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赤い電車は白い線

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2009年 08月 16日

品川にて

世のお盆休みが終わり、ホッと一息ついています。かくいう私はずっと出ずっぱりだったわけで…尚更です。
そんなこともあって退勤後、品川から京急に乗車することに。6011~との遭遇もあわよくばというスタンスでしたが(笑

腹ごなしに下りホームの「えきめんや」に入店します。数ある「えきめんや」店舗の中でもここはお気に入りの一店舗でした。
NREのような鰹節が出しゃばり過ぎたものと違い、程よい香りと澄んだツユはまさに「関東風」の中庸を行くもの。
豊富な「天ぷら」のラインナップとあって、京急乗車と併せて楽しめるものでした。

しかし、今年の2月頃からの原材料費高騰の世情を受け、デフォルトであったワカメのトッピングが消えました。
価格が据え置きでしたから止むを得ないことと当時は思いましたが、バックボーンの潤沢なNREが据え置きで貫徹したのを何とも恨めしく思ったものです。
そして同じく(JR)品川駅構内に実に計6店舗展開する「常盤軒」は、ほぼ全アイテムで¥40ばかりの値上げを断行しました。

どれが正しかったかというのは難しいです。しかし「常盤軒」は値上げというある意味リスクを伴う判断がなされただけあって、
蕎麦のトッピングやメニュー、サービスその他に大きな変化は見られません。やや太めの角麺に甘味のあるツユが絡んだ一杯も当然のように不変。
私は値上げ後やや迷いはあったもののも、(JR)品川駅では「常盤軒」の蕎麦を食しています。やはり美味しいものはいくら払ってでも食べたいものです。
翻って、京急品川駅の「えきめんや」はどうであったでしょうか。まずはディスクに保存してあった2008年2月撮影の画像から。
品川にて_c0155803_22471059.jpg

¥370の「天ぷら一品そば」のちくわ天です。
そして次は本日2009年8月16に撮影した同品(名称は「天ぷらそば」となっています)です。
品川にて_c0155803_22491133.jpg

同じ¥370でも、世情が世情ならかくも違うのでしょう。御盆はセルフですから比較対象の外ですが、一見して異なるこの差は、
単なる価格高騰だけが理由ではないように思います。ワカメが消えたのみに留まらず、ちくわ天のこの豹変ぶりには絶句です。

前述の如く「常盤軒」は値上げによって変わらぬクオリティを維持し、そして今日も盛業しています。
「えきめんや」(厳密には京急ステーションコマース)が値上げその他の経営努力が断行できない理由がやはりあるのでしょうか。
頻繁に利用するわけでもない私が大きなことは言えませんが、皮肉にもドンブリと蕎麦とツユだけは不変のまま…。
これは駅蕎麦に限ったことではないのですが、ともすれば味覚以前に見た目の「彩り」の精彩さは食における重要なポイントであると思います。

止む無き事情があるにせよ、これは「食す」側からすればガッカリ以外の何者でもありません。
しかし私はこれに懲りず?今後も引き続き他駅の店舗も含めて愛用し、様子を見ていきたいと思います。

おまけ:
品川にて_c0155803_23105045.jpg

その品川から乗車した始発の下り快特。2165~です。
あのドレミファインバータで名を馳せた2100形において、今のところ唯一国産IGBTインバータに換装された編成です。
後が続かないのは予算の都合なのか、はたまたいつもの如く慎重なだけなのか…換装後の同編成に初めて乗車できた次第です。
音はN1000後期そのものですね。インテリアは2100ですからやはり違和感というか、ピンと来ないというか…。
それより何より消えたのは音だけではなく、車番シールからの「powered by SIEMENS」。コレがある意味一番悲しいです。

by ar-2 | 2009-08-16 23:23 | フード


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