赤い電車は白い線

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2009年 03月 01日

スルッとKANSAI漫遊紀行・大私鉄王国関西への誘惑(1日目・後編)

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宿泊先へのチェックインを済ませた我々は、身軽になって繰り出します。
まずは、大阪のアキバこと日本橋へ…新今宮から南海電車で難波へと向かいます。




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難波駅の東側をやや南下すると、日本橋界隈に突き当たります。薄曇りの平日の午後ということもあってか、人気が少なく侘しい印象…。
左端の赤い看板のお店は、関東にもある中古鉄道模型店です。一応覗いてはみましたが、関東の店同様在庫が非常に寂しい状態です。
もう中古市場も末期なのでしょうか?そんな印象すら抱いてしまうほどです。
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そして某P店で、友人の希望により小一時間ほど運転を楽しみます。荷物になるので2本しか持ち込みませんでしたが…。
60100は何とここが初走行の場となりました。8000系との協調もばっちり?です。
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その後は黄色いお店で少々買い物。荷物を置くべく再び宿に戻ります。こんな芸当が出来るのもフリーパスならではでしょう。
宿を再び後にして向かった先は鶴橋。ここでは近鉄の鮮魚列車を撮影するべくしばし待ちます。
鮮魚列車というのはいわば行商列車のことで、伊勢湾で水揚げされた鮮魚類を大阪へと運ぶ行商さんのために運行されています。
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始発駅である上本町へと送り込まれる同列車の回送がやってきました。匂いの問題もあり専用車両を充当。
塗装は昔のマルーン単色塗りにヒゲ…いいですね~。
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折り返しの本番列車ですが、こちら側のホーム一杯に10両編成が被ってしまい、すんでのところで後打ちながら辛うじて仕留めました。
夕暮れ時でしたので感度を上げて撮影…画質が粗いですが、特徴の「鮮魚」表示がお判りいただけるでしょうか。
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成功したのか失敗したのかよくわからない撮影を終え、駅の外へと繰り出します。
向かった先は焼肉店「ホルモン 空(そら)」さん。地元では有名な人気店ですが、時間帯が早かったので予約無しでも入店できました。
鶴橋は終戦直後から在日朝鮮人の手により焼肉店街に育て上げられ、今や多くの店舗が競争を展開する激戦区となっています。
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ホルモンは普段は好んで食しませんが、ハチノスや子袋など珍しいものがあり堪能しました。
店の外に出ればこの人波!群集の向いている側にも「空」さんの店はあります(要は分散型)。
木曜だから大丈夫だろう、などとタカをくくっていましたが、この人気ぶりには脱帽させられました。
とにかく鶴橋は、どこの店も曜日や時間帯によっては長蛇の列になる…と以前焼肉を食いそびれた友人の説明も、納得のいくものがあります。
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酔っ払いの行動は読めません(笑 時間もまだまだ早いので、鶴橋から地下鉄で野田阪神へ。そこから阪神電車で…。
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尼崎です。
3月20日開業予定のなんば線乗り入れの近鉄電車が構内に留置されています。関西の鉄道地図はどんどん変わりますね。
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尼崎からはジェットカーで梅田へ。そこから地下鉄で動物園前の戻り、コンビニへと向かうと阪堺線の踏切が…おお…おおおお!?
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来ました、モ150型モ164。
今回の旅程では阪堺線の予定を組み入れておらず、出逢えれば幸運程度に考えていた折まさかこんなカタチで出逢うとは…!!
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阪堺線はフリーパス外ですがそんなことは構わず、恵比須町からの折り返しを待ちます。
木製の両開き扉がガラガラと音をたてて開き、勇躍乗車。右書きの「昭和参年 神戸 川崎車輛会社」のプレートはイミテーションではありません。
木柱の装飾もまさに工芸品。絶妙のカーブを描く木製の丸天井、床下で轟々と爆音を上げる吊り掛けモーター…。
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車齢81年というのは、大正15年製のコトデン1000・3000と比べれば新しいものですが、あちらは今や貸切・イベント専用。
夏季のエアコンシーズンは運用に入らないとはいえこのモ150型は、通常営業に充てられる電車としては日本で現役最古のものなのです。
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もう、かれこれ11年くらい前になるでしょうか。私は夏の日の夕方、このモ150型に乗り合わせたことがあります。
住吉公園から天王寺駅前まで。暮れなずむミナミのチンチン電車で体験したその空気を、いまだ忘れることはできません。
西日の差し込む車内の窓という窓にはヨロイ戸。車輛とどれほど歳の差があるでしょうか、若い運転士の鳴らすフートゴングが優しく響きます。
フートゴングというのは前頭部の床下にあって、見た目はいわゆる「ゴング」そのもの。
「カァーン、カァーン」という音色にタイフォンのようなけたたましさはなく、大らかな時代の名残を感じ取ることが出来たものです。
帝塚山のあたりだったでしょうか。横丁の長屋が居並ぶ併用軌道。縁台を持ち出して納涼にたわむれる人々。
木製の両開き扉はガラガラと開き、発車してはフートゴングが揺れる。優しい音色と吊り掛けの爆音。
西日に向かって走ってゆくお爺さん電車。それは決して作り物ではない、本物の「三丁目の夕日」でした。
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あれから…時代は変わり、お爺さん電車は生きていること自体が奇跡のような存在になりました。
夏場は走らない、もうあの夕日を拝む事もない…そんな感傷に耽っていたら、もう住吉です。
もっとどこまでも遠く、いつまでもずっと乗り続けていたかったですが…有難う、モ150。再び会えて本当によかった。
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住吉大社からは南海電車一本で新今宮へ出て、ようやく投宿です。
ちなみにこの界隈の夜間の治安ですが、日付をまたがったりとかの深夜でもない限りは、騒ぎ立てるほど物騒ではないようです。
ただ、昼間でも人物に対してカメラを向けることは絶対にせず、そうでない対象を撮影するにあたっても周りを注意してからのほうがよいでしょう。

以下、2日目・前編に続きます
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by ar-2 | 2009-03-01 17:20 | 外出・旅行 | Comments(0)


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