2009年 12月 10日

1500キロの彼方へ~沖縄賛歌(1日目・名護、備瀬)

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前回

那覇空港に着いた我々は、ここから「ゆいレール」で那覇市内のおもろまちへと向かいます。
本日のコースは名護・(なご)方面のいわゆる沖縄本島北部。



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「ゆいレール」の那覇空港駅はペストリアンデッキを渡ってすぐのところにあります。駅構内に入ろうとすると、まずこの碑が目に入ります。東経127度39分8秒、那覇空港駅は日本最西端の駅であるのです。ちなみに隣駅の赤嶺は北緯26度11分36秒、日本最南端の駅です。もうたびら平戸口や西大山の時代ではありません…モノレール駅も立派な駅。簡単には足を運べない地への到達に、優越感も沸きます。
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可愛らしい2両編成のモノレールのシートはとても「固い」んですが、座面の奥行きがあって何だか不思議な座り心地です。那覇空港を後にして程なく右側に車両基地。やがて市街地となり車窓には「ビッグエコ◎」「カメラのキ◎ムラ」「ベス◎電器」などの看板が目に飛び込んできますが、そうはいっても12月とは思えないような陽射しと、独特の造作の建築物に沖縄を改めて実感します。那覇バスターミナル最寄りの旭橋、県庁前、国際通りも近い牧志を過ぎておもろまちに到着。
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駅前のバスロータリーには早速、元横浜市営の中古車(沖縄バス)が居たりして目を瞠るのもそこそこに、G氏と合流。レンタカーの借受手続きの後に市内から沖縄自動車道へと進みます。最初の目的地は「ナゴパイナップルパーク」ですが、那覇市内から所在地の名護まではおよそ60キロ離れており、便利な高速利用と相成った次第。もちろん名護以北にも大地は続いていますから、「島」とはいえ決して小さくない沖縄の面積を数字からも感じられましょう。沖縄自動車道を終点の許田ICまで走り、下道のR58号に出れば名護湾の蒼い蒼い海が拡がります。
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R58から県道84へ少し入ったところに「ナゴパイナップルパーク」はあります。その名の通り、パイナップルパークなんだろうなぁ~と思いつつも、どんなところなのか期待半分不安半分です。駐車場には団体客の観光バスも見えて、そこそこ知れたスポットのようです。
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30周年記念ということで¥350の入園料でラッキー。まずは自動運転のゴルフ場のカートカーのようなものに乗せられます。カートカーのコースの両側はパイナップルを始めとした南国の植物等が生え拡がります。それらを見てカートカーを降り、順路に沿って展示館内の見学…ですが、だんだんパイナップルと関係無くなってきます。「貝殻コレクション」の展示とか…。

で、極めつけは「大お土産ゾーン(←勝手に命名)」です。ここはいわゆる土産物コーナーなのですが、その区画が幾つもに分かれていて、連続するこのゾーンを抜けないと出口に辿り着かないのです。試食とかも出来て面白いのかも知れませんが、これではまるで「土産物のテーマパーク」です。エンドの区画はもう沖縄全般の土産物が並んでいて、会計とか発送とかの窓口のレーンが複数設けられている始末。修学旅行の学生は結構楽しめていたようですが、こちとら訪沖したばっかでお土産という雰囲気ではありません。
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パイナップルなぞどこへやら、すっかり「洗礼」を受けた我々はナゴパイナッ(ry を後にして、再び県道84号で山を越えます。東シナ海を望む本部(もとぶ)側に出、更に西外れにある「備瀬のフク木並木」に向かいます。画像の建物はここに至るまでにも沢山目にしてきた様式のものですが、台風で看板が飛ばされない為の直書きの屋号が特徴的です。
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やがて備瀬着。観光用水牛車を牽引する水牛が客待ち顔ですが、我々はその先のレンタサイクルへと進みます。ここではレンタサイクルで「フク」と呼ばれる木の並木道、といっても生活道路なのですが、そこを通って東シナ海のビーチに出、沿いながら出発地に戻るというサイクリングが楽しめます。
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ここ備瀬は、どちらかというと観光客にとってはマイナーなエリア。あの「美ら海水族館」よりも奥にあることからも寄り付く向きが少ないのでしょうが、それゆえ俗化された空気は無く、まさに長閑そのもの。私の抱いていた沖縄のイメージに最もピッタリきた場所です。フクの木には防風林としての役目もあるようで、なるほど海沿いに生えているわけです。その木々の間には無舗装の小径。時の経過を忘れるような、一瞬ハッとするシーンが拡がります。
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G氏は以前にもここを訪れられていて、お薦めの景観であるキビ畑などの寄り道しつつ、コースに従ってペダルを踏んでいきます。やがて木立ちの中でワンコと遭遇!後で知ったのですがこのワンコ、レンチャリの客が来ると誘導してくれる「観光ワンコ」なのだとか。しかしこのワンコなかなかマイペースでして、先導とは言いつつもあちこちの路傍で「大」や「小」をもよおし、マーキングしていきます。ワンコを追っかけていけば木立ちの間から・・・海!
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オーシャン・ビュー。
これが12月の沖縄・・・。遥かに伊江島を望む、石化したサンゴの散りばめられた白砂の浜まではどこまでも続きます。ワンコはここで我々とは別の方向へ走っていきました。回送(笑 なのでしょう…素敵な思い出をありがとう!石化した砕けたサンゴの散りばめられた浜辺を、年甲斐も無く我々はしばし散策…。「青い海・白い砂」を地で行く麗景に見とれます。
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レンチャリを元来た場所に返却し、そろそろ遅めの昼食をということになりました。クルマを留めた方向に戻る途中にあったお店、「(沖縄)そばは置いてないけどタコライスなら最高だよ」と言われて早速入店です。店内から伊江島を望める素晴らしいシチュエーションを堪能しつつ、やがてお待ちかねのタコライス。「タコス」と「ライス」の掛け合わせですが、店によってアレンジも様々。具材をグチャグチャに混ぜ合わせたうえで口に運ぶのがスジで、もっちりとしたチーズに挽肉、トマトとキャベツの生野菜とが織り成す食感と風味は、口にしたものにしか解りません。沖縄といえばまず「そば」が頭にありましたが、このタコライスとの出会いはその概念を変えるほど印象的なものでした。
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店の外観を撮ろうとしたら「こんなの恥ずかしいから~」なんて大笑いながら撮影拒否?していたオバチャン(写ってます)、しっかり撮らせていただきました(笑 フク木並木にオーシャ・ンビュー、そして初めてのタコライス。私にとって備瀬は忘れられない地となりました。
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遅めの昼食を済ませた我々はクルマで元来た方向へ戻り、先程にも触れました「美ら海水族館」を訪ねます。さすが?の私もネームだけは耳にしたことがあります。折りしも修学旅行生と鉢合わせ…平時はもっと空いているそうです。
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館内に入ってすぐのコーナーはインパクトぶっちぎりです。動物園等で言うところの「触れ合いコーナー」の海洋生物版ですが・・・ご覧の通り、透き通った水槽に沈殿しているのはナマコやヒトデといった、興味本位でも触れようてみようという発想の出にくい生物ばかり!しかしこんな機会もなかなか無いので、恐れ多いナマコを握ってみました。イメージではウナギのようなツルツル感があったのですが種類にもよるのでしょうか、こちらのナマコは「起毛タイプ」でして思いのほか気色悪い感触ではありませんでした。ちなみに手洗い場もそばにあるので安心して?触れられます。修学旅行生は盛んに歓声(奇声?)を上げていました。
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美ら海水族館の名物である巨体の3匹の「ジンベエザメ」。その迫力の餌付けのシーンです。館内を埋め尽くすギャラリーの手という手にはデジタルカメラにケータイカメラ。私も一撮影者ですから大きなことは言えませんが、なんか撮る事にばかり集中して、いわゆる「特ダネ意識」が先行しちゃってる向きが多くはないでしょうか…。昔はフイルムカメラという限られた条件の下でしたから、こんなに「一億総マスコミ状態」というのを見たことがありません。センサーフイルムは確かに便利そのものですが、何だか「旅の記憶を刻む」よりも撮る事に「必死」な向きが多く、勿体無いように思いました。
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久し振りの水族館を満喫しましたが、前述の如く館内は混雑しており落ち着いて見れなかったのが残念。次に向かった先は名護バスターミナルで、ここは沖縄バスと琉球バスの二社のターミナルであるばかりでなく、それぞれの営業所でもあるのです。つまり、一つの敷地内に異なる事業者同士の営業所が所在しているということで、何とも珍しい感覚にとらわれます。車両の駐車スペースなどは一応棲み分けられているようです。画像では手前に沖縄バス、奥に琉球バスが見えます。
※バス車両については「特別編」で纏める予定ですので、詳細はここでは割愛します。
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名護からは本日の宿泊地である北谷(ちゃたん)を目指してひたすら南下。
途中「安保の丘」前にある「道の駅かでな」に立ち寄り…もうあたりは真っ暗です。
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本日の宿泊先は「ザ・ビーチタワー オキナワ」。私がまず滅多に泊まることのないリゾートホテルです。クルマから荷物を下ろせばスタッフがカートで運んでくれます。接遇やその仕草一式は出来たもので、オノボリサン状態の私は胸をときめかせます。チップの一つも必要だろうか…と思いつつ、冷静に考えればそこまでの事でもないような気もし…いや、勉強不足ですね。
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建物は4階くらいから上層が団地用語でいう「ツインコリダー」のような吹き抜け状態になっていて、4面に部屋があります。我々の部屋は17階の一室のツイン。南向きのバルコニーからは北谷、宜野湾の市街地が望め眼下にはサンセットビーチ。夕食は近所で適当に済ませ、何もかもが新しかった一日を振り返りながら、生涯初の「沖縄の夜」は更けていきました・・・。

つづく
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by ar-2 | 2009-12-10 18:06 | 外出・旅行 | Comments(0)


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