赤い電車は白い線

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2011年 04月 11日

春旅!西国に路面電車を追って(2日目岡山編その2 岡電早周り~そして大阪へ)

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2日目岡山編その1

岡山駅前を11:18に発ち、岡電3005は東山を目指します。



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岡電3000形の出自である東武日光軌道100形は、路面電車でありながら最大60‰を有するという山岳線的条件の線形に適うよう、高出力のモータや発電ブレーキを装備しました。この発電ブレーキへの切換え時に用いる断流器のスイッチがマスコンに内臓されており、その名残りでマスコン上面左に飛び出ている部分のあるのがお判りいただけましょうか。現在、スイッチは撤去されているそうです。
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3005の屋上に聳えるヤグラ付きのパンタグラフは「石津式」と称される岡電独特のものです。これは6代目社長の石津龍輔氏の考案により1951(昭26)年頃から使用されており、2002(平14)年デビューの9200形「MOMO」以外の全ての岡電車両に装備されています。パンタのフレームがヤグラ(これもパンタの一部分)の下に伸び、その交点の直下に筒状のモノが見えますがこれは錘です。この錘の重力によってパンタを上昇させているので、バネやエアーのエネルギーを用いず保守が簡単というメリットがあるのと、ビューゲルに比べて安定した上昇姿勢が保たれ離線のリスクを減らせるのが、この石津式パンタグラフの特徴であると言えます。ちなみに錘は廃品となった直径10cmの車軸を510mm程にカットして充てており、コスト低減にも寄与しているようです。
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終点東山には11:33着。岡電3005の麗しい日光軌道色を本画像は特別にリサイズせず掲載!多少はクリアに見えますか?東山では電停の先に一旦引き上げ、運転士サンも詰所へと戻ります。ここで形式写真が画像の如く押さえられますが、道路の真ん中にある車両に気を取られすぎて車道に飛び出さないよう、くれぐれも注意したいものです。東武博物館の200形もイイですが、やはり動くナマの「日光軌道色」は感動的!関東からは遠めですが、東武ファン必見の1両です。
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3005は7分程のインターバルで岡山駅前へと折り返して行きました。ここ東山は岡電の車庫と工場を擁する中枢でありますが、そのアプローチがちょっと風変わりです。画像奥が岡山駅前で中央が東山電停、そして手前では軌条がY字状にカーブ。その複線側を進むと・・・
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工場へと引き込まれています。亘り線の類が見えず、ドン突きにあるトラバーサで転線させているのがいかにも路面電車の佇まいです。
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そして単線側は車庫へ引き込まれています。画像左の建物が旅行センターを兼ねた電車営業所となっています。
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東山では少々電車ウォッチングです。これは2002(平14)年にデビューした和製LRVの9200形「MOMO」。翌年にはローレル賞の栄誉に浴し、後の万葉線や富山ライトレールのベースとなった存在です。
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こちらは岡電御馴染み?のビジュアルを有する7300形。1980(昭55)年に岡電初の冷房車としてデビューした7000形シリーズの1形式で、7000・7100・7200の各形式同様足回りは旧車の発生品により賄われているので、吊り掛け駆動となっています。
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その7300形7302で戻るべく車内に入ると・・・何とガチャガチャが鎮座(笑 これは珍しいですね。POPを見れば7302の車体広告主である県民共済による「受験生応援企画」で、ガチャガチャの中身は合格祈願アイテムとか。このガチャガチャの利用に際しては、運転士サンに専用コインと現金を交換して貰います。
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途中の小橋で降り、3000形3007「KURO」を迎撃。これもやはり東武日光軌道100形を出自とするものですが、日光軌道色とは対照的な漆黒の装いは岡山城の別名「烏城(うじょう)」に因むもの。内装は木材をふんだんに用いたシートへの交換や既存パーツの磨き出しを施し、ドーンデザインのカラーでシックに纏められています。3005とは異なる行先字幕のレイアウトにも注意。

せっかくの岡電入りですので、このまま清輝橋線をも踏破するのがスジに思えますが、今回は先を急いでこのあたりで引き上げます。これには先の大震災で直流モータに用いるブラシの製造メーカが被災、供給が困難となり直流モータ車を多く保有するJR西日本においては列車の運行本数を減らしてブラシの消耗を抑える措置を4/2(本日)からとっているので、それを勘案する意味でも早めとしたわけです。
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当初の予定では岡山14:12発の1318M乗車でしたが1時間ほど早め、13:13発の1316Mへとスイッチします。しかしこれが115系の4連なのですが満員状態で到着!何のことはなく糸崎発なのですが、どうもその方面で運休列車があったらしく混雑が集中した様子です。早めに並んでいたので着席できましたが、ナカナカの混み様。岡山では後続の貨物列車が遅延しており、その通過を待って発車。終点相生には6分遅れの14:25着です。相生からは播州赤穂発姫路行(958M)に所定なら1分の接続ですが、皮肉なことにその958Mも10分以上遅れてきたので乗り継げてしまいます。聞けば、京阪神間で何らかの障害があったとか。
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姫路から先は新快速が15分ヘッドで出ているのでとりたてて急ぐ事もなく、大して腹も空いていませんが名物の「えきそば」を賞味します。私が以前に「えきそば」を賞味したのは地上駅時代の十数年前のこと。ホームのスタンドのカウンター前に券売機が据え付けられていて、車内持込みもスチロール製の容器代数十円を払えば可能な大らかな時代でした(今は衛生上不可とのこと)。久し振りの一杯は相変わらずですが、やはり開放型スタンドでのほうが風情があったように感じられました。
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姫路からの新快速でウトウトしながら、16時過ぎに大阪着。外回りで鶴橋に出て近鉄のグッズショップを覗いたりして時間潰し。待ち構えたるはもはや稀有な存在となった行商専用の「鮮魚列車」です。「鮮魚」を目にしたのは2度目ですが、時間帯や対向列車絡みで撮るのに苦労させられます。今回は対向列車が遅れていたので、画像でもまさに被る寸前でした(汗
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その後、大阪日本橋から堺筋を南下し宿へチェックイン、今回も「みかど」さんです。その後はお約束の新世界・・・。明日最終日はいよいよ大阪編です。

3日目大阪編その1につづく)
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by ar-2 | 2011-04-11 22:57 | 外出・旅行


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