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赤い電車は白い線

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2010年 09月 05日

西国私鉄漫遊譚(2日目近江編その4・再訪!豊郷小学校旧校舎群)

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次なる訪問地はかの豊郷小学校旧校舎群。
400キロ以上離れた地にも関わらず、「非鉄」ネタでの短スパン(7/2以来)の再訪は私にとっても「異色」。
とはいえ待ち焦がれていた再訪の機会・・・夏空の下の「白亜の教育殿堂」の麗姿に胸ときめかせる思いです。



・八日市11:40→豊郷11:56 809F
桜川から八日市までを数少ない快速で移動。八日市からは「ダイヤ上」では各駅停車に乗り換えですが、実はこの快速がそのまま
各駅停車に化けるだけでした。ただアテンダントはここで降りてしまいます。乗務列車や区間がやはり指定されているのでしょうか。
多少の旅客の入れ替えを伴い、各駅停車に衣替えした809Fに揺られて一路豊郷を目指します。
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その名は「豊郷小学校旧校舎群」。豊郷の駅前を直進し突き当たりの中山道を上ること約10分、その優美な姿が右手に見えてくるはずです。
米国生まれの建築家にして我が国に帰化、近江兄弟社を立ち上げかの「メンタム」を普及させたことでも知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズの
設計になる豊郷小学校旧校舎群は、深夜帯放送のアニメーション「けいおん!!」の劇中における描画の対象として校舎内外共に多くの部分が
採り上げられ、そうしたことからファンを中心としたブームが巻き起こり今や近江屈指の「名所」としてその名を轟かせています。

私自身はというとアニメーションを通じつつも、もともとの「旧い建物好き」としての視点からも豊郷小学校旧校舎群には多分な興味を抱き、
その訪問が叶ったのは去る7月2日のことでした。その印象はアニメーション劇中における描画の正確さと、それを通じて改めて知らされた
旧校舎群自体の造形美にすっかり惚れこむほどで、機を改めての再訪を待ち望んでいました。今回は特に前回興奮のあまり見学し損ねた
「講堂」を中心に見て回り、また前回の平日には営業されていなかった「カフェ」の様子に接してみたいと思います。
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世の夏休み期間中最後の日曜日でもある本日8月29日、正午を迎えた豊郷小学校旧校舎群内の駐車場は満車とはいかないまでも活況を呈しています。
クルマのナンバーに他域のものが見られるのはお約束ですが、中には九州ナンバーという気合十分な来訪者も・・・。
その客?層は様々ですが、家族連れの方も居たりしてもはや観光地的雰囲気が漂います。
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前回は薄曇りの下の「登校」でしたが、今回は耳にするのも飽きた「猛暑」日和!青い空に白い雲の開放的な雰囲気と、多くの来訪者で賑わう敷地内の
様子は前回のそれとは明らかに異なるもの。いやがうえにもテンションは上がり、豊郷小学校登校の幸せを噛み締めるものです。
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まずは部室。
この扇風機は2期第3話の劇中で羽根と蓋が吹き飛ぶというトンデモナイ演出がなされていたのですが・・・。

http://kbrand.blog9.fc2.com/blog-entry-954.html
↑「実物」も大変な事故仕様だったようで・・・

http://bushitsu.blog47.fc2.com/category3-1.html#entry539
↑そして豊郷小への寄贈品までもが煙を吹くという・・・不謹慎承知でも正直吹いてしまいました(汗
ちなみに△のヤツは(名前知らないです)は劇中でオシャカになった後に施されていた演出の再現。事実は小説より奇なりとはこの事か・・・。
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黒板ももはや判読不能でカオスの極み(笑 機を見てリセットしているそうです。
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家族連れで来訪された某氏の娘さんが才能を爆発させたというオルガン。
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そして初入館の講堂へ。
劇中でも幾度かの新歓ライブや文化祭ライブ、そして最後の文化祭における「ロミジュリ」等等・・・劇中描写においても重要部に相当するスポットです。
採光性に富む縦長の格子窓は、日中帯とはいえ一切の電照が皆無でありながら十分な明度を保つほど。
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袖から壇上を。
ライブや「ロミジュリ」の臨場感が迫ってくるようです。
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そして壇上から客席へ。
ケータイのパネルをオープンして振り、サイリウムに見立てた演出が網膜に焼きついて離れません。
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次いで酬徳記念図書館です。
館内に入ればカレーの香しい匂いが・・・カフェ営業日ならではでしょうか。そのメニューはずばり「カレーのちライス」!
平日は単に卓と椅子が在るだけですが毎週日曜日には喫食が供される「けいおんカフェ」として機能し、豊郷来訪者の呼び水ともなっています。
図書館内一角の観光案内所でチケットを購入し、反対側のカウンターに提示し後に配膳されるというシステム。
チケット購入者やその他のグッズ購入目当ての列が案内所カウンターに出来ています。カフェ営業日の登校は私は初めてでしたが、
やはりというか予想通りの結構な賑わい。傍らでは熱心に筆を走らせる絵師さんも居たり、ファンにとってかけがえのない憩いの場となっています。
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図書館の表では商工会青年部によるかき氷の販売も・・・。
今回はやや駆け足気味でしたが、次の登校の日取りもほぼ決めました。その折には豊郷小はどんな表情を見せてくれるでしょうか。
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そして本日の昼食は駅前にある「みな月」さんで。年間を通じて「おでん」が食べられる(笑 というお寿司屋さんです。
お隣の焼きたてパン「とよせ」さんは前回に立ち寄りましたが、今回は「みな月」さんでの食事も目的であったわけです。
ちなみに「とよせ」さんは日祝日はお休みのようなので案外?利用のチャンスは多くないかも知れません。また焼きそばパンが食べたいですね(笑
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これは豊郷駅頭のウインドウ内に展示されている先代駅舎のパネルです。隣には開業時のパネルも置いてありますがどちらの駅舎も同一、
即ちこの先代駅舎は開業時からのものであるということです。その外観は日野や桜川、そして後刻訪問する彦根口などのそれと共通するもので、
さしづめ「近鉄標準駅舎」といったところでしょうか。特にパネル左に写り込んでいる民家は現在も姿を変えず健在ですので定点対比は容易です。
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2時間ほどの豊郷立ち寄りを終え、次なる目的は踏破による多賀線乗車です。

(つづく)

by ar-2 | 2010-09-05 00:26 | 外出・旅行


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