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赤い電車は白い線

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2008年 12月 18日

プチ・メモリー~そして伝説へ

いよいよ引退の決まった1321「110年の歴史」&1309「ありがとう」の各ギャラリー号。
私が過去に撮り溜めてきた記録の中に、同編成の普通塗装時代が無いか捜してみました。すると…
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・金沢文庫にて
ありました。「ありがとう」の1309編成です。これの他に2点ありました。
画像では時代的な要素が感じられません。それほど1000形は形態差や変化の大きくなかったことを改めて感じます。
翻って1321ですが、反対側の1324を含めて1枚もありませんでした。4Mですから併結の優等運用は結構撮っていたのですが…。
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・京急川崎にて
ついでと言ってはなんですが、これまでの記録の一部を抽出して紹介しましょう。
まずは知る人ぞ知る「TH急行」…それも空港線発着等ではなく朝方の本線運用です。
足回りに目を転ずればTS-811台車が眩しい!1000形といえばOK-18やTS-311のイメージが強いですが、
地味にして少数派だった軸梁式台車TS-811も忘れることは出来ません。
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・青物横丁にて
一見、何のことはない1000形の特急ですが、この「特急羽田行」というのは平成9年の改正で、それまで品川~羽田間急行だったものを
浅草線直通の特急としたものです。その上、5運用のうち京急車の運用(すなわちH運用)はこれだけというものでして、
見かけとは裏腹に結構レアな運用だったのです。側面には羽田空港開業のPRステッカーが見えます。
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・金沢文庫にて
分散冷房のいわゆる冷改車。ポイントは「快特青砥行」であるということで、即ち平成11年の白紙改正でそれまでの浅草線直通H特急を
SH快特化後の記録ということです。そしてその折に冷改車で浅草線直通の8Mとして残っていたのは、画像の1219唯1本のみ。

当時はまだH特急時代のまま110km/h運転でしたが、平成13年の改正からはA快特同様の120km/hにスピードアップされたため、
非常ブレーキ増圧装置を有さない1000形はSH快特の運用から外れました(その後のイレギュラー運用は除く)。
画像の1219が8M→6M化されたのは平成14年、さらに4Mへと短縮されたのが平成15年。
そして奇しくも平成17年、1071と共に1219は冷改車の掉尾を飾ったのです。

(一部でこれら冷改車のことを「白幕車」と呼ぶ風潮がありますが、個人的には理解しかねます。確かに冷改車=白幕車ではありますが、
白幕車=冷改車ではありません。これは新製冷房車も更新前までは全て白幕車であったという事実に基づくことでして、
新製冷房車=黒幕車という解釈次第では間違いかねない固定概念が一人歩きすることの懸念によるものです。
流石にそこまで京急ファンの世代が限定されているとは思いませんが…保守頭の愚痴です。お許し下さい)
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・金沢文庫にて
ある日の夕刻文庫のホームで撮影をしていましたら、検車区のほうから2Mがスルスルッと姿を見せました。
しかし駅までは来ずに、すぐにもと来た方向へと折返して行きました。言うまでも無くこれは検車区内での入れ換えだったのでしょうが、
通常、営業運転では見る事のできない2連での走行シーンが何とも印象的でした。
晩年の2Mは1329と1381の2本でして、ペアを組んで4連というのが常時ながらも、偶に4Mと組み6連で活躍することもありました。
その2Mも先の組成替えで4Mに組みかえられ消滅しましたが、遠く讃岐の地に行けばこれでもかというぐらい堪能できます(笑
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・六郷土手にて
去る11/7を以て、浅草線乗り入れ運用と12連の運用が消滅した1000形。
朝方のB快特における民鉄最長12連の勇姿は、永遠に網膜に焼き付いて離れることはないでしょう。
画像は基本編成が4M+4M(非引通し)で、いわゆる「4×3」。品川方のアタマは稀少な幌枠付き編成です。
この日は単にB快特を撮るために来ただけですが…遠くに幌枠が見えた瞬間、全身の毛穴がそそけ立ったもの!

右後方に並走する東海道のE231がチラリと見えるあたり、決してそう昔の記録ではありません。
精悍な顔つきに迫力を増幅させる幌枠は、時に中間で引き通し役となり浅草線乗り入れに貢献?したり、
時にこのような長大編成のトップに躍り出たりと、ある種「お騒がせアイテム」でした。
1000形の2M、8Mが消え8連、12連の運用が消滅した今、幌枠が登場することはもう無いのでしょう。

1000形の退役は間違いなく訪れます。それは必然。
せめて悔いの無いよう、記憶と記録にしかと残していきたいと思います。

by ar-2 | 2008-12-18 11:04 | 京浜急行


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