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赤い電車は白い線

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2009年 01月 16日

無架線地帯のいま

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昨晩のギャラリー号入手以後、ある事が気になり始めました。昨年のクリスマスを目前にした12月23日を以て運用離脱した実車のギャラリー号。
その運用終了後、直ちに久里浜へ回送されるという手の早い措置がなされましたが、あれからの動向について耳目を得ません。
…百聞は一見にしかず。無架線地帯へ自身が出向けば済むだけのことです。今回はいつもと異なりスカ線経由で向かいました。



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上大岡からの京急回りと比して時分を要するのがスカ線の特徴でして、乗り合わせた久里浜行も大船で5分、逗子で6分のインターバル。
もっともこの間は喫煙者であれば喫煙所、そうでない人でも弁当や燃料が補給できるので全く無意味とも言い切れません。
まあ、急いでいる方からすればじれったい限りでしょうが…。

逗子では前4両を切り離すかと思って11号車(最後尾)に構えていたのですが、なんと私の乗車している後ろ11両を逗子で切り離し、
前4両が久里浜まで行くのだとか。アナウンスでは再三告げていたのですが、完全な思い込みで聞き流していました。
それでも前述の如く6分停車ですので余裕で乗り換えられましたが…。いつ来ても閑散としている久里浜駅舎。隣の衣笠同様、戦中開業のデザインです。
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目的地の無架線地帯は京急ファインテック久里浜事業所の裏手。バスでも行けますが大それた距離ではないので徒歩で向かいます。
目的地手前の踏切が鳴り始めました。よしっ!と構えれば下りにN1000が接近。下手な鉄砲数撃ちゃ当たる…久々に決まったので特大で載せます(笑
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快特の去った後、工場のほうを見れば…居ました!「ありがとう~」編成です。まだ無架線地帯には入線していないようです。
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踏切を渡ってほどなく…無架線地帯に到着です。もがれたクーラーや台車が現実を教えます。
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役目を終えた車両の解体シーンはまことに無残で、それが大好きな車両であれば尚の事でしょう。
しかしこういった場面を目にし記録に残し、その行く末を見届けることも意味あることだと私は思います。
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悲しいけどこれが現実。それにしても輪切り…以前ならここで切り刻んでいたはずですが、まさかとは思いますが館林にでも運ぶのでしょうか?
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1000形の車体断面。これはこれでむしろ興味深いものです。
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飛散防止のカバーから顔を覗かせるのはM2cの1282。ということは先程のドンガラ車体は1281でしょうか…。
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1282の品川方には、車番、クーラー、ライト類などが取り去られ、まるで非冷房車のようないでたちの1341が縦列に並びます。
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スリーサインや車番の切り抜き文字、製造銘板やエンド標示のプレート類は当然のように部品販売に回されるのでしょう。
ファンの手に渡ったこれらの品がかけがえのない記念品となり、1000形の記憶を後々まで残す糧となれば、こんなに素晴らしいことは無いと思います。
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1342(M2)
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1343(M1)
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反対側の1344(M2c)です。車番も以前なら外板ごとカットしていましたが…色々事情があるのでしょう。
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さらに品川方には、手付かずですが1333が…。これは紛れも無い葬列。
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その反対側の1336。まだ架線が張られている区間に在るので、現役の頃との差を感じられません。
解体中の2両のほかに、実に10両もの1000形が順番待ちをしています。これが1000形を取り巻く現実なのでしょう。

京急の屋台骨を築いた老兵は今静かに粛々と、後継のフレッシュな精鋭たちへとバトンを渡して行きます。
さよなら運転のような華やかな幕切れは無く、本当に人知れず鉄屑となって行く彼らの事も忘れないでいたいと思います。
願わくば、どうか安らかに眠って欲しいという気持ちで一杯です。私が出来るのは「お疲れ様」と声を掛けるだけ…。
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さて、気にしていたギャラリー号はどうやら無架線地帯よりも本線側に居るようです。さらに回り込めば…居ました!「歴史~」編成です。
連結妻を見せているのはM1の1323です。さらにその奥には「ありがとう~」編成が縦列で居ます。
1324が連結妻を見せているということは、M2cの1324は何処へ行ったのでしょうか?
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こうなったら徹底的にストーキング(笑 です。本線側から見れば…手前に「ありがとう~」が見えますが、何と左奥にも「ありがとう~」が見えます。
留置の関係からか、どうやら「歴史~」ともどもバラしてあるようですね。
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1309(M1c)の姿も…。
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ズームアップしますと、どうやら1309の奥に「歴史~」の1321が並んでいます。茶色い車体とヘンな扉でそれと判りますね。
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まさかそんな筈が…パンタが上がっている!? 肉眼でもとうとう確認できませんでした。
これらギャラリー号に関しては色々な噂があるようですが、今後どうなるのか、その去就が大いに注目されます。

by ar-2 | 2009-01-16 18:27 | 京浜急行(無架線地帯)


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