掲げられた切抜き文字の駅名が、右書き+旧字体であるのがさりげなくクラシカル!
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住吉公園からは上町線で天王寺駅前を目指します。ホームを離れれば程なく阪堺線とクロスし、渡った向こう側に上町線の住吉。複線の専用軌道をウネウネと走る様には、都電と江ノ電を足して割ったようなムードが感じられます。神ノ木で南海高野線をオーバーパス。帝塚山四丁目から専用軌道に躍り出ますが、同じ住吉以北でも阪堺線とは雰囲気が微妙に異なります。そんな雰囲気に魅せられ?て、姫松で下車します。
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そう、この界隈は私が阪堺電車に初めて接した十数年前に目にしたあの場所です。暮れなずむ盛夏の電車通りにヨロイ戸を目一杯下ろした古豪を見る事ももう無いのでしょうが、傍らを通過したモ172だけがあの日と変わらぬフートゴングの音を響かせ、走り去って行きました。
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次いで姿を見せたのはモ165!姫松の小さな安全地帯にキリキリと止まりました。安全地帯の外側は車道ですが、何だか通過が難しそうですね。放置自転車がそれに輪をかけています。そんな生活感漂う姫松からは、日曜日をミナミで過ごそうかという旅客がモ165の中扉から乗車して行きます。
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その車内・・・ノーファインダーでの撮影ですが、うらぶれた感のある恵比須町のターミナルを発ち釜が崎を突っ切る阪堺線とは、客層や雰囲気がまるで違います。そしてこの賑わいこそ路面電車が、阪堺電車が、そして車齢80年を超えるモ161形に託され「信頼」によって得られたものであり、阪堺電車のみならず日本中の路面電車もこうであって欲しいと願わずにはいられません。
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終着、天王寺駅前。あべの筋の真ん中に位置するコの字形の単線駅ですが、小さいながらも駅舎には駅員サンが詰めていてそこで運賃を支払えばよいので、到着列車は降車側の全ての扉を開けます。この措置からも上町線の繁盛振りが見て取れましょうか。僅か半日ばかりでしたが阪堺電車の乗り歩きはこれにて終了し、同時に西国における一通りの路面電車巡りも幕を下ろしたのです。

この後は在来線で名古屋まで出て新幹線で帰浜となったわけですが、3日間に亘って吊り掛け駆動の電車、それも路面電車ばかりに揺られてから乗った新幹線は、それこそ罰ゲーム以上に酷なつまらなさを覚えた・・・と言ったらきっと贅沢なのでしょうね。何あれ日頃の首都圏(というか関東)暮らしでは絶対味わえない路面電車の魅力、それは広島と岡山のような都市型でもあれば阪堺電車のようなインターバン(都市間高速電車)的要素を含んだものまで、本当に見所は尽きる事がありません。クルマ社会を生き抜いてきた路面電車は本当に逞しい・・・それが3日間で感じた私の偽らざる真の心境です。

そして路面電車だからでしょうが、吊り掛け駆動の車輌がまだまだこんなにも溢れているという事実を再認識できたことは何よりの収穫であり、「吊り掛け駆動中毒」の分散治癒に役立つこと請け合いでしょう。レールファンの中には路面電車専門という方も大勢居るはずですが、そうでない方も未体験の路線に是非触れてみて下さい。そしてその折に、本レポートが何かしらの役に立ったならば幸いです。永くなりましたが、最後までお読みいただき有難うございました。

(おわり)
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by ar-2 | 2011-04-12 22:38 | 外出・旅行 | Comments(0)


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