赤い電車は白い線

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2010年 08月 24日

2年ぶりのJAMに行ってきました

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お手本無しの「手探り」で弊クラブにおけるモジュールレイアウトの展開がなされて既に4年。その過程においては確かな進化もあれば、
催行の度に何かしらの課題や問題点が浮き彫りにもなってきます。果たしてそれらはどうすればクリアし得るか・・・。内輪の寄り合いでのと
JAMのような公の場で「見せる」のとでは、そもそものポリシーの異なることは重々承知。それでも、今一度枠の外に目を向けてみて
「ヒント」を探ることは決して無為な事ではないと思います。これがJAM訪問の理由の一つ目。

二つ目の理由は、先日豊郷行を含めた関西旅行に出向かれた某氏の現地での足として、先日私が購入した「スル関2DAY」チケットの
1日分について使用していただき、その受領の機会として設けたのがJAM会場で・・・というものです。
何あれ、このところの炎暑のお陰で公休日でも滅多に外出しなくなった私にとって、久々の外的な「模型分」吸入の機会・・・。
そんなこんなの22日、先週はコ◎ケで阿鼻叫喚となったであろう国際展示場まで出向いてまいりました。



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正式には「国際鉄道模型コンベンション」と称しましたでしょうか。その内容は半分はメーカや店舗による物販ブースの展開、
あとの半分は個人やサークル単位でのいわゆるモデラーズパフォーマンスの展開です。このモデラーズパフォーマンスにおいては
比較的モジュールレイアウトを用いた展開が多い傾向があり、今般のヒント探しにはうってつけです。

物販はともかく、メーカの新製品発表に関してはweb上でも散々行き渡っているので会場で目にする意味は希薄そのものですが、
その中でも個人的に気に留めたものを幾つか・・・。まずはこれ、気動車シリーズの続編ということでしょうか。まさか続くとは正直思いませんでした。
今回は湘南顔や(国鉄)キハ20をモデルとした私鉄気動車を・・・とありまして、そのラインナップ中の代表として留萌のヘソ電と
小坂精錬のバス窓です。留萌のは電車でもないのにヘソ「電」とは妙ですが、この前照灯は台車の動きにシンクロして首を振るという
特徴的なものでした。留萌からは茨交に流れているので、こちらの仕様でのラインナップも可能性がありましょうか。
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先日の岳南行で、実はかなり「青ワム」にやられていた矢先だったりもします。それにしてもこの両数・・・大人買い(死語)、もとい
カートン買いなどに走らずとも一発で長編成が手にできるのでしょうが、もはやネタの領域です(笑
それと、34両全てナンバー違いになるのかも興味深いところです(車番毎の自重差も標記に反映されていたら凄いハナシですが)。
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そして本題?のモデラーズパフォーマンスですが、何と言っても阪急電鉄の梅田~十三間の実景を色濃く再現した「HMC」の出展が注目の的でした。
この一連のモジュールレイアウトは梅田の阪急百塚店における夏のイベントにおける名物的存在とも言え、私も今年の催事において
予定さえ合えば一目見たいと思っていました。それがまさか本会場で叶うとは!大いに驚き、すっかり夢中になってしまいました。
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阪急の梅田~十三間は民鉄における三複線区間として永らく有名なものでして、その間の中津~十三間に在る淀川橋梁はハイライト的存在。
本モジュールにおいても手堅く既製品流用ながらそれらをを上手く纏めて、実景を強く想起させるシーナリィに見事溶け込ませています。
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実物の梅田駅は行き止まり式ですが、本モジュールでは複線分が貫通しています。その貫通側は・・・かつて阪神大震災で姿を消してしまった
三宮駅の駅ビルをイメージさせる造形となっています。造形だけでなく、看板等のアクセサリィもそれを雄弁に語っていましょう。
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この駅セクションは淡路駅をイメージしたものと思われます。手前下の分岐は梅田方面、手前上の分岐は地下鉄堺筋線への天六方面、
更に画像奥にも分岐があって、手前が千里方面で上が京都方面となっています。といってもそれはあくまでも実物のハナシであって、
本セクションの手前上分岐(即ち天六方面)の先にはヤードモジュールが設けられています。配線も実際に即していると思われ、機能的です。
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コーナーモジュールの可能性を存分に活かしていると言っても過言ではありません。これは十三駅をイメージしたセクションでしょう。
手前で横方向に延びるのが神戸線で、奥へカーブして行くのが宝塚線と京都線です。本モジュにおいてはカーブしていく側を本線として
手前の神戸線部分は梅田駅セクションとの往復運転に用いられていました。実際の十三駅はというとカーブの角度がもっと緩いですが、
イメージとして同駅そのものです。そのストラクチャの造形の「密度」や「造り込み」と「空間表現」にはただただ瞠目するのみです。
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これはカーブの反対側から望んだ画。それにしても十三駅は視覚的に「屋根だらけ」ですが、実景をトレスするということはこういうことなのでしょう。
ともすればモジュールやレイアウト等のジオラマ造りにあたっては、無意識な内に「車輛映え」するシーナリィに纏められているのかも知れません。
しかし、車輛が隠れてしまうほど、もっともっとシーナリィ(ストラクチャを含めたものとして)が堂々としていて然るべきだと思います。
ここ十三駅セクションの主役の何たるかをこの角度から目にして悟った時、御幣を承知で言うなら線路はもう要らないのかも知れません。
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十三から中津へ。風を切り、トラスを包む轟音を奏でるマルーンの疾風!!
これらのモジュールはセクションの造り込みもさることながら、そこを駆ける車輛達によって尚一層引き立ちます。
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そして三複線区間のお楽しみ?といえば、同方向への3列車並走劇!私の見学中にも何度か3列車並走のパフォーマンスがなされました。
これこそ「魅せる」ものですね。画像は2列車のみですが、その迫力の片鱗を感じ取る事が出来ましょうか。
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淀川を渡ったところにあるのが中津駅。トミーの線路間37ミリ規格が幸い?して、違和感なくホームが収まっています。
ここも三複線ですが、用地の都合から同駅に停車するのは神戸線と宝塚線列車のみで、京都線列車は全て通過となっています。
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線形は必ずしも実景に忠実ではありませんが、その立体的なシーナリィによってなされる「都市空間」の再現度の高さには感嘆の思いです。
よく見れば随所随所に既製品がそのまま用いられていますが、要は溶け込ませ方なり使い方が巧みなのでしょう。
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カラーブックスを開いて目に飛び込んできたのは、幾本もの線路とその上を行くマルーンの電車。そして線路間にある「花壇」でした。
阪急梅田駅、9線を有し1~10号線のホームを備えます(~番線とは言わない)。実物ではビルにスッポリ覆われているホーム部もシースルー化し
視覚的に楽しめるようになっています。まさに私鉄王国関西の象徴的ターミナルである同駅のイメージを余すことなく再現したセクションと言えます。
これら一連のモジュールは、阪急ファンのみならず多くの模型ファンにとっても感銘を覚えさせ、それがイイ方向?へと作用すれば
この上ない製作意欲へと直結するでありましょう。とにかく、私自身は「大変」なショックを受けました。
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阪急モジュールの存在感はとにかく圧倒的でしたが、他にも目を奪われるモジュールが幾つかありました。
これは・・・上越線水上駅ですね。バックの山の法面と落石避けが特徴的です。赤いホーム屋根、緑色の架線柱、カーブしたホーム・・・。
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水上駅の新潟側にある鉄橋付近も見事にそのイメージを再現。EF16+EF15の貨物列車が姿を見せそうな雰囲気です。
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そしてこちらは・・・上野側に位置する「諏訪峡」ですね。崖にへりつくようなホテルはフルスクラッチでしょうか。凄い。
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これもまた別団体ですが、無煙化前の参宮線伊勢市駅のセクションモジュールです。ベースそのものはフラットですが、
ストラクチャや留置車輛による時代設定の演出が効いています。奥に見えるのは近鉄の同駅です。
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以上、ひとしきり見学を終えた後は倶楽部の面々と顔合わせ・・・立ち話もそこそこに閉場間際となり、私と某氏はゆりかもめで新橋養老へ・・・。
ジョッキの大きさが違うのは遠近法によるものですね、多分(違 その後はお約束の部員トークによる作品批評を導入部に、
「103系はカッコ悪い、だが惹かれるものがある」等云々、哲学とも鉄学ともとれない奇妙キテレツなやりとりにもつれ込み、
お互いヘロヘロになりながら新橋を後にしました。8月も後僅か・・・長いようで短い夏が終わろうとしています。
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by ar-2 | 2010-08-24 00:10 | 外出・旅行


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