赤い電車は白い線

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2009年 09月 02日

輝け国鉄形!不滅の残火を東海・北陸に追う(2日目前編 )

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名古屋を後にした夜行高速バス「北陸ドリーム名古屋」号は東海北陸自動車道へと乗り、長良川SA、ひるがの高原SAでの休憩と
呉羽PAでの運転停車(時間調整)を経て、まだ真っ暗な富山駅前に無事到着しました。



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明けて8月31日5:00、富山駅前。
到着直前に車内から窓外を見れば雨露に濡れる富山市内…出発前の台風情報が気に掛かり、折り畳み傘を携行したのは正解でした。
駅横には24時間営業の「ハートイン」がありまして、食料調達には不便がありません。
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~国鉄形の肖像・その5 キハ58系急行形気動車~
5:16、直江津方から二条の光りが煌々と近付いてきました。やがてそのオリジナルの美しい躯体は1番ホームに横付けされました。
高山線活性化社会実験として増発された列車、それに充てられているのがこのキハ58系です。このオリジナル色編成のほかに
「高岡色」の編成も充当編成として用意されていますが、こちらにはキハ58系最後のパノラミックウィンドウ車が込まれており、
どちらの編成も大変興味惹く存在です。オリジナル色の車番は画像手前からキハ58 477、キハ28 2360。
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「~実験」の増発列車はラッシュ時の運行ということで月曜~金曜のみの設定でして、行路は富山貨物(回)越中八尾~富山~越中八尾~富山。
充当編成は前記の2本のどちらかですが、その日の運次第が実際です。図らずも希望通りのオリジナル色の出現に眠気も吹き飛びます。
かつての帰省時、小海線のキハ52や58こそが「気動車」であると捕らえていた立場からすれば、このオリジナル色こそ
キハ58系が纏う最高の塗装であると断言できます。そのスタイルとの渾然一体のデザインは本当に飽きの来ないものです。
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5:20、回838Dはスロースタートながらもしっかりとした足取りで越中八尾を目指して発ちます。
スノープロウの有無で表情が前後で異なるのもまた味わい深いです。本車には、この後844Dに乗車の予定です。
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5:28、ローズピンクのEF81+24系25形客車から成る「日本海」大阪行が滑り込んできました。
このカラーリングの組み合わせも、もはや「日本海」でしか見る事が出来ません。嗚呼、国鉄形!
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~国鉄形の肖像・その6 14系14形特急寝台客車~
踵を接して5:35、赤色のヒサシ付きEF81+14系14形の「北陸」金沢行が入線。すっかり稀少となってしまった「ブルートレイン」が
続行するのはもはやここ北陸だけになってしまいました。そしてこの14系客車はいわゆる「分散電源」方式のクルマですが、
北陸トンネル火災でその発展の途が絶たれた14系寝台客車の最後の活躍の場がここ北陸になろうとは、まことに皮肉と言わざるをえません。
かつてのブルトレ王国東海道が落城してもなお、北陸にはブルートレインが生き続けています。やがて来るその最後の瞬間まで…。
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~国鉄形の肖像・その7 489系交直流特急形電車(ボンネット)~
5:40、今度は急行「能登」。かつて「白山色」を纏っていた同形には運命のいたずら、その後に再びオリジナル色を纏うこととなったのです。
「末尾9」の本来の使途である横軽走行は既に12年前に消えたものの、上野発着最後の急行列車として今なお厳然と走り続けています。
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「ドア、よし!」
夜行列車には多くの人手がかります。寝ずの番、深夜の駅営…それゆえ過去の存在となって行くのでしょう…。
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~国鉄形の肖像・その8 475系交直流急行形電車(北陸色Ⅱ)~
色々と姿かたちは変えれども、やはり急行形電車…いささかの衰えを見せないその風格は永遠絶後。
首都圏の波動用、急行「富士川」「東海」、九州・東北のサロ改クハ…追い続けた急行形電車の残影が浮かんでは消えて行きます。
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急行形電車、その最後にして最大の牙城であるここ北陸においても、一際目立つ存在がこのサハ455形式(画像はー2)。
中間車代用であったクハ455を捻出するために製造された本形式は昭和46年製造と比較的後年のものであり、
また同時に交直流急行形電車最後の新造グループでもあるのです。運転台無しの姿はコストカットを意味する反面、
まだ急行列車が長編成で活躍していたことをも証明してくれる存在です。総8両中、現在4両が運用限定で健在です。
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こちらはクハ455-63ほか…原型の白熱前照灯は圧倒的な存在感を醸しだします。屋上のAU12にも眼を奪われます。
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ここで富山駅の現況を紹介します。画像は跨線橋通路から直江津方を望んだものですが、下り線(画像左側)が
移設され、ホームも仮のものなっているのがお判りいただけるでしょうか。画像中央の残骸がかつての下り線ホームと思われます。
これは言わずもがな北陸新幹線工事の一環であることは明白で、確実にその建設は進んでいるものと改めて実感しました。
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富山駅といえば「源」を外すことは出来ません。私はここを通るたびに必ず「ますのすし弁当」を購入、堪能してきたのですが、
今回は初めて「ぶりのすし」の堪能してみようかと思います。ビジネス客を当て込んでか、6時前から営業している
改札外の「源」のスタンドを見れば、なんと「たいのすし」なる顔ぶれも!う~ん、また富山に来る理由が出来てしまったようです(笑
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~国鉄形の肖像・その9 413系交直流近郊形電車(北陸色Ⅱ)~
その存在はどちらかというと地味そのものですが、老朽化した急行形471系の足回りを流用して新製された形式です。
種者の違いで471系ベースの0番台(画像)と473系ベースの100番台とがあります。
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~国鉄形の肖像・その10 419系交直流近郊形電車(クハネ改・北陸色Ⅱ)~
581系特急形寝台電車からの大変身。国鉄末期の政策転換と火の車の台所事情、相反する条件に叶う車両の製造にあたっては、
もはや恥も外見もなりふり構ってはいられませんでした。元が寝台車というだけあってゆとり充分のシートピッチは
特に旅行客には好まれました。その反面、種車のままの狭い折り畳み式の客扉は運転サイドからすれば厄介な存在でしかなく、
それ故か現在進行形で優先的に廃車の対象となっているようです。尤も、かつての長距離走行で足回りも限界なのでしょうね…。
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~国鉄形の肖像・その10-1 419系交直流近郊形電車(モハネ改・北陸色Ⅱ)~
こちらは反対側、「ひょうきん電車」なる単語も懐かしい食パン顔です。クモハ419は全てこのスタイルですが、
前記のクハ419はクハネ581が種車、食パン顔のクハ418はサハネ581が種車となっています。
画像の車番は手前からクモハ419-12、モハ418-12、クハ419-2。
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いよいよ「~実験」のキハ58に乗車します。富山7:08発の844D、キハ28 2360のボックス席へ。
ここで既に調達しておいた「ぶりのすし 小箱」を堪能します。「ますのすし」がシンプルにして確かな味わいのあるのに対し、
見た目にも彩りの感じられる「ぶりのすし」はまさに対照的。ぶりは冬場が旬ではあるとはいえ天然ぶりの確かな脂身と、
サッパリとした「かぶら」(西日本で言う「かぶ」のこと)とが奏でる絶妙なハーモニーは、一度食べたら病みつきになること請け合いです。

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「ぶりのすし」に夢中になりながらやがて越中八尾到着。雨がいささか激しくなってきましたが折角なので外に出てみましょう。
越中八尾駅舎。なかなかの落ち着いた佇まいです。GMが出している木造駅舎の雰囲気に近いでしょうか。
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戻りの849D、今度は相方の昭和39年製のキハ58 477に乗車します。車内に入れば…読んで字の如くの網棚です。
かつて一生を新潟拠点に過ごした165系トプナンバー編成(K1)も、最後まで網棚のままであったことを思い出します。
この「~実験」増発列車に乗ってみた感想としては、849D(越中八尾7:59→富山8:35)は通勤客を中心にほぼ満席となっていましたので、
よそ者の私が言うのもなんですが増発の意義はあると考えます。ただ使用車両の先行きが…ですが。
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富山からは419系に乗車し高岡へ移動します。高岡での目玉は「ちゃんぽん」…といってもリン◎ーハットのそれではありません。
駅橋上改札を抜けて正面奥に「うどん そば 今庄」のネオンを掲げた立ち食いそば店があります。
屋号からすると福井拠点に営んでいる「今庄そば」(豊岡商店)と混同しそうですが、そことは全く別の業者とか。
そして目当ての「ちゃんぽん」は¥500也。画像がその現物ですが…そばとうどんが一緒に(笑 まあ確かに「ちゃんぽん」ですね!

要はうどんとそばが一玉ずつ一つのドンブリに収まったものです。これが高岡の地域食かというと決してそんなことはなく、
このスタンド(南口にももう1軒あるらしい)のみのオリジナルなのです。それより気になったのがツユの味。
色は見た目濃いものの、口に含めば意外や意外の昆布ダシ(関西流)?塩分濃度は本場関西のそれよりは薄いように感じますが、
色・味の折衷されているような独特のツユ、それはここ高岡にうどん・そばの文化圏の混在することを意味しているのでしょうか?
何あれ、ここ高岡の「ちゃんぽん」はうどんもそばも!という食べ盛りで欲張りの向きにはお薦めの一杯です。

腹も十二分意満たされ(私の場合、そばは別腹wなのです)、次に目指すはいよいよ北陸鉄道。金沢まで移動します。
「~特別編・北陸鉄道全線踏破」に続きます…。
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by ar-2 | 2009-09-02 00:00 | 外出・旅行


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