2010年 04月 09日

名残りの春を行く「四社直通」DC列車(後編・残雪の会津路から北関東へ)

→「前編」

鬼怒川公園を後に、「AIZUマウントエクスプレス」は会津若松に向けて発車しました。



c0155803_19573484.jpg

タイトルにもある「四社直通」とは、言わずもがな東武、野岩、会津、JRの四社に跨って運転されることを指します。夜行列車ですと対北海道便(JR東、IGR,青い森、JR北)や「サンライズ瀬戸」(JR東・海・西・四)とパッと思い浮かぶのですが、都営浅草線を軸とした「四直」を別とすれば昼行列車での四社直通というのは稀有な存在ではないでしょうか。
c0155803_1850911.jpg

あっ、山猿だ!山間とはいえ人里まで姿を見せるのは、やはりエサの少ない時期故なのでしょうか。キハ8500は「ブワァアアン!」とタイフォンを鳴動、山猿は飛び跳ねながら線路から退散していきます。そういえば箱根登山鉄道の山の上のほうの駅には、猿退治用の「ネズミ花火」が置いてあると聞いたことがありますが、今もそうなのでしょうかね。
c0155803_18541798.jpg

平成2年の会津田島~会津高原尾瀬口(当時は会津高原)電化により大変貌した会津田島駅舎。まさにバブルの余韻を象徴するようなスケールで会津の山中に姿を現し、当時は大変な話題となったものです。
c0155803_18555146.jpg

前面展望をタップリ満喫して会津若松着。乗り継ぎまでの時間に駅前の「マルモ食堂」さんで昼食です。典型的な「地方の駅前食堂」といった佇まいで、丁度駅の職員さんたちもゾロゾロとやって来て奥の座敷間に吸い込まれていきました。面々は変われど何十年来の「顔」なのでしょう。お店にとっても、列車でお客さんを運んできてくれるかけがえのない存在なわけですから・・・。
c0155803_1954459.jpg

会津若松からは719系のボックスに構え、構内の扇形庫や沿線に点在する残雪、そして中山宿のスイッチバック痕を眺めながら郡山に向かいます。中山宿はED75オリサル+12系の「さよならスイッチバック号」の乗車体験が印象的でした。あれからもう13年も経ったのです。郡山では走行試験中のEF510形500番台に遭遇!氏も私も事前の仕込みのない全くの偶然です。貨物カマのEF510よりも断然カッコイイですね。12系とのカップリングもサマになっています。
c0155803_1981638.jpg

郡山からは「低床電車」のE721系で黒磯へ。ボックスの区画にはドリンク用の凹みのあるテーブルが設けられています・・・呑み鉄推奨?(笑黒磯からは211系で南下しこのまま帰着の予定でしたが、氏が小金井駅近くにあるクモエ21001の保存車見学を所望されたので、急遽予定を変更して小金井で下車・・・私は10年程前にも訪問歴があるのでスンナリ案内できました。肝心の保存状態は痛みはあるものの全体的には良好。ここでの記事は「保存車輛を訪ねて」カテゴリで纏める予定です。

c0155803_1946085.jpg

・運命の1290Y~今年「2度目」の停電事故遭遇に
小金井からの帰りの電車はと発車案内を見れば 、おあつらえの17:48「始発」の大船行がありました。時間も行先も申し分無く、満を持してグリーンの4号車平屋部に落ち着きました。グリーンといっても50キロ以上でしたら事前で¥950ですから割高感はありません。昼間の摂酒もあってかリクライニングシートにまどろむこと暫し・・・やがて池袋を発ってそろそろ新宿という頃でしょうか。

隣席の氏は「ボン!」という音を聞いたらしいのですが、私は刹那の室内灯消灯と同時にかかった非常制動でハッとし、ダイヤ改正前日の3月12日の逗子行「金曜運転」の花金電車における、西大井手前での停電事故を思い出したのです。すわ何事か!?と思うも、程なくして落ち着いた口調での車掌のアナウンス。西大井での車掌は必要以上に慌て、けたたましい口調でアナウンスをループし続けていたため他の旅客も苛立ちを隠せないようでしたが、今回の車掌は実に対照的なもの。停電とは言ってもスイカタッチのランプや貫通路の自動扉は生きているので別回路なのでしょう。

着席しているだけマシとは言え、逆にグリーンは開閉できる客窓がゼロのためだんだん気分が悪くなってきます。車掌のアナウンスもその都度必要に応じてのみ流されますが、いかんせん情報が入ってこないようです。断片的な情報では線路にモノが落とされただとか架線切断だとか錯綜の極みを呈していますが、万一架線切断であれば2~3時間コースは確実であると氏の弁・・・。3月中に2度も停電事故に遭遇という「最高のクジ運」に、私はただ苦笑するしかありませんでした。

結局、隣を西武新宿線の電車がびゅんびゅん駆け抜けていく様を眺めながら現場に実に1時間43分もの間缶詰となり、疲労の上塗りでグッタリしながら帰途につきました。真っ暗な車内でもアテンダントが車内販売に来たのは今でもネタとしか思えないのですが、それでも他の平屋の客は皆慌てず騒がず車内販売を利用する余裕(笑 「金持ち喧嘩せず」というのはやはり事実なのでしょうかね・・・。

果たして後々の報道を見れば、JR自社の設備における不具合という「責任事故」。私が乗車していた1290Yはまだイイほうで、アンテナが直撃?した当該列車などの乗客はその場で下ろされ、お約束の「駅までハイキング」と相成ったそうです。それにしてもここ数年の同社におけるアクシデントの数々には閉口します。さいたま新都心のパンオーバーや鶴見川上での制動不緩解、先日の西大井でのパンタ降下など、細かいものを含めればまさに責任事故のオンパレードです。

近年の同社の「運輸業」以外での展開はめざましいものがあります。エキュート、グランデュオ、アトレといった商業施設の拡充や「スイカ」を始めとしたICの相互間利用、そして今回落下したアンテナによって提供される高速無線通信サービス「ワイマックス」等等・・・。「餅は餅屋」であるはずなのに、同社は本業である「運輸業」よりもイメージや副業ばかりを優先して先行させているように思えます。そのシワ寄せがこのような単純で下らないアクシデントの因子となり、数千、数万の旅客の足を乱しているのではないでしょうか。

日頃通勤で同社の電車を利用していますが、最近はこの一件がトラウマ気味になって不安がよぎることがあります。「当たり前のことが当たり前でない」のは、悪いことをしたらゴメンナサイと謝るべきところを未だに公式な謝罪を一切しないという「信濃川不正取水事件」における同社の姿勢と重なって見えます。悲しいかな同社の殆どの「中の人」が強くありません。相鉄や東武のようなところと比するのは酷でしょうが、「馴れ合い」もほどほどにしておかないと、いずれ「重大事故」に繋がりかねないと思います。
[PR]

by ar-2 | 2010-04-09 20:22 | 外出・旅行 | Comments(2)
Commented by gino-1 at 2010-04-11 00:10 x
こんばんは。

大変遅くなってしまいましたが、先日はお疲れ様でした。

最後はとんでもないアクシデントに見舞われましたが、コレを気に東日本には襟を正してほしいものですね。
Commented by ar-2 at 2010-04-11 21:43
gino-1さん、こんばんは。
お疲れ様でした・・・ってホントに疲れましたね(笑

例えば、某遊園地で連日のようにアトラクション点検や食中毒があったらどういうことになるか・・・

と考えれば、乗る側も乗せる側もトラブル慣れしすぎ、はっきり言って異常です。

駅頭の情報モニタに「理由:車両点検」の文字を見るたびに、心の中で
「点検って出庫の時にするんじゃないの?」と突っ込んでいましたが、最近飽きてきました(笑


<< 納戸の奥底深くから・・・(その2)      納戸の奥底深くから・・・(その1) >>