赤い電車は白い線

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2009年 01月 20日

東武で行く日光・鬼怒川放浪紀行(麗しの6050系~前編)

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ようやく纏められます。改めて記しますと、先の土曜日に私と地元の友人の計3名で、初詣を兼ねた日帰り旅行に行ってまいりました。
場所は日光・鬼怒川、言わずと知れた東武沿線です。そもそもこの日はEF55の上野発の列車に乗ろう!という意気があったのですが、
手配した3駅とも秒殺で全敗…しかしその代案が、なかなかどうして殺伐とした(であろう)EF55よりも遥かに楽しめる道中となったのです。



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私と友人は客線(東海道線のこと)の上り東京行・722Mに三々五々集合。乗り合わせたのは211系の10号車(基本編成のクハ)でした。
計画では新橋から銀座線で浅草へ出、7:10発の快速(東武日光・会津田島・新藤原行)に乗り継ぐプラン。
品川を発車して、さあ次が新橋だと思いきや…キキキキキ・・・ガタンッ

田町車両センター(要は田町電車区)の横で急制動をかけ停車してしまいました。
勘のイイ?友人が中間の運転席を覗きに行きましたら、開扉ランプがどこかで点いているとのこと!少し間が開いて車内アナウンス…。
「…扉が開いているとのランプが点いておりまして…」
んなアホな。だったら何故品川を発車できたのかと小一時間(ry さらに驚いたのはその当該車両が我々の乗車している10号車なのだとか。

暫くして最後尾から運転車掌が来て1扉ごとにこぶしで締めて様子を見ます。さらには非常コックも…。
この時点で結構時間が経過していたので、我々よりも新幹線に乗り継ぐであろう家族連れや旅行者の視線が運転車掌に突き刺さります。
それでもいたずらにまくし立てたり、詰め寄るなどの行為に走る乗客は居ませんが、空気はこの上なく重いです。

停車したのがセンターの真横だったために、異変に気付いたセンター職員が詰所から出てくるのが見えました。
そのうち、センター職員も10号車に乗り込み運転車掌と一緒に不具合箇所の発見に努力します。
センター職員携行の無線には「…じゃねぇか?Dコック…山側の…」といった感じでセンター詰所からの指示も入ります。

乗客の着席しているシートを外してまでの点検も及ばず、不良箇所がどうも判然としない様子…。
そうしているうちに、予定なら浅草に到着する刻となりました。事態の打開は…まだかっ?暫くして
「ガタンッ」
列車が動き始めました。最悪は品川への退行も想定していたのですが、とりあえずは順方向への運転再開のようです。
結局、何事も無かったかの如く新橋に到着したのですが、運転再開直前から新橋到着までの間の車内アナウンスも一切ありませんでした。

件の運転車掌とセンター職員は中間クハの乗務員室にこもって機器の検証に没頭。途中経過をアナウンスしていた女声の主であるアテンダントは
G車乗客のクレーム攻めに遭っているであろうことは想像に難くなく、そういった事情からとはいえ、この仕打ちはあんまりです。
新橋のラッチでは既に黙々と抗議する先客?を横目に、我々は寸刻も早く浅草へ急がねばなりません。
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何とか、本当に何とか浅草に到着。もともと余裕を持ったスケジュールであったことがこんな形で奏功するとは…。
僅かな乗り継ぎ時分となってしまいましたが、ここで私が楽しみにしていたアイテムを調達します。そう、駅弁です。
日本に民鉄数あれど、コンビニ弁当のそれとは異なる「駅弁」の類を出している駅はそう多くはありません。

ここ東武の浅草駅は「鬼平」という業者が売店を出していて、江戸前のあなごを用いた「あなご寿司」がその名声を高めています。
しかしその「あなご寿司」、価格相応なだけあって駅弁のイメージとは乖離し、またアナゴが不漁の折には並ばず、
さらには1日30食という制限あらば看板弁当とは言いがたいもの。さらには販売が10:00から…と事前のサーチでは判明しましたが、
実際はこの時、7:00前には店頭にて搬入している途上でした。私も一瞬「あなご寿司」の購入を考えたのですが、
味よりボリュームを慮る身としてはやはり回避してしまい、「欲張り幕の内」(¥850)に落ち着きました。
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下車駅はまずは分割駅の上今市ですので、3つある行先(東武日光・会津田島・新藤原)のどの編成でも構わず、
真ん中の70F(会津田島行)の人となりました。件の「鬼平」の駅弁ですが、某サイト等ではボロクソに記されており気にはなりました。
ま、私はそんな大それた舌は持ち合わせてはいないので、多少の味ではビクともしない?という自負はありますが…。
フタを開けてみれば「幕の内」というほど満遍な中身ではなく、どう見ても唐揚げ弁当です(笑
他に正式?な「唐揚げ弁当」もラインナップされているので、確かにコンセプトとしては中途半端な印象は免れないでしょう。
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しかし、私が駅弁を喰らう上で最重要視しているのは味覚ではなく「雰囲気」のそれ。
浅草をどちらかというとガラガラの空気で発った車内は、北千住で待ちわびていた行楽客を一気に吸い込み座席はほぼ埋まります。
冬晴れの清清しい朝日が容赦なく降り注ぐ車内は、行楽客の楽しげな表情とテンションで一変。
黄金色に染まる複々線の高架線を、ブルー、ブラウン、オレンジ、シルバー、パープルのストライプを纏ったトーキョー・トレインが疾駆し、
その波の中をオレンジとレッドの暖色を纏った「老兵」は、余裕の走りで乗客を高原へと誘います。
シルバーのストライプを纏ったメトロ車を捕らえてグングン引き離せば、ブラウンストライプのブツロクと離合、一瞬のランデブー!
そんな車窓に胸弾ませ、私のボルテージも列車とともにグングン加速!果たして、この雰囲気において不味い駅弁があるのでしょうか?
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もうすっかり早朝のアクシデントなぞ忘却し、家族旅行以来20年ぶりの6050系の長距離乗車を満喫します。
そう、昭和63年暮から64年年始にかけての日光への家族旅行…それは浅草駅から6050系に乗っての旅立ちでした。
私が生涯初めて乗車した東武電車こそ、忘れ難き6050系このクルマなのです。その容姿は…全く変わっていません。
あの頃を鮮烈に想起させてくれ、感傷的になります。トブコのクハの今後も気になりますね…。
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北関東のまっ只中を駆け抜け、下今市に到着。この後に温泉入湯が控えているので車内での酒量は控えめでした。
下今市といえば…日本に民鉄数あれど、ホームで駅弁の立ち売りが見られるのはここぐらいではないでしょうか。
数十年間立ち売り一筋という名物の売り子のオジサンは、呼び掛け声も高らかです。
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前の2両(東武日光行)はお先に失礼~。
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上りの快速は逆に併合となります。フライキ(手旗)を降っての連結作業…「オーライ!」。
先の駅弁立ち売り、分割併合作業、そして下今市構内の佇まい…かつて東武が「ミニ国鉄」と言われたのもむべなるかなでしょう。
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485系なんて場違いに思えてしまうくらいです(笑
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我々が目指すのは上今市。東武動物公園以北各駅停車という悪名高い区間快速ならいざしらず、
この時間帯はまだ速達列車の「快速」運行時間帯ですので、上今市へは普通列車への乗り換えを要するわけです。
といっても、この区間の料金不要列車はすべて6050系ですので変わり映えはしませんが…今度は2パン車です。
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こんなことでもなければ、多分一生降りなかった駅…人生なんてわからないですよ。
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冠雪の日光連山には6050系が良く似合う…ヤマの電車、ここにあり。
友人のプランでは、この近傍で雪山バックに撮影できる筈だ!とのことで当てずっぽうで場所を探します。
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日光寄りの1つ目の踏切…ちょっと違うな~。アレか?ってことでさらに先の踏切を目指して歩き出します。
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その2つ目の踏切に差し掛かろうかという時…カンカンカンカン…
踏切が鳴り始めました。遠方からは先程の485の折返し回送!後方でノンビリ歩いていた友人の1名はコレがメインだったらしく、
悲鳴のような叫び声を私の背中で上げています。間に合うメンツだけでそれっ!とシュート。男体山バックで何とか押さえられました。
後で調べてみましたら、この場所は結構有名なポイントなのですね。撮り鉄を引退して久しい私はぜ~んぜん知りませんでした。
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ここで6050系などを撮影。にしても木立の陰の処理が難しく、会心とはいきませんでした。
そんなこんなで下今市に戻ります。乗車したクハの床下からは「レロレロレロ…」。
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楽しげな音色の犯人はコイツでした。DH25型コンプレッサーです。かのウエスティングハウスのコンプレッサーを源流とするもので、
AK3と並び称されるベストセラーコンプレッサーです。近年はDH25装備の車両も減少してきていますが、
6000系の機器を譲り受けた6050系では、いましばらくは堪能できることでしょう。

後編に続きます
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by ar-2 | 2009-01-20 18:42 | 外出・旅行 | Comments(2)
Commented by gino-1 at 2009-01-21 15:20 x
こんにちは。

件のようなドア故障ではよくある現象でして、大抵の場合は接点の接触不良だったりします。
私も、起動後に開扉表示・でも扉と側灯は異常ナシ・・・・に何度も遭遇しています。
まぁ、ウルサイ世の中では難しいのでしょうが、乗務員が悪い訳でもなく、誰がケガした訳でもないので、必死に対応している乗務員を暖かく見守ってあげましょうよ。



それにしても、6050ですら老兵ですか・・・・。
まだまだ新しい電車という感覚の私も老兵???
Commented by ar-2 at 2009-01-22 20:41
gino-1さん、こんばんは。
6050は見た目が四半世紀近く変わっていないですからね。
細かいところではアンテナが棒状からブーメランに変わり、前面に車番が入った…というところでしょうか。
しかし足回りに目を転ずれば、古いクルマは今年でもう45年落ち…間違いなく「老兵」ですゾ。

>件の
状況や立場が変われば、考え方もまた異なるのです。


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